自分の祖先がどこからやってきたのか、そのルーツを探るのは大きなロマンだ。
現在の人類は約20万年前にアフリカで誕生したとされる。ホモ・サピエンスと言われる「人類」はそこから10万年前に世界中へ広がって行った。
チンパンジーとヒトとを分け隔てたのが、地殻変動により地球の裂け目・大地溝帯ができたことで、それがアフリカの大地の気候を変え、ヒトが誕生したと言われている。
日本人はどこからやってきたのかについても諸説がある。
先住民族と言われる縄文人も最初から日本にいたわけでもない。こんな動画がある。
中国・韓国にはない縄文人のDNA 日本人のルーツDNA解析
人類の進化については、男性のY染色体でAからTまでの20段階があるが、日本人には分岐の早い段階のDが32.2%と多いことが分かった。そのDは縄文人である。
Dは日本以外、チベットやインド洋のアンダマン諸島に多いDNAだというのが分かっている。Oは大陸の中国や韓国などに多いDNAで、彼らは日本と同じく、島国や山間部で、Oの勢力から逃れられたため、今でも残っていると思われる。Oは弥生人のDNAである。
しかし現在では、混血が増えていて、割合としては、純粋な弥生が20%、純粋な縄文が5%、混血が75%といわれるそうで、こてこての弥生人タイプや縄文人タイプは少ないのだろうが、あなたは濃い顔の「縄文人」?平たい顔の「弥生人」?チェックリストまとめによると、こんな比較表が作れる。
弥生人に関連する体質として、下戸(お酒を飲めない人)が存在する。
下戸遺伝子は中国中南部で誕生したと考えられている。そもそも当初人類にはお酒が飲めるN型しかなかった。そこに突然変異が起こり、D型ができた。それは、おそらく2−3万年前にモンゴロイド人種の中で起こったことだという。
恐らく元々日本に住んでいた縄文人のほとんどはN型遺伝子のみを持っており、とても酒に強かった。そして、縄文時代末期から海を渡って近畿、中部に多く移り住んだとされる弥生人によって、酒に弱いD型遺伝子がもたらされた。
北海道から沖縄まで五千名以上の日本人を対象に調べたところ、右図にあるように北海道、東北、九州、沖縄地方に酒豪遺伝子であるN型遺伝子の割合が多いことが分った。特に秋田県が一番多く、次に鹿児島県と岩手県、逆に最も少ないのが三重県、次いで愛知県という結果になった。
これは、大胆な表現をすると、「縄文人と弥生人の全国分布図」である。
●ウインクで確認可能!!
「唇を動かずにウインクができる人」(唇の形を変えずにウインクできる人)は、縄文人の特徴を強く受け継いでいる可能性がある。
片目ではダメ。両目のウインクを唇を動かさずにできた場合のみ、縄文人の特徴を強く受け継いでいる可能性がある。以下のチェックでも、縄文人度を確認することができる。
●縄文人度チェック
1. 唇を動かずに両目ともウインクができる人
2. くせ毛っぽい人
3. 耳垢が湿っている人
4. 両目とも二重まぶたの人
なのだという。
どうやら自分は縄文人の系統のようだ。
(続く)