〇山本太郎のプロフィール
言わずと知れた、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(1985-1996年)の「ダンス甲子園」である。(写真中央)
1990年、大阪府豊中市・箕面自由学園高等学校1年生の時に出場していたというから、もう30年も前のことである。
出演時の3人のグループ名は「アジャコング&戸塚ヨットスクールズ」。度肝を抜くスタイルと奇抜なダンス。大阪人の真骨頂を垣間見た感じで、これを観た人はみんな強烈な記憶が残っているはずだ。それでも最後は、学校側から「番組出演しない」か「自主退学」かの選択を迫られ、どちらを選んでもダンス甲子園には出場できなくなり、中途退学をしている。
「そんなの関係ねぇ」の小島よしお(38歳)の裸踊りは、これを観たからではないかと思ったものだ。
その後芸能界入り。彼の肩書を朝日新聞は「俳優」と記述してあったが、Wikipediaでは「元俳優」とある。俳優は当然今はしていないはずで「元俳優」という表現が正しいであろう。
れいわ新選組の「新選組」という言葉は、彼にとって縁のない話ではなく、俳優として2004年にはNHKの大河ドラマで三谷幸喜脚本の『新選組!』(2004年、画像)で、平山五郎を殺害する新選組隊員・原田左之助を演じ、TBS系テレビドラマ『輪違屋糸里~女たちの新選組~』(2007年)では同じく新選組隊員・平山五郎を演じている。
自分の一番印象が残っているのは、彼がTBS系「世界ウルルン滞在記」で、当時彼が22歳のときニューギニアに裸族に会いに行った時のことである。裸姿は高校時代に慣れているので、正にピッタリの配役だった。(写真)
彼が政治に目覚めたのは、直接的には2011年の東日本大震災だろうが、パワフルで正義感の強い母の影響が大きいようだ。父が1歳の時に亡くなり、母子家庭で育ち、「日常的にも自分より弱い立場の人には、手を差し伸べろっていうことはすごく言われた」という。母はフィリピンの貧しい子供たちを支援するボランティア団体のメンバーで、山本も子供の時から何度もフィリピンに行って、仕事を手伝わされていた。
今でも大きな話題になっているが、当時も俳優にとって政治的な発言がしにくい世界で、反原発運動のため俳優の収入が十分の一になり、会社員になり、生活をしのいでいたという。
2012年、第46回衆議院議員総選挙への出馬と政治団体「新党 今はひとり」の立ち上げを表明し、東京8区から無所属(日本未来の党・社会民主党支持)で出馬、。主に反原発、反TPP等を訴え、71,028票を獲得するも次点で落選した。
2013年、第23回参議院議員通常選挙では東京都選挙区から無所属で出馬、666,684票を獲得し4位で初当選し。選挙に際しては、生活の党、社会民主党、緑の党、新社会党の支援を受けた。
それからずっと参議院議員を務めていたが、今年の4月にれいわ新選組を旗揚げした。
〇れいわ新選組の立候補者
参議院選挙にはこの10人を送り出した。メンバーは多士済々。拉致被害者家族連絡会元副代表の蓮池透氏や「女性装」で知られる東大教授の安冨歩氏ら個性派を擁立し、街頭演説での応援には「XJAPAN」のSUGIZO(50歳)や元文科次官の前川喜平氏(64歳)らが駆けつけた。
今度の衆議院議員選挙には100人を送り出すというのも満更、ホラではないかも知れない。
これで今年中の衆議院解散は無くなった。れいわ新選組を利するだけである。これまでのような野党への恫喝は出来ない。
今の政治に不満を持っている識者はたくさんいる。
次は、この人たちに加え、集票力のある識者の多くが駆けつけるだろう。これでようやく政治が面白くなってきた。
続く。