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シンセサイザー音楽【その1】クスコ

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 音楽について、いろんなジャンルがあるが、明確な定義が無いのがこの世界だ。

 ときどき図式を書いてみたりするが、こんがらがって途中で挫折するのがオチである。

 例えば、流行歌歌謡曲演歌ニューミュージックJ-POPの厳格な境がどこにあるのか分からない。

 そして、前作YMOからPerfumeまで、テクノポップの歴史でもお知らせしたように、テクノポップとかテクノ歌謡など、日本で勝手に?作ったジャンルもある。

 よく知られているのは、コンチネンタルタンゴアルゼンチン・タンゴに対して、ヨーロッパ製のタンゴをコンチネンタル・タンゴと呼ぶが、これは日本のレコード会社が考案した造語であることだ。

 まだまだあるのだが、今はちょっと思いつかないのでご容赦。
 ということで、今回からシンセサイザー音楽を特集するのだが、何がシンセサイザー音楽なのか、テクノポップとどう違うのかなど、議論がありそうだが、ここではシンセサイザーを主体に使う音楽と定義することにしたい。 
 どういうわけかシンセサイザー音楽が好きだ。全般的にヒーリングミュージックというか、アルファ波ミュージックというか、心が休まる音楽が多いからだと思う。
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アナログ・シンセサイザーの基本となるモーグ・シンセサイザーを開発したアメリカ・ニューヨーク出身のロバート・モーグ(2005年、71歳で没、写真)。

 電子機器であったシンセサイザーを楽器として発展させたことは、彼の存在を抜きにしては語れない。

 モーグ・シンセサイザーは、1964年、ニューヨークで開催されたAES (Audio Engineering Society Inc.) のコンベンションで初めて公に披露されたという。
 前置きはこのぐらいにして、これから何回かシンセサイザー音楽の特集をしていきたいが、第一回目は、クスコ」

クスコ

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 「過去、一番聴いたアルバムは?」と聞かれると、多分これだ。

 クスコ:インカ伝説(1986年、英名:アプリマック写真)。
 
1.アブリマック 2.フルートの饗宴 3.トゥバック・アマル4.コンドルの飛翔 5.インカの踊り 6.牧羊者 7.アマゾン8.インカの橋 9.アンデス 10.最後のインカ~アタワルパ 11・戦うインカ 12・アブリマックⅡ(赤字は下記に載せたもの)
 実はこの演奏は現地人ではなく、作曲家、キーボード・プレイヤーのマイケル・ホルムと、シンセサイザー・プレイヤーのクリスチャン・シュルツというドイツ人2人を中心とするユニットによるもので、パン・フルートの音色のシンセサイザーがフィーチャーされ、ケーナやチャランゴ、アルパなど、中南米の楽器は使われていない

 しかも、これは
日本テレビのスペシャル番組のサントラとして作られたアルバムである。アンデス山中、アマゾン河の源流域に生きるインカ帝国の末裔たちをじっくり追ったドキュメンタリーだった。

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 このクスコというユニークな名前は1978年、マイケル・ホルムが南米を旅行した際にインカの古代遺跡に深い感動を受け、インカのかつての首都の名前をとって自分たちのグループの名前としたのである。(図)

 インカの神秘的な世界を見事に表現した最高傑作で、日本人とインカ人とのDNAの繋がりを切々と感じる、郷愁を誘う名曲の数々。

 初めて聴かれる方にはぜひとくと聴いていただきたい。
クスコ/アンデス(Andes)
神々に近い土地


クスコ/コンドルの飛翔(Flying Condor)
神の使者コンドル 



クスコ/インカの踊り(Inca Dance)
神々への祈り


クスコ/インカの橋(Inca Bridges)
史上最大の吊り橋


クスコ/最後のインカ~アタワルパ(Atahualpa-The last Inca)
最後のインカ皇帝



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