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英語以外でさようならの言葉

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 「さようなら」あいさつは英語で「グッドバイ(Goodbye)」というが、他国では何と言うのだろうか。

 以前、あいさつのことを題材にしたブログで調べたことがある。

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 しかし、この表では一つしかないが、日本語でもさようならは「ごきげんよう」とか「じゃあね」とか「またね」とか、いくつも同じ意味を持つ言葉
がある。

 英語で「さようなら」によると、各国でさようならに当たる言葉は次のようにたくさんある。

スペイン語

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 本題に入る前に、本国の人口の割に世界的に多く話されているスペイン語のことについて。

 右図を見ると、中国語の人口は、9億3千5百万人と圧倒的であり、世界2位のスペイン語と3位・英語の人口差は2千万人ほど、また、4位・ヒンディー語と5位・アラビア語の差は1千5百万人とそれぞれ大差はなく、将来的に順位の変化がありそうだ。ちなみに、日本語は1億2千7百万人で、9位にランクインしている。

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 その2番目のスペイン語を公用語としている国と地域の数は20以上。世界で英語(80ヶ国以上)とフランス語(29ヶ国)に次ぐ3番目に多くの国で使用されている(英語は80ヶ国以上、フランス語は約30ヶ国)。

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 スペインが歴史上最も栄えたのは、16世紀中盤から17世紀前半までの約80年間の黄金の世紀(Siglo de Oro)と呼ばれた時代で、その繁栄の様は「太陽の沈まない国」と形容された。その時代は大航海時代と重なる。

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 大航海時代とは、15世紀中ばから17世紀中ばまで続いた、ヨーロッパ人によるインド・アジア大陸・アメリカ大陸などへの植民地主義的な海外進出をいう。 スペインは、クリストファー・コロンブス(1451年頃~1506年、画像)の「アメリカ大陸発見」によって新たな領土を獲得し、国家としても隆盛を極めていた。1521年にはアステカ王国を滅ぼし、1532年にはインカ帝国を滅ぼし、アメリカ大陸はそのほとんどがスペインの植民地となっていた。その植民地政策のせいで、スペイン語圏が多いのは胸が張れることではない。 

 以前のヨーロッパ史観では英雄扱いだったコロンブスも今や、探検家・航海者という肩書の他に、ピサロエルナン・コルテスとともに、コンキスタドール(征服者)であり、奴隷商人、そして大量殺戮者(ジェノサイダー)とされている。彼は原住民を大量に惨殺し、牛馬のように酷使して略奪の限りを尽くした。

 本題に戻ると、スペイン語でさようならに当たるのは「アディオス(Adiós)」。親しい友人などに使うくだけた表現としては「チャオ(Chao!)」。「Chao」と同様に、頻繁に使われ、「じゃあね」「さようなら」などという意味で、短い別れの挨拶に使うアスタ ルエゴ(Hasta luego)」、「Chao」とは異なり、目上の人にも使える。「また後でね」「またすぐにね」といった、すぐに会う予定の人に使う別れの挨拶はアスタ プロント(Hasta pronto)」。 「また明日」という意味では「アスタマニャーナ(Hasta Manana)。「またね」「お元気で」という意味では「クイダテ(cuidate)」。「また会う日まで」を意味する場合、「アスタラビスタ(hasta la vista)という言葉もある。

フランシスコ・カナロ楽団/アディオス・ムチャーチョス(Adios Muchachos)
ユーグ・オーフレ/アスタ・ルエゴ(Hasta Luego、1973年)

ABBA /落ち葉のメロディ(Hasta Manana、1974年)


ドイツ語

 大学に入学したとき、語学として英語の他第二外国語として、7つの言語-フランス語、ドイツ語、中国語アラビア語韓国語スペイン語ロシア語-の内から一つ選ばなくてはならず、やむなく?ドイツ語を選んだが、授業にもまともに行かず、今でも覚えている言葉は「Ich liebe dich(愛している)」と「Auf Wiedersehen (さようなら)程度だ。もっとカジュアルでくだけたさようならの表現には「チュース(Tschüss)」などもあるという。

ヴェラ・リン/アウフ・ヴィーダーセーエン・スウィートハートAuf Wiedersehen Sweetheart、1952年)

フランス語

 一般的に使われる「オゥ・ホゥヴァア(Au revoir)」は、また会う日まで的な意味。長期の別離の際に使うもので、二度と会えない悲しさも秘めた表現は「アデゥー(Adieu)」と言う。

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 フランスのシンガーソングライター、フランソワーズ・アルディ(75歳、写真左)は、1960年代に独特のフォーキーなスタイルで登場して以来、フランス語圏のアーティストには大きな影響力を及ぼし続けている。
 

 ユーミン(65歳、写真右)のアルバム、MISSLIM(1974年)の中にある「私のフランソワーズ」はアルディを歌ったものであり、ユーミンが作った「まちぶせ」はアルディの「さよならを教えて(Comment te dire adieu)」の翻案とも言われる。


フランソワーズ・アルディ/さよならを教えて(Comment te dire adieu1973年)

イタリア語

 一般的に使われる表現で、ビジネスなどでもOKなのは「アリベデルチ(Arrivederci )で「また会いましょう」という意味。「チャオ(Ciao)は、日本語の「どーも」に近いニュアンスの言葉なので、出会い頭にも別れ際にも便利に使える。「バイバイ!」とフランクに別れのあいさつをしたい際も、チャオはぴったりのフレーズである。

 「アッディオ(Addio)」は、これからしばらく会えなくなる人や、絶対に会えない可能性の高い人に使うが、日本語の「さようなら」のような、少々冷たくて、寂しげなニュアンスを持つ言葉なので、日常生活ではまず使わないという。

ドメニコ・モドューニョ/チャオ・チャオ・バンビーナ(Ciao, ciao, bambina)
クラウディオ・ビルラ/アリベデルチ・ローマ(Arrivederci Roma) 

ハワイ語

 「アロハ(Aloha)」はハワイ語の挨拶で、「こんにちは」「さようなら」などの意味として用いられている。 他にも、「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」など多様性がある。右手の人差し指、中指、薬指を曲げ左右に振る仕草をしながら使われることが多い。 

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 「アロハ・オエ(Aloha `Oe)」(1895年)は、ハワイ王国第8代女王リリウオカラニ(1917年、79歳で没、写真)によって作られ、ハワイを代表する曲として世界中で広く親しまれている。 
 
 歴史家のラヒラヒ・ウェッブの記録によれば、1878年にまだ若い王女であったリリウオカラニが、オアフ島北部のマウナヴィリという場所で、ある少女と軍人との別れの光景を目にして書いた詞であるとされており、一般的にはこれが定説となっている。 

エルビス・プレスリー/アロハ・オエ(Aloha `Oe1961年)

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