無類の麺類好きであるのは十分に自覚している。3食とも麺類しか食べることができない日々が続くという究極の選択を迫られても多分大丈夫だ。
実際、昨日は福島県・郡山市に日帰り出張したが、朝はカップラーメン、夕刻の帰りがけに郡山駅で立ち食いの肉うどん、地元の駅に着いてコンビニでラーメンを買って、電子レンジで夜食。ー一日に3度も麺類を食べてしまった。
自分にとっては最も身近にあり、一番関心の深い食べ物が麺類である。
毎日でも食べたい麺類
「毎日でも食べたい麺類」の栄えある1位は2位に僅差でうどん、2位・日本そば、3位・ラーメン、以下、4位・スパゲティ、5位・焼きそば、6位・そうめん、7位・ちゃんぽん、8位・冷やし中華、9位・焼きうどん、10位・きしめんと続く。
自分が順位をつけるとすれば、1位・ラーメン、2位・うどん、3位・日本そば、4位・焼きそば、5位・ちゃんぽん というところだろうか。
生活習慣病の原因
問題は、炭水化物が人類を滅ぼすでもお知らせしたように、麺類の食べ過ぎは身体に良くないということだ。
炭水化物だけではなく、塩分も多いと来て、麺食はまさに生活習慣病を推進しているようなものである。
香川県民のソウルフード、うどん。麺類の支出が全国で一番多いのは、讃岐うどんで有名な香川県。うどん店だけで、県内に約900軒もあり、うどん消費量は断トツの全国1位だそうだ。
その香川県は、糖尿病受療率が2008年の調査で全国ワースト1位、2011年もワースト2位と、糖尿病に悩まされている県である。
だだし、それは麺だけのせいではないという意見もある。
ラーメンについては、これは8月23日のものだが、同じく朝日新聞土曜版be Ranking「お気に入りの『ご当地ラーメン』」の結果。
札幌ラーメン:「味の三平」が開発した味噌ラーメンの聖地。中華鍋でスープとともに炒めた野菜を麺を入れた丼にかけて仕上げる。麺は腰のある中太のちぢれ麺。
博多ラーメン:ほぼ豚骨のみを長時間、炊き出したこってり白濁スープで極細麺を食す。スープを残して麺のみお代わりする「かえ玉」システムとともに1980年代にブームに。
福島・喜多方ラーメン:「源来軒」が元祖。麺はもちもちとした極太の平打ちぢれ麺。豚骨と煮干しをブレンドしたスープはあっさり醤油味。「朝ラーメン」も有名だ。
先日、ドン・キホーテでその「魔法の粉」(写真)を買って元のダシとの味の違いを試してみた。
「香川ではうどんを食べる際、おにぎりをトッピングするのが当たり前。いわゆる『うどんライス』である。さらに最近では天ぷらも一緒に食べる人が多い。毎日、昼食にこうした食事となれば、栄養も偏り、糖尿病のリスクも高まる」
「香川は1人当たりの菓子パン消費量も全国1位。うどん、おにぎりに加えパンと、根っからの炭水化物大好き県民なのだ。更に、2006年から2010年の国民健康・栄養調査によると、香川県民の一日当たりの野菜摂取量は男性が全国46位で女性が最下位の47位」
そして、「食べ方にも問題がある。讃岐うどんは、のどごし重視で噛まずに早食いする人が多い。それこそ『麺は飲み込め』なんて言う人もいるくらい」
「香川は1人当たりの菓子パン消費量も全国1位。うどん、おにぎりに加えパンと、根っからの炭水化物大好き県民なのだ。更に、2006年から2010年の国民健康・栄養調査によると、香川県民の一日当たりの野菜摂取量は男性が全国46位で女性が最下位の47位」
そして、「食べ方にも問題がある。讃岐うどんは、のどごし重視で噛まずに早食いする人が多い。それこそ『麺は飲み込め』なんて言う人もいるくらい」
である。
お気に入りの「ご当地ラーメン」
ランキングのベスト3に君臨したのは、そもそも「日本三大ラーメン」と謳われているラーメン界不動のビックスリー。



カップラーメンが更に旨くなる「魔法の粉」
これには「海老」、「ホタテ」、「あご」の3種類があり、1番人気のホタテ味はいまだ品薄という。(写真)
その名の通り、チープなカップ麺に使うと味に深みが出ておいしくなる「ちょい足し調味料」だ。世の中になかった味がウケて、ドン・キホーテでは発売から3カ月連続で1位。
PB商品として今年9月から発売。製造元の味源が昨年11月から発売している商品は、スパイス要素をプラスしているが、こちらは「だし要素」に特化。カップ麺に深みとまろやかさが加わると好評だ。定番商品が根強い調味料の分野で、新参者ながらぶっちぎりの人気なのだ。
TBSの情報番組で紹介されたことも注目度アップに貢献した。ちなみに製造元の味源「魔法の粉」シリーズは今年、売り上げ1億円を突破している。12月1日にはビール用の魔法の粉まで発売されたそうだ。
TBSの情報番組で紹介されたことも注目度アップに貢献した。ちなみに製造元の味源「魔法の粉」シリーズは今年、売り上げ1億円を突破している。12月1日にはビール用の魔法の粉まで発売されたそうだ。
街がズルズルし始めた(While the City Slurps)
今やラーメンは海外でも大人気。
特に米ニューヨークのラーメンブームはとどまるところを知らず、世界の美食が集まるニューヨークで今、最も注目されているのがラーメンといわれる。
ニューヨーク・タイムズ紙はグルメ欄の1面でラーメン店特集をし、「街がズルズルし始めた(While the City Slurps)」と見出しを付けた。
ブームの火付け役となった店の一つは、豚骨ラーメンの「一風堂」。2008年3月に1号店を開くと2時間待ちの行列が。ミシュランガイドに毎年掲載され、飲食店評価サイトのイェルプでは10年に全米トップを勝ち取ったそうだ。
ハワイ創業の製麺メーカー、サンヌードルが2012年に製麺所を開設し、店が急増。現在、ニューヨークと近郊で50軒以上とされるラーメン店の過半に、同社は毎日1万食以上を出荷している。店の注文によって麺を変え、150種類以上を生産することで、札幌ラーメンから豚骨まで多彩な味を支える。
同社には、出店を計画している人から1日数件の相談がある。フレンチやイタリアンの一流シェフからの問い合わせも珍しくないという。
しかし、値段は高い。安くて12ドル(約1400円)程度、15ドル(約1800円)以上も珍しくない。チップ込みで1杯2千円以上となると、日本の感覚では受け入れがたい。
「店舗の賃料、調理や内装などのコストも桁違いですし、ニューヨークでは安価にしてチープな店の作りにすると評価されにくい」と一風堂創業者の河原成美さんは話す。ファストフード扱いではなく普通のレストランの仲間入りをしたことが成功の理由の一つだ。
そして食べ方。欧米では食事で音を立てるのはマナー違反だが、ラーメンをズルズルすすることは許容されつつある。半面、食べる速さはまだまだだ。1杯に40分以上かける人が多く、客の回転率は悪いそうだ。
朝日新聞デジタル参照