ジンギスカン(音楽グループ)を投稿したとき、「ジンギスカン」をデビュー曲として選んだのは、ボニー・Mの「怪僧ラスプーチン」をモデルとしたことをお伝えした。
ジンギスカンは、そのとき掲載した「ジンギスカン(Dshinghis Kahn)」「ローレライ(Loreley)」の他に、「ツタンカーメン(Tut Ench Amun)」、「カスパル・ハウザー(Kaspar Hauser)」、「キャプテン・ネモ(Kapt'n Nemo)」(「海底二万里」のネモ船長)、「妖精クラバウターマン(Klabautermann)」(船に住み着く海の妖怪、クラバウターマン)など、実在もしくは架空の人物の題名の曲を歌っている。
今回は、その実在もしくは架空の人物の題名の曲を特集してみた。
まずは、ボニー・Mの「怪僧ラスプーチン」(1978年)から。
彼は数々の予言を的中させ、不思議な力でさまざまな病気を治したことにより、皇室に出入りするようになる。
そして、女性信者に取り囲まれ、酒池肉林の極みを味わうことになるが、それに嫉妬した周りの者に惨殺されたという。
キングストン・トリオ/トム・ドゥーリー(1958年)
「トム・ドゥーリー(Tom Dooley)」は、南北戦争時代のアメリカで、実在した元南軍兵士の名前。
彼は、1866年に婚約者のローラ・フォスターを心変わりしたという理由で、刺殺した。最初のうち彼は無実を訴えていたが、なぜか「自分は罰を受けるに値する」と供述してあえて死刑を望み、1868年に殺人罪で絞首刑になった。
この事件の真犯人は彼のもう一人の愛人、アン・メルトンであったともいわれ、多くの謎を残していたが、地元ノースカロライナの詩人トーマス・C・ランドがこの悲劇を歌にしたことで再び脚光を浴びることになった。
ナット・キング・コール/MONA LISA(1950年)
モデルは、フィレンツェの富裕な商人で、行政官も務めたフランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・デル・ジョコンドだとされている。もともとはフランス王フランソワ1世が購入した作品だが、現在はフランスの国有財産であり、パリのルーヴル美術館が所蔵する。
これからディスコサウンドが続くよ。
バルティモラ/ターザン・ボーイ(1985年)
小説版は、ディズニーを初め、映画化された多くの作品と違い、複数の言語を自在に操るなど、知的な面を持っている。また、文明批判の目も厳しい。
彼の没後、小説は大ベストセラーになった。
パピオン/快盗アリババ (1979年)
「千夜一夜物語」は、18世紀のフランスの東洋学者・ガランが仏語に翻訳しヨーロッパに広く紹介された。なお、「アリババと40人の盗賊」の話は原本が見当たらなかったことから、彼のの創作もしくは、口伝えで聞いた物語を挿入したといわれている。
ホット・ブラッド/ソウル・ドラキュラ(1976年)
ドラキュラのモデルは15世紀のワラキア(現ルーマニア南部)公・ヴラド3世(ヴラド・ツェペシュ)(写真)とされているが、設定として使われているのはドラキュラというヴラドのニックネームと、出身地が現在のルーマニアという点だけで、吸血鬼を表す英語はヴァンパイア(Vampir)であり、誤解して使われている。
ショッキング・ブルー/ヴィーナス(1969年)
「ヴィーナス(Venus)」は、ローマ神話の愛と美の女神。一般には半裸或いは全裸の美女の姿で表される。
写真はボッティチェリの有名な絵画「ヴィーナスの誕生」(1483年)