Quantcast
Channel: ♪♪中高年の中高年による中高年のための音楽♪♪
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

私のお父さん(O mio babbino caro)

$
0
0
 先日、加藤登紀子(現在72歳)のコンサートを観に行った。9月25日(日)の八王子・オリンパスホール。

 その模様は、加藤登紀子のオフィシャル・ブログにも載っているので割愛したい。

 この日の メインテーマ「百万本のバラ物語」には100人以上の有友会合唱団が参加し、感動的なフィナーレとなった。


 そしてオープニングは、地元・八王子出身のソプラノ歌手
田中美佐代さんが歌う、アリア。

 一般的には「私のお父さん」というが、ここでは「私のいとしいお父さん」(プッチーニ作)と、落葉松(からまつ)」小林秀雄作)、「ある晴れた日に(プッチーニ作)の3曲を歌った。
 その中で大好きな曲が「私のお父さん」(O mio babbino caro、1918年 )。主人公ジャンニ・スキッキの娘、ラウレッタが歌うのでラウレッタのアリア」ともいう。

 「私のお父さん」は、ジャコモ・プッチーニ(1924年、65歳で没)の作曲した全1幕のオペラ、ジャンニ・スキッキ (Gianni Schicchi )の中の有名なアリア。

 単独でコンサートやリサイタル等でもよく歌われ、アカデミー賞受賞映画「眺めのいい部屋」(1986年)のオープニングを飾る主題歌にもなった。(動画)歌っているのは、キリ・テ・カナワ。日本映画「異人たちとの夏」でも印象的に使われている。


 なお、プッチーニ<三部作>とよばれる、傾向の異なった3つの一幕物オペラの連作は、パリのグラン・ギニョール劇場の様式による恐ろしいエピソードの『外套』、感傷的な悲劇『修道女アンジェリカ』、そして第3番目に、喜劇というよりは笑劇の『ジャンニ・スキッキ』から成り、1918年、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で、ロベルト・モランゾーニの指揮により初演された。

 このうちジャンニ・スキッキ』は、名高いアリアのために最も人気がある。主人公の中年男ジャンニ・スキッキが、大富豪の遺産を巡る親戚間の騒動と、若い男女の恋を見事に解決するさまをコミカルに描いた喜劇。同作はプッチーニにとって唯一の喜劇オペラである。

 また、次作『トゥーランドット』が未完で終ったため、プッチーニが完成し得た最後のオペラともなった。(Wikipedia参照)
 <歌詞>

 ねえ 私の大切なお父さま わたし あの方が好き とてもステキな人なのよ だからポルタ・ロッサ(フィレンツェの中心街の通りの名)へ 指輪を買いに行きたいの!

 ええ そう あそこへ行きたいの そしてもしもこの愛が儚いものなら ヴェッキオ橋(フィレンツェの街中を流れるアルノ河にかかる橋で街のもっとも繁華な場所)に行って
代わりにアルノ河へ身を捨てますわ!

 わたし 切なくて 苦しくて ああ 神さま いっそ死にたいくらいです! お父さま お願いです お願いですから!
 田中美佐代さんには失礼かもしれないが、「私のお父さん」は何度もYou Tubeで聴いたことがあり、ついつい世界のトップ歌手と比較してしまった。
 自分は、オペラ歌手ではないが、ノルウェーの歌姫シセル(現在47歳)の歌が一番好きだ。彼女もソプラノ歌手で、「クリスタル・ボイス」とも評せられる透明感溢れる歌声と安定した歌唱力が世界的に高い評価を受けている。 

 シセルの生れた町は首都オスロ(人口56万9千人)に次ぐ、ノルウェー第二の都市ベルゲン(24万8千人)。フィヨルドに囲まれたノルウェーの西海岸、「ペールギュント」の作曲者、グリークが生れた地でもある。


 これは、キャサリン・ジェンキンス


 次は、アンナ・ネトレプコ


 そして、マリア・カラス


 最後は、驚異の美声。

 オランダの素人発掘オーディション「オランダ・ゴット・タレント」スーザン・ボイルを発掘したことで有名だ。

 2013年、そこに現れた9歳の少女アミラ・ウィライアージ。彼女は全くの独学でオペラの「私のお父さん(O Mio Babbino Caro)」を歌いこなしていたのだ。

 その歌声に審査員も含めた聴衆が総立ちで拍手した。そしてその歌声はすぐに世界中を駆け回った。

 上の動画では、その時の模様。第二のスーザン・ボイルとも呼ばれた彼女と、審査員のやり取りもお楽しみください。
 



 皆さんはどの歌手の歌声がお好きですか。(相変わらず、画像が貼り付けません

 



Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

Trending Articles