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消えて無くなる職業【その1】

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イメージ 3 H・G・ウェルズ(1946年、79歳で没)と共に、「SFの父」と呼ばれたフランスの小説家・ジュール・ヴェルヌ(1905年、77歳で没、)。
 
 彼は、今から約150年前の1863年(35歳)に初のSF未来小説二十世紀のパリ」Paris au XXe Siècle (写真)を執筆したが、130年間も金庫に眠り、日の目を見ることがなかった。
 
イメージ 1 そこに描かれていた100年後の1960年代のパリは、科学万能主義が支配し、文化芸術は金銭換算でのみ評価され、政治も世襲政治家によって占められており、主人公のミシェルの専攻するラテン語や詩には、何の価値も与えられていなかった。
 
 「世の中を動かす巨大な計算機」が差配する街には「地下や高架を走る鉄道」や「太陽に匹敵する」の照らし出す大通りを「ガスで走る馬の要らない馬車」が埋め尽くしていた。
 
 そして交通渋滞大気汚染の蔓延する社会で「石油から合成されたパン」を食す人々の心は蔑ろにされ、友情や家族の縁も薄れていた。
 
 圧縮空気で駆動される高架鉄道、街路に溢れるガス自動車、電気街灯、コンピューターを思わせる高速計算機、ファクシミリを連想させる文字と画像の電送機などは、作家ヴェルヌの未来予見の確かさをあらためて認識させるものだった。
 科学技術が世界を支配した高度産業社会、そこでは経済とその裏づけとなる技術のみが幅を利かせ、金融と機械が世の中を毒している。教育は実業家の利益になることで、教育は建築の一部門に過ぎない人間の第一の務めは金を儲けることであるような世の中…。
 
 その多くは当たっているが、当たっていないものもある。
 
 芸術は、何か離れ業でもしない限り、もはや生き残れない。音楽や文学、絵画などの芸術はごくつぶし扱いを受けている』としていたが、それは違っていた。
 
 当時の詩人と、約100年後の詩人の歌
 
H・F・スッぺ/詩人と農夫(Dichter und Baue)序曲(1846年)
シャルル・トレネ/詩人の魂 (L'ame des poetes)1951年)
 

 
 音楽は今も隆盛を極めている 
 
ルロイ・アンダーソン/トランペット吹きの子守唄(1949トランペット吹きの休日(1954
 

リュシエンヌ・ボワイエ/私の心はバイオリン(1945年)
ジョニー・シンバル/ミスター・ベースマン(1963年)
 


ABBA/Thank You For The Music1978年)
 
 
  Thank you for the music, the songs I'm singing Thanks for all the joy they're bringing Who can live without it, I ask in all honesty What would life be? Without a song or a dance what are we? So I say thank you for the music For giving it to me
 
 音楽に感謝している そして私が歌っている歌にも 音楽や歌がもたらしてくれる全ての喜びにも感謝している 音楽が無くて生きていける人がいるのかしら? 私は本気で聞く歌やダンスが無かったら私たちはどうすればいいの?  だからお礼を言うの 「音楽よ、ありがとう 私に喜びを与えてくれて」

 しかし、デジタル技術は彼の予想以上の進歩を遂げている
 
 その陰で、今にも職を失いかねない危機に瀕している人たちがいる。
 
 米労働統計局のデータに基づきCareerCastが行った調査で、2022年までに姿を消す可能性の高い職業が明らかになった。
 
イメージ 2○第1位:郵便配達員(画像)2022年の推定雇用率:-28%
 Eメールやオンライン請求の普及で郵便物が激減しているため、必要とされる郵便作業員も減る見込み。
 
カーペンターズ/プリーズ・ミスター・ポストマン(1975年)
 
 

○第2位:農家
2022年の推定雇用率:-19%
 技術の進歩により、少ない人員での作業が可能になったため。
○第2位:メーターの計測係2022年の推定雇用率:-19%
 電気、ガス、水道各社は電子計測器の導入を進め、わざわざメーターを見に行かずともデータが送られるようになる。
○第4位:新聞記者2022年の推定雇用率:-13
 オンラインニュースの台頭により、新聞購読者が減り、購読料、広告料共に激減。新聞社が多くの記者を雇うことができなくなる。
○第5位:旅行代理店の社員2022年の推定雇用率:-12%
 旅行代理店に行かなくても、ネットで旅行の手配ができるようになったため。
○第6位:木材伐採人2022年の推定雇用率:-9%
 技術の進歩のおかげで必要な人材が減ったため。またデジタル化に伴い“紙”の需要が減り、木材パルプの需要も減る一方。
○第7位:フライトアテンダント2022年の推定雇用率:-7%
 近年航空会社の経費削減、合併の影響をまともに食らっているのがこの仕事。今後の見通しも暗い。
○第8位:ドリル作業員2022年の推定雇用率:-6%
 技術の進歩により、従来より少ないドリルでより多くの作業が可能に。製造業での人員削減が進むとみられる。
○第9位:印刷業者2022年の推定雇用率:-5%
 デジタル化により紙製品は減る一方。
○第10位:税務調査官及び収税吏2022年の推定雇用率:-4%
 
ビートルズ/タックスマン(1966)
 

 
 こんな仕事はどうなるんだろうか。
 
ヨーゼフ・シュトラウス/鍛冶屋のポルカ(1869)
 
 

ディック・バン・ダイク/映画「メリー・ポピンズ」より
チム・チム・チェリー (煙突掃除人) (1964)
 

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