パーカッションが主役の音楽は少ないと思っていた。
カスタネット
まずは、彼女の演奏するカルメンと、アンジェラ・ゲオルギューの歌うグラナダをどうぞ。
ポピュラー音楽では、ドラムセットに組み込まれるドラムスティックを使用する「打楽器」以外をパーカッション(Percussion)と呼ぶ。パーカッションにはこんな種類がある。
パーカッション一覧
タンバリン
ビゼー/歌劇「カルメン」より第4幕への間奏曲「アラゴネーズ」
グスターヴ・ホルスト/組曲「惑星」より「木星」
セルジオ・メンデストブラジル‘66/マシュケナダ(1966年)
ザ・スプリームス/恋はあせらず(You Can't Hurry Love)(1966年)
ギロ
刻みはヒョウタンの長手方向に垂直に入れられ、それを何本も並べてぎざぎざにする。ヒョウタンを鉛直にぶら下げ、ぎざぎざの部分に木や金属、象牙や動物の角などの棒をあて、ヒョウタンを上下させることにより、棒でこする。これにより「ギー」(長いとき)、「チャッ」(短いとき)というような音を出す。(Wikipedia参照)
○次の演奏のウーゴ・ブランコ(現在74歳)はベネズエラの有名なアルパ奏者。1958年に発売された「コーヒールンバ」(Coffee rumba)は世界的にヒットした。
ウーゴ・ブランコ/El Cigarron(1962年) Cumbia con arpa
サンタナ/僕のリズムを聞いとくれ(Oye Como Va) (1970年)
キハーダ
ロバや馬の下あごの骨を乾燥させることで歯肉を取り除くと、歯肉の厚み分だけ歯と骨に遊びができ、骨に付いたまま歯が自由に動くようになる。これを楽器として用いたものである。鈴を付けたものもある。
これを振ったり、叩いたり、棒などでこすったりして音を出す。
日本の時代劇の効果音や演歌などでしばしば使われる、「カーッ」という音はこの楽器によって作られる。
水戸黄門主題歌/あゝ人生に涙あり
北島三郎/与作
楽器の脇役が活躍する音楽 【パーカッション編その2】に続く。