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映画好きの人、必見の映画と言えば?

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ニュー・シネマ・パラダイス

イメージ 4 「映画好きの人、必見の映画と言えば?」こう聞かれると、真っ先に頭に浮かぶ映画は、「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988年)(画像)

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 のっけから話がそれるが、2015年に消息不明になり、シリアで武装勢力に拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さん(44歳)が10月25日、日本に帰国した後、「自己責任」問題で話題になっている最中、戦場カメラマンその渡部陽一さん(46歳、写真)が語ったとされる「捕まったらジャーナリスト失格」という「戦場取材の掟」の文言をもとに、留飲を下げているツイートが盛り上がっているが、渡部さん本人は「これはフェイクだ」と明言しているようだ。(戦場カメラマン「渡部陽一さん、戦場取材の掟」はフェイク。本人が否定 10/25ハフポスト)

 その、映画ファンでもある渡部陽一さん「マイベスト映画」と言っていたのをはじめ、この映画をNo.1映画と言う人も少なくない。

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 公開時に弱冠32歳だったジュゼッペ・トルナトーレ監督(62歳、写真)が、映画を愛する全ての人に贈る感動編である。
 
 本作はいくつかのバージョンで発表されている。日本では173分(長尺)版と123分(短縮)版が公開・ソフト化されている。

 短縮版ではイタリアのシチリアの小さな村にある唯一の映画館「パラダイス座」が物語の中心となるのに対し、長尺版では主人公の人生に焦点が置かれており、青年期のエレナとの恋愛や壮年期の帰郷後の物語が丹念に描かれる

 この映画は、中年男性が、映画に魅せられた少年時代の出来事と青年時代の恋愛を回想する物語。感傷と郷愁、映画への愛情が描かれた作品である。

 主人公のトトこと、サルヴァトーレ・ディ・ヴィータの少年期をサルヴァトーレ・カシオ(現在38歳、写真左)、青年期をマルコ・レオナルディ(現在46歳、写真左より2番目)、中年期をジャック・ペラン(現在77歳、写真中央)が熱演し、彼が恋したエレナの若年期をアニェーゼ・ナーノ(現在52歳、写真右から2番目)、中年期を前作の「禁じられた遊び」
で紹介した、ブリジット・フォッセー(現在72歳、写真右)が演じた。

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 余談だが、自分が観た長尺版では、「故郷に戻った初老のサルヴァトーレは、カフェでエレナに生き写しの少女を見かけて動揺し、彼の幼馴染のボッチャが彼女と結婚し、娘が生まれていたことを知る」のだが、、ブリジット・フォッセーアニェーゼ・ナーノには似ていない。Wikipediaによると、監督は、当初その役をシルヴァーナ・マンガーノ(1989年、59歳で没、写真)に依頼する考えでいたが、本人の体調が芳しくなくオファーを断念したという。実際、映画公開の翌年に彼女は亡くなっている。重要なシーンだけに、配役のミスマッチだったように思う。

■あらすじ

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 イタリアのシチリアの小さな村にあるたった一つの娯楽施設は、村の中心の広場にある、教会を兼用した小さな映画館パラダイス座(写真)だった。

 週末になり、映画館で旧式の映写機が回り出すと、アメリカ映画に出てくる信じがたい豊かさや、保守的な村ではありえないロマンティックな男女関係など、目を丸くして見ている村人たちの前に外の世界が写しだされた。

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 新作の輸入映画のかかる夜、村人たちはみな映画館に集まり、スクリーンに声援を送り、また教会の謹厳な司祭が削除させたキスシーンのある箇所では、揃ってブーイングを鳴らすのだった。ここはカトリックの国、第二次世界大戦後間近、キスシーンはご法度で、映写技師・アルフレードフィリップ・ノアレ(2006年、76歳で没、写真)はそこだけフイルムを切って撮影していた。


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 「トト」と呼ばれていた幼いサルヴァトーレ少年は、シチリア島の僻地の村で母と妹と暮らしている。父は戦争に行ったきり、帰ってこない。
トトは、母親に頼まれた買物の金で映画を観るほどの映画好きだった。そんなトトを魅了していたのはパラダイス座の映写室であり、映写技師のアルフレードだった。 (画像) 

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 年月が過ぎ、若者となったトトはムービーカメラを手に入れ、自分でも映画を撮影するようになる。駅で見かけた美少女エレナとの初恋 (画像)を経て軍隊に徴兵されるが、除隊後村に帰ると映写室には別の男が座り、エレナは音信不通となっていた。


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 落ち込むトトにアルフレードは「若いのだから外に出て道を探せ、村にいてはいけない、そして帰ってきてはいけない」と言ってきかせる。「人生はお前が観た映画とは違う、もっと困難なものだ!」。トトはその言葉通り、列車に乗り、ローマに向け旅立った。 (画像)
 
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 それから30年がたち、ローマで映画監督として成功し、中年となったトトは、アルフレードの葬儀に出席するため、年老いた母の待つ故郷の村に帰ってきた。そこで彼は映画館がすでに閉館し、建物の取り壊しも近いことを知る。

 ローマに戻ったトト=サルヴァトーレは、アルフレードが彼に遺した形見のフィルムを映写する。そこには複数の映画のラブシーンがオムニバスで編集されていた。かつて司祭によって削除されたキスシーンを、アルフレードがつなぎ合わせたものだった。映像を見ながらサルヴァトーレは過去を懐かしみながら、涙するのだった。 (画像)

 映画の内容と相まってエンニオ・モリコーネの音楽がよく知られている
 

第774話:ニュー・シネマ・パラダイス参照)
 名画には、名セリフ名場面名優名曲が付き物。

カサブランカ

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 1942年公開の映画の題名でもある「カサブランカ」(Casablanca、地図)はフランス領モロッコにある都市。

 ときは第二次世界大戦、ドイツ軍の侵攻が激しい時期。ヨーロッパからアメリカへ行くためには、マルセイユから地中海を渡ってカサブランカへ行き、リスボンからアメリカへ行くしかなかった。

 カサブランカからリスボンへの飛行機は出ているが、リスボンへ行くには無記名ビザの入手が必須。

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 ハンフリー・ボガード(1957年、57歳で没、写真左)演ずるリックはカサブランカでナイト・クラブを経営している。そこへドイツ抵抗運動の指導者ラスロと妻のイングリット・バーグマン(1982年、67歳で没、写真右イルザが現れる。

 それで、イルザは恋仲のリックとカサブランカから出るのか、夫のラズロと出るのか、世紀の大三角関係となる。さて、結末は。

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 男が一生に一度は言ってみたいセリフ。しかも、お相手は絶世の美女だ。

 女:「ゆうべは、どこにいたの?」 男:「そんな昔のことは忘れた」 女:「今夜、どうしている?」 男:「そんな先のことは分からない」 

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 決死の脱出劇、飛行場での別れ。最後にあの言葉「君の瞳に乾杯」を。

 男:「3人のために考えた。俺の答えはこれだ」  女:「あなたは?」 男:「君とのパリの思い出に生きる。ゆうべ気付いた」 女:「離れないと誓ったわ」 男:「分かってる。俺にも仕事がある。君は俺の仕事の一部ではないんだ。俺は粗野な男だが、こんなに狂った世の中を見過ごせない。いつか分かる。さあ。君の瞳に乾杯


  沢田研二のヒット曲、カサブランカ・ダンディ」「カサブランカ」は映画「カサブランカ」を指し、歌詞中の「ボギー」とは「カサブランカ」の主演俳優ハンフリー・ボガートの愛称である。

沢田研二/カサブランカ・ダンディ (1979年)


ライフ・イズ・ビューティフル

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 「ライフ・イズ・ビューティフル」(La vita è bella)(1998年)はイタリア映画。

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 1939年、ロベルト・ベニーニ(66歳、写真左)演じる、ユダヤ系イタリア人のグイドは、トスカーナのある街にやって来た。そこで彼は小学校教師のニコレッタ・ブラスキ(58歳、写真右演じるドーラとめでたく結ばれ、息子を交えた親子3人の幸福な家庭を築くのだった。

 だが、戦争の色が濃くなり、幸せだった家族には強制収容所行きの過酷な運命が待ち受けていた。
 
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 絶望と死の恐怖に支配された世界を目の前にして、グイドは家族を守るため、ある「嘘」を思いつき息子に言う。
 

 「これはゲームなんだ。泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点。いい子にしていれば点数がもらえて、1000点たまったら勝ち。勝ったら、本物の戦車に乗っておうちに帰れるんだ」

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映像は、グイドが強制収容所で衛兵に銃殺される衝撃的なシーン。 

 幼い息子を生きながらえさせるため、父親の命がけの嘘がもたらした奇跡の物語である。



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