音楽には、楽器では脇役と呼ばれているものや、楽器ではないものが演奏に加わり楽しませてくれるものがある。
今回はそんな音楽の特集をしてみた。楽しい曲が多いよ。
拍子木
冨田勲/NHK「新日本紀行」テーマ曲 祭りの笛(1969年)
ルロイ・アンダーソン/そり滑り(1948年)
日本で初めての本格的な紀行番組でNHKアナウンサーが日本各地の原風景を訪ね、それにナレーションやインタビューを加えるという体裁を取り入れた。
拍子木(写真)の音が印象的なテーマ曲は冨田勲が作曲した。
○「そりすべり」(Sleigh Ride)は、アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソンが作曲した管弦楽曲である。1948年の作品であり、『ブルー・タンゴ』以前の作者の代表作の一つである。
曲の最後では、トランペットのバルブを半押しにして吹き込むという特殊奏法によって、ウマの鳴き声が表現される。
板ムチ/鞭
ストリングス パープル・クリスタル/「赤穂浪士」テーマ曲(1964年)
デイブ・ディー・グル―プ/キサナドゥーの伝説(1968年)
○NHK大河ドラマ「赤穂浪士」は主演:長谷川一夫(大石内蔵助)。山田五十鈴(りく)、中村賀津雄(現・中村嘉葎雄)(大石主税)など。
○「キサナドゥーの伝説」 ( The Legend Of Xanadu)は、1968年、イギリスの5人組バンド、デイヴ・ディー・グループが発表した楽曲。
フラメンコ調のギターの調べから始まり、トランペットも入ったグループが得意としているエキゾチックな曲に仕上がっている。また曲中に鞭の音が鳴っているが、ライブでこの曲を演奏する時はボーカルのデイヴ・ディーが鞭を鳴らす仕草をしている。
日本のグループ・サウンズのバンド、ザ・ジャガーズがカバーしてヒットしている。
金床/鉄砲
ヨーゼフ・シュトラウス/鍛冶屋のポルカ(1869年)
ヨハン・シュトラウス2世/ポルカ「狩り」(1875年)
ヨーゼフ・シュトラウスは、「ワルツ王」ヨハンシュトラウス2世の弟。
1869年、金庫メーカーのヴェルトハイム商会が、耐火金庫2万個の製造を記念して、舞踏会と花火大会を催した際に、ヨーゼフが商会からの依頼で作曲されたポルカである。ヨーゼフは金庫を製造した鍛冶職人を讃えて、打楽器に金床を加えたという。
1875年に作曲されたオペレッタ『ウィーンのカリオストロ』の中の「おお、私の駿馬よ」から引き出して作曲された。また、前作のポルカ「お気に召すまま」作品372という作品もこのオペレッタの中の六重唱の旋律から採られた。
シュトラウス2世は自作のオペレッタからワルツやポルカなどを編曲して舞踏会に供することが多かったという。このポルカは、ホルンとトランペットによる狩りの合図が鳴り、鞭の音や鉄砲の音まで加わるという爽快な速いポルカである。(Wikipedia参照)
手拍子
ベンチャーズ/レッツ・ゴー
サンタ・エスメラルダ/悲しき願い
時計/タイプライター
ルロイ・アンダーソン/シンコペイテッド・クロック(1945年)
ルロイ・アンダーソン/タイプライター(1950年)