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老化防止対策

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 前作66歳は途中で時間切れとなったが、それからあっという間に2日過ぎてしまった。
 
 題名を「老化防止対策」に変えたものの、これはその続編である。
 
 外人に比べて同じ年齢では概して日本人は若く見られる。殊に中年になってからは、外国人は加速度がついたように顔にシワが増えたり、肌つやが衰えたりして老け顔になる。これは誇るべきだ。
 
 では日本人が昔から若々しかったかというと、そうではない。
 
イメージ 2 今から55年前の1960年(昭和35年)の一般的な企業の定年は55歳で、平均寿命は男性が65歳、女性でようやく70歳に達したところだった。(右図)
 
 30代は立派な中年だし、40代はそろそろ初老、50代になれば少し老けこんだ人なら見た目は老人の範疇に入る。
 
 漫画の世界で、昭和の中高年代表がサザエさんの磯野波平なら、平成の代表は島耕作だ。
 
 
イメージ 1 こちらは1947年(昭和22年)9月生まれという設定だから現在67歳「課長島耕作」のときは36歳から45歳のときだったが、今や部長、取締役、常務、専務、社長を経て、「会長島耕作」である。(写真)
 
イメージ 3 島耕作は、作者の弘兼憲史(現在67歳、写真が勤めていた世界的な電機メーカー松下電器産業(現:パナソニック)がモデルとされる初芝電器産業を傘下に持つホールディング・カンパニーの会長。
 
 60代に入って多少白髪が描かれるようになったが、頭髪はいささかも後退していないし、体形も腹が出ていなくて若々しい。セックスも現役だ。
 
 読者の理想が盛り込まれたキャラクターとはいえ、現代の中高年は磯野波平よりも島耕作に近いのではないか。
 老化防止対策には、外見の若返り心の若返り、そして体の若返りがある。
 
イメージ 4 「外見(容姿)の若返り」については、服装のこだわりや白髪を染めたり、カツラや増毛など。
 
 「見た目」がいかにも老人らしくなると、そのまま心も老化し、全身の身体機能も老化する。
 
 のつやを保ち、シワ(右図)を取り除くことに関して今では、ボトックスアクアミドヒアルロン酸とか注射によるいろいろな治療法があるようだ。
 そして「心の若返り」について。
 
 ほとんどの人は、会社に勤めている方が若々しい。歳を取ってからも働き続けている方が長寿だし健康であることはデータが証明している。
 
 定年後の半年で、現役時代の3年にも5年にも匹敵するほど老け込む人も珍しくはない。
 
 それは、仕事をしていると、若い人を含めた交流、人づきあいがあるからだ。
 
 定年退職であれ中途退職であれ、日本の場合、仕事を辞めた途端に人間関係まで切れることが多い。
 
 「会社を辞める」イコール「社会から離れる」みたいな部分があるので、普段から会社に頼らず遊べるようになっておかなくてはいけない。
 
 70歳を過ぎ、今でも現役で働いている先輩から、こんな話を聞いたことがある。
 
 最近は葬式に行くことが多いが、列席した同年輩で今は働いていない人との波長がどうしても合わない。時間に対する感覚が全く違うのだ。
 
 スケジュールのある人と、ない人。生きている緊張感の差と言ったらいいのだろうか。
 無自覚に毎日テレビばかり見ている人も危険だ。考えることをしなくても済むいわゆる「ルーティーン思考」が続くと老化は早い。
 
 テレビを見ていても脳や感情を老化させない方法は、批判的な目を養うことだ。
 
 その点、既存の情報を疑うために、検索できたり、自分の考えをアウトプットする場としてブログ掲示板があるネットが発展した現代は幸せである。

 人間の老化は体力・知力より心や感情の老化の方が早いとされている。
 
 どんな仕事でも、ベテランと言われる年齢になって来ると、いつの間にか新しいことに食指が動かなくなる。面倒くさいと思うことが増えてくる。こうしたことも人間は身体機能よりも、心や感情から老け始めることを示唆している。
 
 現実に30代、40代からうつ病が増加して、「何もやる気が起きない」と苦しむ人が多くなる。そこまで行かなくても様々なことに対してガツガツしなくなる「まあ、いいや症候群」が現れやすくなる。
 
イメージ 5 それを防止するには、
 
 ①まず「前頭葉」(図)を使いこなすことである。
 
 日常生活を安隠に暮していると、前頭葉を使うシチェーションがあまりない。
 
 毎日のルーティーンワークをこなしていれば済むような仕事を続けてくると、前頭葉の刺激がほとんどないまま、定年を迎えてしまう。
 
 ②そして動脈硬化。その危険因子として判明しているのが、糖尿病タバコである。さらに高血圧、コレステロール、肥満、ストレス、加齢などがあげられる。
 
 動脈硬化は、いわゆる生活習慣病として狭心症心筋梗塞などの心臓病脳卒中のような
脳血管障害のリスクを高めるだけではなく、自分から行動することが少なくなり、感情に振り回されやすくなる。さらに悪化すると、脳の血管が詰まって脳血管性の認知症へと繋がっていく前段階となる。
 
 ③さらにセロトニン(神経伝達物質)の減少。一般的にセロトニンが不足すると、うつ病になる。セロトニンの原料は、肉類に含まれるトリプトファンというアミノ酸であり、粗食が健康にいいというのは迷信で、中高年以降こそ肉類は食べた方がいい。
 
 「二分割思考」といって、物事の白黒をつけたがるタイプはうつになりやすい。「ほどほど」「ちょうどいい加減」という認知的成熟度を増すことが大切である。
 最後は「メタボのウソ」
 
 メタボを恐れるあまり、根拠のない「やせ願望」が中高年に蔓延している。
 
 BMIという肥満度を測る指標がある。WHO(世界保健機構)の基準では18.5~25に収まるように指導している。
 
 しかし、世界中でどんな統計を取っても、BMI25を超えたあたりが一番長生きするのだそうだ。(ちなみに、自分はこの位置にある)
 
 アメリカの研究成果では、一番長生きなのは「太り気味」とされるBMI25~29.9で、18.5未満の「やせ型」の2.5倍も高かった。
 
 日本の研究結果では、40歳の平均余命で一番高かったのが男女ともBMI25~30で、最も短かったのがBMI18.5未満でその差は7年もあったという。
 
 太り過ぎは長生きすると言っても、もちろん程度の問題である。
 
 この背景には欧米の事情があり、日本では考えられないような超肥満が珍しくなく、例えば、体脂肪率が30%を超える人がアメリカでは30%もいるが、日本では3%に過ぎない。
 総合して見ると、自分は長生きをする可能性が高い。但し、一つ条件がある。
 
 これと言った趣味がないだけに、出来るだけ長く働き続けることだ。
 
 以前にも話したことがあるが、働くメリットはたくさんある。
 
 規則正しい生活、適度なストレス、能力を磨く機会、多くの人との出会い…。
 
 
 よく遊び、よく働く。これからも明るく前向きな人生を送り続けることが出来たら最高だ。
 
 (和田秀樹著:「がまん」するから老化する 参照) 
ドリス・デイ/ケ・セラ・セラ(1956年)
ピーター・ポール&マリー/くよくよするなよ(1963年)
 

 
岡本真夜/TOMORROW1995年)
ウルフルズ/明日があるさ(2001年)
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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