当時はまだ家の近くの桜はつぼみの状態だったというのに、ここのところの陽気の良さにかられて、一気に満開となり、もう東京近郊では散る時期がやってきているという。
3月30日発表の全国のさくら開花前線は右図である。
あれから1週間の間に、いくつかの場所で桜を見てきた。
しかし、桜は今や真っ盛り、さらに週末ということもあってか、園内にはたくさんの露店が出て(左写真)、既に多くの見物客で賑わっていた。
その中の屋台に入って、桜談議ならず、野球談議などで大いに盛り上がった次第である。なお、この公園には約360本の桜が咲くそうだ。
さて、これからが、今日の本題である。
そして、以前行きつけだった居酒屋とスナックにも寄らなければ。(東京・中目黒~池尻大橋散歩参照)
これは今まで知らなかったことだが、2015年版日本お花見百景によると、目黒川の桜は何と、関東の人気お花見スポットランキング:第1位(2015/04/03現在) 、関東の行ってみたい桜名所ランキング:第2位(2015/04/03 現在) なのだそうだ。
確かに、それに値するほど素晴らしい眺めだ。
「2015 めぐろWALK さくらMAP」によると、目黒川の桜の見どころは、3ヶ所に分かれる。
世田谷区から、目黒区、品川区を通り東京湾に注ぐ約8kmの目黒川。
池尻大橋から東急目黒線下の亀の甲橋(品川区)までの約3.8kmの川沿いの両岸には、約800本のソメイヨシノが咲き競う。大きな公園などはないものの、川沿いのそぞろ歩きを楽しむことができる。
自分は、そのうちの半分の距離に当たる、池尻大橋から中目黒までの約1.9km(下図)しか歩いたことがないが、ここは川幅が狭いので、両岸の桜の枝が重なりあって咲き競うかのような風景が圧巻である。
なお、3月25日(水)~4月10日(金)の日没から21時までは、目黒川がライトアップされ、夜桜がとてもきれいだ。
この近辺は自分にとって本当に懐かしい場所だ。目黒川は以前勤めていた会社の近くに流れていて、通勤経路だった。普段はなんてことない川だが、春、さくらが咲く頃は俄然、おもむきが変わってくる。
1度はほとんど入社時に近い、44年から41年前のことで3年間、そして運命の神様はいたずら好きのようで、その約30年後に、1年だけであるが、またしても同じ場所で勤めることになった。今度は、今から11年前のことである。
3月31日は行くのが遅くなってしまった。着いたときはもう21時を過ぎている。ゆっくり桜を見る暇はない。11年前勤めていたとき、行きつけだった居酒屋とスナックに行かなければならない。
居酒屋のママとはあれ以来、今でも毎月1回メール交換をしている。新潟の地産品が売り物だ。酒は「八海山」。スナックのママはもう76歳になったそうだ。ここで43年間も開業している元気者だ。
スナックを出たのは23時を回っていた。それでも目黒川の川沿いにはたくさんの人だかり。アベックばかりで何だか寂しい気持ちになる。名残惜しいが、あまりゆっくりしていられない。これから帰ると午前様になる。明日も仕事だ。
ネットでこんなイベントがあるのを知った。
「花筏」とは水面に散った花びらが連なって流れているのを筏に見立てた言葉で、春の風情の一つ。(右写真)
集合時間:午前便:10:00 午後便:13:30、発着場所:勝どき桟橋、所要時間:2時間
川一面に広がる花筏をかき分けて進む姿が、もう一つのお花見の楽しみとして注目されている、おススメのイベントのようだ。(左写真)
最後は豆知識。
「日本の代表的な桜は何?」と聞かれたら、ほとんどの人が目黒川にも咲く「ソメイヨシノ」と答えると思うが、「半分は正解、半分は間違い」なのだそうだ。
ソメイヨシノは野生の桜から生まれた園芸種だからだ。国内に野生のサクラは基本的な種だけで次の8種類。それらを元に300種以上の園芸種が作られれいる。
幻想曲「さくら さくら」
ペレス・プラード/チェリー・ピンク・チャチャ(セレソローサ)