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れいわ新選組【その1】

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 冗談抜きで今の日本はファシズムの前夜ではないかと思うほど、政治に対して絶望感に浸る毎日だったが、一人の「英雄」の出で、心が救われた思いだ。

テレビ番組の劣化

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 その「英雄」とはもちろん、れいわ新選組・山本太郎氏(44歳、写真)のことだ。それでもマスメディア、特にテレビは完全にシカトした。

 れいわ新選組がまだ政党要件を満たしていない小政党だからと言っても、橋下徹小池百合子のときマスコミはどう対応していたか、山本太郎だって6年勤めた参議院議員である。

 選挙が終わってしぶしぶ各地でのフィーバーぶりを放送していたが、選挙期間中にこの映像を流していたら認知度はアップし、もっと得票数は増えていただろう。

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 昨日のテレビ朝日の報道ステーションには思わず笑ってしまった。「それまで見向きもしなかった野党もここに来て秋波を送るようになった」と言ったのである。それって、自分たちのことではないの。


 元々、今度の参議院選挙は見どころ満載だったのに、テレビは一億総活躍どころか、一億総白痴化を目指しているのではないかと思えるほどどうでもいいような芸能ニュースを垂れ流していた。日本では報道番組は消滅したのかと思ったほどだ。

 最終的に投票率は48.80%、前回比5.90%減。1995年の44.52%に次ぐ史上2度目の50%割れ。

 投票率が半数に満たない場合は選挙は無効でやり直す」というような法律の条文があってもおかしくない。その低投票率の責任はマスコミ、取り分けテレビの責任は重い。

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 参院選 テレビ低調 民放報道4割減/NHK3時間減「視聴率取れない」参院選、TV低調 0分の情報番組も(朝日新聞7/19)という記事も。

 参議院選挙のテレビ報道が低調だ。選挙自体が盛り上がらず、高視聴率を見込めないためと関係者はみるが、そんな常識を覆す現象も起きている。

 テレビ番組を調査・分析するエム・データ社(東京都港区)によると、地上波のNHK(総合、Eテレ)と在京民放5社の、公示日から15日までの12日間で選挙に関する放送時間は計23時間54分で、前回に比べ6時間43分減っている。とりわけ「ニュース/報道」番組の減少が顕著で、前回から約3割減、民放だけなら約4割減っている。

 公示日のテレビを見ると、NHK「ニュースウオッチ9」がトップで伝えたり、TBS系「NEWS23」と日本テレビ系「news zero」が党首討論を行ったり、午後9時以降の主な報道番組六つすべてが選挙にふれたが、翌日は六つとも報じなかった。その後も、番組によって、放送しない日があった。

 「情報/ワイドショー」は、前回より放送時間が増えたが、フジテレビ系「とくダネ!」やTBS系「ビビット」、日本テレビ系「スッキリ」など、公示日から15日まで選挙企画が全くないところも。(中略)

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 最後に、本来であれば、安倍政権の6年を振り返り、何が実現して何が実現しなかったのか検証する報道が必要だ。公平性に気が回りすぎて、全く切り込めていない」「有権者が一番知りたい時期に、知る権利に量的にも質的にも応えていないことを意識すべきだ」という、筑紫女学園大・吉野嘉高教授(写真)の言葉を紹介している。

 全く同感だ。

再び政治に期待?
 
 自分自身もれいわ新選組に気づいたのもテレビではない。ブログで紹介されたYouTubeの映像を見てからだ。以来、それにからんだ映像は随分見たものだが、とても興味深く面白かった。

 山本太郎のぐいぐい聴衆を引き付ける真剣さと説得力。今まで日本にこんな政治家がいただろうか。田中角栄以来の大物だ。この真剣さは本物だと思ってしまう。

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 実は、世間的には大したことではないが、私は過去一度だけ政治にコミットしようとしたことがある。ときは1992年、今から約30年近く前のことである。日本新党など、新党ブームに沸いたころ、経営コンサルタント大前研一氏(現在76歳、写真左)の主催する「平成維新の会」が発足し、私はその考えに共感し、会員になった。今でも会員証(写真右)は「挫折の記念品」として大切に持っている。

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 事務総長には茂木敏充(現在63歳、現自民党衆議院議員)(写真左)、事務局長に長島昭久現在57歳、現自民党
衆議院議員、写真中央)、事務局長代理に長妻昭現在59歳、現立憲民主党衆議院議員、写真右)など、今でも活躍している当時新進気鋭の政治家がそろい、稲盛和夫(現在87歳)、山岸章(故人)、岩国哲人(現在83歳)、小林陽太郎(故人)、船橋洋一(現在74歳)、横路孝弘(現在78歳)ら、そうそうたるメンバーが顧問に就任した。
 
 私は当時43歳。働き盛りの頃だったが、政治的には鬱積していた。これで日本が変わると信じ、有給休暇を取って神奈川県の集会に参加したことがある。答えは「がっかり」のひとことであった。その集会を牛耳っていたのは、旧態依然たる政治屋というか、いつもの政治好きな連中であった。政治改革は幻想であり、何も変わりそうにないことがこれでわかった。結果は予想通り、散々だった。
 
 
挙句の果て、1995年には代表の大前研一が、東京都知事選挙に立候補し、同年夏にも参議院議員選挙・比例区から「政党」平成維新の会として彼や三浦雄一郎ら10人を立候補させるも惨敗、同年末で政治団体解散届を提出した。もうそのときは関心は薄れ、期待はずれの集団という印象と、挫折感だけが残った。
 
 「維新」などという仰々しい名前には辟易し、それからはもう金輪際、政治にはコミットしないつもりでいた。

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 それで、面白かったのはジャーナリストの池上彰氏(現在68歳)が21日、テレビ東京系の参院選開票特番「池上彰の参院選ライブ」内で、れいわ新選組・山本太郎代表と激突した場面。(https://hochi.news/articles/20190721-OHT1T50388.html、7月21日、スポーツ報知)

 池上無双といわれた池上彰も完敗だ。

 池上氏は、当選濃厚とみられた東京選挙区ではなく比例で立候補した山本氏に対し、選択の疑問を直言。すると「自分の1議席を守るための選挙はしたくなかった。国会議員でなくても代表をやられている方もいる。そんなに大きな話ではないです」と返された。

 放送時、当落不明の情勢だった山本氏は「もちろん1議席を確保したい思いはありますけど、結果を受け入れる以外にないです。議員でなくてもやれることはあるので、ベストを尽くすだけ。衆院選、3年後の参院選とトライの場面は巡ってくる。政権を狙っているので」と明言。池上氏がさらに「政権を狙っておられるのですね。非常に小さな勢力ですが」と尋ねると、山本氏は「政権を取る意欲もないのに政治家になる人っているんですかね?って話で」と苦笑交じりに反論した。

 最後に「なぜ、旧体制を守る組織だった『新選組』と名付けたんですか?」と党名について問うと、ここもすかさず「維新を名乗りながら政府側にベッタリな人たちもいるので気にしないでください」と切り返されていた。
 続く。
 
 

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