今回は現在置かれている問題について言及してみたい。
もしも、日本が中国・韓国・ロシアと地続きだったらと思うとぞっとする。
我らは自由のために魂と身体を捧げ、兄弟たちよ、我らがコサックの氏族であることを示そう。
と歌う。 ロシアのブイボルクとドイツのグライフスワルトを結ぶ、海底1224キロメートルもにわたる長大なパイプラインだ。 ところがこの政変である。ロシアの事情はよく分かる。 一方、上下を青と黄で分けたウクライナの国旗は、ロシア帝国の支配下、19世紀半ばに盛り上がった民族解放運動に伴い、1848年にウクライナ民族の旗として決められた。
一つはウクライナ本体のことである。
解任され、今は国外に逃亡中のヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領(63歳、写真左)は、人権違反と国家資金流用の疑いがあるとして追及を受けている。
ロシアは旧ソ連時代から、主にウクライナを通る、一大パイプライン輸送網を構築、大量に産出される天然ガスを各国に輸出している。
上述の「ロシア・ウクライナガス紛争」を回避するため、2011年、バルト海経由でロシアの天然ガスをドイツに輸送する「ノルド・ストリームパイプライン」が稼働を開始した(右図)。
面積約2万7000㎢のクリミア半島は、ウクライナで唯一ロシア系住民が大半を占める地域。現在の人口200万人のうち、イスラム系のタタール人は12%だ。
クリミアには、侵攻と占領が繰り返された波瀾の歴史がある。1239年にはタタール人が占領。その後1475年にオスマントルコが征服したが、1783年にはロシアが奪還した。
ロシア革命の後、旧ソ連が統治していたクリミアは、1954年、ニキータ・フルシチョフ首相によってウクライナに移譲されたが、それ以降、紛争を触発する恐れがある地域とみなされてきた。
1991年にソ連が崩壊しウクライナが独立すると、クリミアは1992年にウクライナの自治共和国となった。
黒海艦隊は、旧ソ連崩壊後にウクライナがその一部の所有権を主張したため、ウクライナ・ロシア両政府の対立の火種となった。
長年に及ぶ抗争の末、両国の議会は2010年、ロシアが持つセバストポリの港の租借権を25年延長することを決定。見返りとして、ロシア産のガスの価格は30%引き下げられた。 首都シンフェロポリの銀行のATM前には連日、人々が長い列をつくる。政府は、ロシア編入が承認されれば、4月から商品の値段表示をロシア・ルーブルに変更する方針。「預金封鎖」の疑念や生活への不安が広がっている。
また、「ピアノ協奏曲第一番」の第一楽章の主題はカーミアンカの町で盲目のコブザ(八弦の民族楽器、写真)引きが歌っていたのを採譜したという。