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最近の3つの事件が他人ごとではない

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1.5月28日、長らくひきこもりだったと言われる51歳の男性により、児童ら20人が殺傷された「川崎殺傷事件」。事件当日、「登戸で起きた凄惨な事件」という記事を書いた。




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2.6月1日、元農林水産事務次官(76歳)によるひきこもりの長男(44歳)殺害事件。


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3.6月4日、
福岡市早良区の市道交差点付近で、交差点付近で81歳の男性の車の暴走による、男女計9人が死傷した事故。

 この3つの事件は、自分にとって身近な問題だった。

過去、通勤で通っていた場所だったこと(No1、No3)

 一つは、No.2は東京都練馬区で起きた事件なので、あまり身近ではないが、No.1の川崎市多摩区登戸の事件の場所は以前の通勤路

 No.3の事故の起きた場所・福岡市早良区百道は、今から33年前まで、1981年(当時32歳)~1986年(同37歳)、5年間住んでいた家(地図ではGマーク)から1.2kmのところにあり、原通りを歩き、福岡市営地下鉄・藤崎駅から通勤していた。
 
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 こんなことが直近で2度もあるとは。

老人の運転だったこと(No.3)

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 またしても老人の運転による事故が起きてしまった。

 杉良太郎(74歳)が免許を自主返納した記事(写真)が新聞に載っていたが、自分は70歳の誕生日の更新期の際、免許証を住所管轄の警察署に、3月26日返納してきた。(拙ブログ「運転免許証を返納しました」参照)

 そこで杉良太郎と同じように「運転経歴証明書」をもらった。その手数料は1,100円

 「運転経歴証明書」とは、運転免許を返納した後、公的な身分証として利用可能なカードである。「運転経歴証明書」を提示すると自治体や民間から割引の適用があり、そのリストを見て思わず笑ってしまった。車両関係の会社が多かったからだ。もう関係ないだろうと思ったが、よく考えてみると、クルマの買い取りの特典があるからのようだ。

 手続きをした後、証明書を頂けるのが1ヶ月から3ヶ月後のことになるというので、6月4日に行ってきた。

 これがその証明書。(この画像では見えないが、表面に赤字「自動車の運転はできません」と書かれてある)

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 それでも運転する必要のない自分は気楽でいいが、単純に高齢者が運転してはいけないとは思っていない。公共交通機関の少ない地方や、仕事柄どうしてもクルマの運転が必要な高齢者がおられることも事実である。

ひきこもりが身内がいること(No.1、No.2)

 実は、これが一番身近で切実な問題である。

しかし、気になったことがある。今回はなぜニートと言わずひきこもりというのだろう。

 「ニート引きこもりJournal」によるひきこもりとニートの違い(改訂版)」によると、明確になっていないところも多いが

 ニートとは労働力の統計上の点から、その定義には年齢が要件に入っていて、15~34歳と厳密のようだ。一方、ひきこもりは6ヶ月以上社会との関わりがないという長期間の社会不参加を指している。ひきこもりの定義は様々だが、この6ヶ月という期間は斎藤環氏の「社会的ひきこもり」の定義以来、今日までよく採用されている。一方、ニートは1ヶ月単位。これはおそらくニート人口の推計のもととなる「労働力調査」が1ヶ月ごとに行われているからのようだ。

本当に「中高年のひきこもり」は61万人だけなのだろうか

 中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査3月29日、日経新聞)によると、内閣府は(3月)29日、自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が半数を占めた。15~39歳の推計54万1千人を上回り、ひきこもりの高齢化、長期化が鮮明になった。中高年層を対象にしたひきこもりの調査は初めて。

 内閣府はひきこもりを、自室や家からほとんど出ない状態に加え、趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態が6カ月以上続く場合と定義。専業主婦・主夫は過去の同種調査では含めなかったが、今回は家族以外との接触が少ない人はひきこもりに含めた。

 調査は2018年12月、全国で無作為抽出した40~64歳の男女5千人に訪問で実施。3248人から回答を得た。人口データを掛け合わせて全体の人数を推計した。

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 内閣府はひきこもりを、自室や家からほとんど出ない状態に加え、趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態が6ヶ月以上続く場合と定義。専業主婦・主夫は過去の同種調査では含めなかったが、今回は家族以外との接触が少ない人はひきこもりに含めた。

 調査は2018年12月、全国で無作為抽出した40~64歳の男女5千人に訪問で実施。3248人から回答を得た。人口データを掛け合わせて全体の人数を推計した。

 ひきこもりに該当したのは回答者の1.45%。ひきこもりになった年齢は60~64歳が17%で最も多かったが、20~24歳も13%と大きな偏りはみられない。きっかけは「退職」が最多で「人間関係」「病気」が続いた(図)

 40~44歳の層では就職活動の時期にひきこもりが始まった人が目立つ。内閣府の担当者は、いわゆる就職氷河期だったことが影響した可能性もあるとの見方を示した。

 ひきこもり期間は「3~5年」が21%で最多。7年以上となる人が合計で約5割を占め、「30年以上」も6%いた。

 子供の頃からひきこもりの状態が続く人のほか、定年退職により社会との接点を失うケースがあることがうかがえる。

 暮らし向きを上・中・下の3段階で聞いたところ、3人に1人が下を選択。家の生計を立てているのは父母が34%、自身が30%、配偶者が17%で、生活保護は9%だった。悩み事に関して「誰にも相談しない」という回答が4割を超えた。

 調査時期の違いなどはあるものの、内閣府では15~39歳も合わせた引きこもりの総数は100万人を超えるとみている。

 今回初めて中高年層を調査したことについて内閣府の担当者は「40歳以上のひきこもりの人もいると国が公認することで、支援が必要なのは若者だけでないという認識を広げたい」と説明。「若者とは違った支援策が必要だ」と話している。

神奈川県が中高年のひきこもり調査を行う(6月8日、朝日新聞)

 黒岩神奈川県知事は7日の定例会見で、県内の中高年のひきこもりについて実態調査を行っていて、結果を今月中に取り纏めることを明らかにした。

 県によると、調査は昨年11月に始め、県保健福祉事務所や市町村の社会福祉協議会、NPOなど、ひきこもりの相談を受けている期間を対象に進めているという。

 しかし、この二つの事件以後「ひきこもる中年の我が子どうすれば」 鳴りやまぬ電話という記事(6月3日、朝日新聞)

 川崎の児童ら20人が殺傷された事件や元次官が長男を殺害したとされる事件を受け、長くひきこもる子どもと暮らす、老いゆく親に動揺や不安が広がっている。専門家は、家族に過重な責任を負わせずSOSを出しやすくするよう、呼びかけている。

 「ひとごととは、思えません」。東京都内に住む母親(71)は一連の事件の報道に、胸を詰まらせる。40代の娘は、不登校をきっかけに30年近くひきこもり、ここ5年間は話していない。家の中で包丁を持ち出して暴れ、自殺を図った時には、怖くて人に話せなかった。

 「娘のことを恥ずかしいと思ってはいけない、隠してはいけないとわかりながら、家の外で何かしてしまうのではないかと思い、そうしてしまう。自己嫌悪で沈んでいます」。夫は、向き合うことから逃げていると感じる。自分もうつ状態になり、精神状態を保つのでせいいっぱいだ。「私もいつまでも生きているわけじゃない。先延ばしできないと思いながらも、衰弱してしまって誰かに相談する気になれません」

 東京・巣鴨でひきこもりの当事者と家族を支援するNPO法人「楽の会リーラ」の事務所。川崎の事件以来、週2回の相談電話が鳴りやまない。「大声を出して家の外で迷惑をかけるんじゃないか」「世間に対して恥ずかしい」。40~50代のひきこもる本人の「川崎の事件で世間の目線が怖くなって家から出られなくなった」の声に交じって、60~70代を中心とした親たちの声が相次ぐ。娘が以前ひきこもっていた事務局長の市川乙允さん(72)は、「以前から親の不安は強かったが、川崎の事件で本人の不安定さが増し、親にも伝わっているのかもしれない」。

 恥ずかしいとか、隠したいという感情が先に立って相談しないケースが多く、ひきこもりの実態はこんなものではないだろう。
この3つの事件で思うこと

 この3つの事件で共通していることは、いずれも加害者もしくは被害者が死亡していて真相がわからないことである。

 だから残った人の考えや、他人ごとのような感情論が渦巻いているのだと思う。

 No.1とNo.2のひきこもりの中年は前者は自死、後者は殺害されているので、彼らの言い分を聞くことは出来ない。No.3は当の運転をしていた本人と、助手席の奥さんが亡くなっている。

 今日のテレビは観なかったが、杉村太蔵 サンジャポ偏重に「とんでもない!」 田中みな実を一喝の場面もには、共感するところがある。

 元衆院議員でタレントの杉村太蔵(39)が9日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演。元農林水産省事務次官の熊沢英昭容疑者76)が息子(享年44)を自宅で刺殺した事件について、番組の流れを批判する一幕があった。

 番組では、就活サイト「ワンキャリア」執行役員の北野唯我氏が熊沢容疑者の心境について「分かるというか」と感情的には同情する部分もあることを示し、テリー伊藤も「(父親は)相談できるような精神状態になかった」、フリーアナウンサーの田中みな実32)も「こうやって(家庭内暴力などで)悩んでるご家庭、みんなあると思う」などと次々とコメントした。

 これらの発言に、腕を組み、厳しい表情を見せていた杉村は「北野さんね、『分かる』ってどういうことですか。これね。この父親ね、川崎の(殺傷)事件を見てね、自分の子供も同じ事をする“かも”しれない、しそうだ、その理由だけで、殺したんですよ。そんなの法治国家で許されるわけないじゃないですか!ここ(番組)で話してる…これ全部、父親側の話しか出てない!殺された息子さんの弁明の機会なんか、全く与えられてない状態ですよ。『分かる』とか、同情的な言葉があるのは、とんでもない話です!」と真剣な表情で語気を強め、怒りをにじませながら一方的な意見に傾いている番組の流れを批判した。

 その後も爆笑問題・太田光「息子がお母さんのことをあんだけ軽蔑する環境を、家庭の中で父親も作っちゃった…部分はあるんじゃないかな、と思うよね」などと持論を展開すると、杉村は「似たようなケースっていっぱいありますよ」とした上で、「このケース、もう警察に通報するしかない!もうそれしかない!警察に通報したら、ちゃんと家庭内暴力でも介入してくれますから」と訴えた。

 それをさえぎるように、田中みな実が「でも、(父親は)そういう精神状態じゃなかった、っていうのもありますよね」と口をはさむと、「じゃなかったとしても!!それしかない、ってことが、メディアが言うべきことでしょ!」とスタジオに響くほどの口調で激高した。

 という。

 ひきこもりや家庭内暴力を繰り返す子供は殺されても当然、87歳、池袋の逆走事件や、今度の過去に頂点を極めた人物(どうやら「上級国民」というらしい)は人を殺しても大目に見るという考えには同調できない。

 人を殺すことが一番悪いことだという視点が一番重要なことだと思う。

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