来月(12月)末、ついに退職の日がやって来る。そのとき、67歳と9カ月。65歳まで働ければ良しとせねばならない時代、退職の歳に不足はない。
しかし、力尽きたわけではなく、まだまだ元気だ。そしてこれまでの会社経験で得たことを、ここでリセットするのはとてももったいないと思っている。
このブログの中でも述べているが、自分に余生はいらない、出来れば生涯現役を目指したい。
ところが、世の中そんなに甘くはない。67歳からの再就職は極めて困難な状況にある。
面白いもので、職業により年齢のとらえ方が違う。
「40歳定年制」という言葉がある。この言葉自体は誤解して伝えられているようだが、そんな若い年齢で実質的に燃え尽きる金融関係や人材派遣業などの職種もあるし、60歳程度はヒヨッコなみに扱われる職業もある。
彼らが大統領になったとき、任期を全うしていたらトランプ74歳、クリントン73歳、サンダースは79歳になるということを米国民は考えていたのだろうか。
ところで、自民党総裁の任期が延長される。同党政治制度改革実行本部が10月19日の役員会で現行の「連続2期6年」を見直すことを決めたからだ。「連続3期9年」とする方向で、来年3月5日の定期党大会で党則を改正する段取りのようだ。
![イメージ 3]()
これは、安倍晋三首相(現在62歳、写真)の延命のために決めたとも言われ、2018年9月の党総裁選で3選を果たせば、2020年開催の東京オリンピックはおろか、2021年9月まで首相の椅子に座り続けることも可能になる。
そうなれば、第1次政権も含めた首相在任期間は3500日を超える憲政史上最長となり、「明治以来の"最長・最強の宰相"の称号も手にする」(首相側近)ことになる。
そのとき彼は67歳。まだまだ若いと言われている。
企業も経営者になれば年齢とは無縁だ。
現在70歳になる、ホリエモンこと、ライブドアの堀江貴文(現在44歳)の後任社長で有名となったが、今は小僧com・平松庚三会長の2年前(2014年)、68歳のときの日刊ゲンダイ・8回連載の内の5回目の記事『まだ68歳の小僧です』。
この中の「肉体的な老化はあっても、精神的な老化はその人の心の持ち方次第」という言葉に著しく同意する。
そして、「野球だってサッカーだって、後半戦の方が断然エキサイティングでおもしろい。人生だって同じだと思うんです」にも賛成だ。
退職後の人生はまだ決めていない。
ひょっとすると、これまでよりもっと面白い人生が待っていることを夢見ている。
ムリかなあ。