トランプ次期米大統領
11月17日夕(日本時間18日朝)、トランプ次期大統領は、大統領選後最初の外国首脳との会談として、ニューヨークを訪問した安倍首相と会談した。 日本の首相が米大統領選挙に勝利した候補者と大統領に就任する前に会談するのは極めて異例のこと。 この早い会談には賛否両論が渦巻いているが、その内容が発表されていないので何ともコメントできない。...
View Articleどんな死に方がいいか
小学生の頃、「死」のことばかり考えていた。何か辛いことがあるとすぐ「死んでやる!」とばかり「自殺」という言葉で逃げを図っていたが、実は「死」がたまらなく怖かった。 肉体が滅びたらどうなるのだろうか。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」(1918年、写真)を読んでさらに怖さが募った。...
View Article自慢話
自慢話ばかりする人がいて辟易している。どうにかならないものかと思うが、もうすぐその人に会わずに済むので自分はいいのだが、会社に残された人たちは大変だ。 朝日新聞11月19日号、(呉座勇一の交流の歴史学)中世の自慢話 武勇伝を語る武士たちによると、タレントの高田純次さん(69歳、写真)は、70歳近い年齢でありながら、若者にも人気がある。...
View Articleある日の朝礼
今週の月曜日(11/21)毎週一度、恒例の全体朝礼があり、会社では最後の進行役が回ってきた。1年に1度程度しか順番が来ないので、退職前に間に合って良かった。 そこでは進行役が一言話すコーナーがあり、何を喋ろうかと思ったが、拙ブログ、若さと老いについてをアレンジした内容にすることにした。 事前に3分間スピーチの練習をするが、なかなかその時間に収まらない。...
View Article小池都知事の行方
290万票を獲得し2位以下を圧倒、8月2日に東京都知事に就任した小池百合子氏(64歳、写真)が正念場を迎えた。 難航する豊洲問題といい、五輪問題といい、小池知事のツキにも陰りが見えてきたという声がある。 ワイズ・スペンディング(賢い支出)となるか(日刊ゲンダイ、11月19日号)...
View Article荒木一郎
荒木一郎(現在72歳)が歌手デビュー50周年を記念して出版した「まわり舞台の上で」(10月22日発売、文遊社、写真)という本が話題になっている。 定価が3,200円というからちょっと手が出ないが、この本に関するいくつかの評論を聞いてみたい。●まずは、「大人のMusicCalendar」11月5日 荒木一郎の全貌を摑む――『まわり舞台の上で 荒木一郎』執筆者:久山めぐみさん...
View Article下町の川と橋は物語の宝庫
最近図書館で借りた本で、その題名は忘れたが、作家/歴史家・半藤一利(現在86歳、写真左)と著名人との対談集があり、その中で、30年ほど歳の差があるが都立墨田川高校(写真)の同窓生で、「昭和史の10代事件」という共著がある作家・宮部みゆき(現在55歳、写真右)との対談で「橋」が登場したのが気になった。 お互い隅田川近くの学校だっただけに、ひときわ川をつなぐ橋に関心が深かったのだろう。...
View Article日本の橋
前作、下町の川と橋は物語の宝庫で、橋は「別れの橋」であり、「出会いの橋」であり、「死への跳躍台」でもあるという、半藤一利氏の考えをお伝えした。 しかし無粋なのか、自分にはどんなに記憶を手繰り寄せても思い出が一つも蘇ってこない。...
View Article戦争映画における橋
海外の戦争映画では橋を扱ったものが多い。橋の存在が戦略的に重要な位置にあったのが、その理由である。●盧溝橋 映画にはならなかったが、1937年7月からほぼ8年間にわたった日本の中国に対する侵略戦争の発端となった、現在の北京郊外で起きた盧溝橋事件....
View Articleマスコミ報道と世間
当ブログでは人名を「呼び捨て」にしたり、「さん」や「氏」を付けたりしていて統一感がない。うっかりすると、同一ブログ内でも「呼び捨て」や「さん」、「氏」が交錯することもある。また、同一人物が登場してもときどき同じことが起きる。それについて、何かルールを設けているわけではない。 呼び捨てにした場合、社内の文書では「敬称略」と書くところだが、それもない。...
View Article北方領土問題【その1】
9月にプーチン訪日が決まった当初は、メディアも大騒ぎし、「日ロ会談の成果を掲げて衆院解散・総選挙」なんて話まであったというのに、12月15日の安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の会談を前に、急にトーンダウンし、予断を許されない状況になった。 ブーチン氏がドタキャンするのではないかと予測するメディアまで現れる始末だ。...
View Article北方領土問題【その3】
現在、世界中のほとんど全ての場所に、国境線が引かれている。無いのは南極と北極だけである。歴史上、国境は国と国の力関係に基づいて、絶えず書き換えられてきた。つまり強者が一方的に国境を定めてきた。 日本人は「一つの地域の土地は、古くからそこに居住してきた人々のものである」という信念があるが、こういう議論は世界に通用しない。国際法にも「固有の領土」という概念はないそうだ。...
View Article安倍首相の迷走
安倍首相の外交政策が迷走しているというのに、わが国のマスコミはまるで思考停止してしまったようだ。鋭い批判記事が少ない。そのせいか安倍内閣の支持率が落ちない。1.まず、最初におかしかったのはアメリカ大統領選の行方でお知らせしたように、「安倍首相、ヒラリー・クリントン氏と会談「大統領候補」とは異例」(産経新聞 9月20日)...
View Article米軍基地【その1】
12月15日、プーチン大統領は安倍首相との会談で、日本がどこまで自律的、主体的に外交政策を打ち立てるか疑念を呈した。もちろんその核心はアメリカとの関係だ。 ロシアは日本に対して『北方領土に米軍が駐留する可能性はあるのか』と、何度なく聞いている。これは、日米関係を見直さないと北方領土は渡さない、というロシア側のメッセージだった。...
View Article米軍基地【その2】占領下時代の日本
日本が第二次世界大戦に負けて連合国の占領地となったのは誰もが知っている。 ところが、占領期のことについては今やすっかり忘れ去られたようだ。 日本が第二次世界大戦を始めたとき、日本の軍事指導者たちは戦争をどう終わらせようかというプログラムが無かった。負けた場合の想定がないまま「勝つ」までやる戦争になってズルズルと被害を拡大してしまった。...
View Articleご挨拶
ある会社を定年退職した直後の60歳から7年8カ月、今の会社で働き続けましたが、今年の御用納めの日でもあった28日に退職しました。 当日は会社がお別れ会を開催してくれました。 退職が決まった後の2ヶ月間は改めて出会いに喜びを感じ、感謝感謝の日々となりました。たくさんの方から暖かいお別れのメッセージや、激励、贈り物までいただきました。 今はその余韻で頭が一杯、感想を文章にしたためることもできません。...
View Article会社との別れ
出会いがあれば必ず別れがあることは分かっている。長い人生を歩んでいるので、これまで十分過ぎるほどその悲哀を味わってきた。 上図の通り、50歳以降6社転職し、人生後半の会社人生は正に波瀾万丈だった。 それが、60歳に定年を終えた後、友人の紹介で間髪を入れず今の会社(F社)に入り、7年8カ月勤めることが出来た。50歳以降としては最長不倒記録の長さだ。...
View Article米軍基地【その3】占領下時代の日本2
昨年末続けていた「米軍基地」シリーズだがその2で中断していた。 言い訳になるが、個人的に退職や引っ越し(2月に決定)などのドタバタで集中力に欠けていた。 ただこれがそれだけの理由か、老化現象なのか正確なところはよくわからない。ちょっと投稿が減ったが、ブログは認知症対策としてもこれからも続けていきたい。 さて、「米軍基地」【その3】であるが、占領下の日本について続けてみたい。...
View Articleこの世界の片隅に
昨年末、ららポート横浜にあるTOHO CINEMASに行き今話題の映画を見た。自分の故郷をテーマにした映画を見ない手はないだろう。 こうの史代さん(48歳)の原作の漫画で、自分の故郷、広島県・呉市を舞台にした片渕須直監督、のん(能年玲奈、23歳、写真)主演のアニメ映画「この世界の片隅に」(写真)。 ところどころニュアンスの違うところも感じたが、呉弁の温かいイントネーションも出身者としては心地よい。...
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