ギネスブックにも載っているという結成50年を越える長寿女性ボーカルトリオ、ザ・スリー・デグリーズの日本公演が明日(2月19日)から日本のオールディズの聖地、ケントスで開催される。
日程と場所は次の通り。
御長寿トリオはいえ、これまでメンバーは延べ15人も入れ替わったそうで、現在は、最盛期メンバーの一人、ヴァレリー・ホリデイ中心の下記メンバーで活躍している。
スリー・ディグリーズ/天使のささやき(日本語ヴァージョン)(1974年)
ザ・スリー・ディグリーズ (The Three Degrees)は、1963年ペンシルバニア州フィラデルフィアで結成された。オリジナルのメンバーはファイエット・ピンクニー、シャーリー・ポーター、リンダ・ターナー。
ザ・ランナウェイズ、イアン・ギラン・バンド、アラベスク、ザ・ウォーカー・ブラザースなど、本場より日本で人気のあるミュージシャンのことを「ビッグ・イン・ジャパン」というが、ザ・スリー・デグリーズもそんなグループの一つで、1970年代の日本で席巻していた。
たびたび来日し、大ヒット曲「天使のささやき」の日本語バージョンもヒットした。
最盛期はこのメンバー。
これは「荒野のならず者」のレコードジャケットだが、この裸同然のセクシーさが凄い。そして、歌詞も卑猥だとしてイギリスで放送禁止になったが、その途端、抗議の電話や手紙が殺到し、すぐに特番が放送されたそうだ。
メンバーの一番人気、リードヴォーカルのシェイラ・ファーガソン(現在66歳)(写真左)はその後ソロになり、カーリーヘアーのフェイエット・ピンクニー(写真右)は2009年6月、61歳のとき急性呼吸不全で死去した。
スリー・ディグリーズ/荒野のならず者(Dirty Old Man)(1973年)
その、フィラディルフィア・ソウルの日本の大グレークのキッカケとなったのが、ザ・スリー・ディグリーズの登場だった。
MFSB&スリーディグリーズ/ソウル・トレインのテーマ(1974年)
アメリカの音楽番組『ソウル・トレイン』のテーマ曲で、ケネス・ギャンブルとレオン・ハフが作曲したフィラデルフィア・ソウルの古典である「ソウル・トレインのテーマ」【TSOP (The Sound of Philadelphia)】(1974年)は、MFSB (Mother Father Sister Brother)という数十人からなるスタジオ・ミュージシャンが、フィラデルフィアにあるシグマ・サウンド・スタジオで演奏したもの。 ボーカルにスリー・ディグリーズを迎えて録音した。
この曲は、おそらくビルボード誌で1位を獲得した最初のディスコ曲である。(Wikipedia参照)
スリーディグリーズ/にがい涙/口づけでおやすみ
奇しくも、ザ・スリー・デグリーズの大ヒット曲「天使のささやき」の原題は、When Will I See You Againだが、ザ・スプリームスにもSomeday We'll Be Together(またいつの日にか)という似たような題名のヒット曲がある。
スリー・ディグリーズ/天使のささやき(1974年)
スプリームス/またいつの日にか(1969年)