自分が飽きっぽい性格であり、筆不精であることはよく自覚していたので、いつかブログは挫折すると思っていた。
若いとき日記帳をつけていた頃もあったが、長続きした試しがない。「継続は力なり」ということは知っていたが、三日坊主が自分の性格だと半ばあきらめていた。
筆不精というのも年賀状を出すのが苦手で、正月になるといつも悩みのタネだった。今では「終活宣言」で年賀状を止めるまでもなく、来ないと寂しいくせに、ほとんど年賀状が不要となってしまった。
この歳になって多分初めて、人間の多様性というか、自分の性格を決めつけることの愚かさを経験したのだ。
●どうして10年も続けることが出来たか
それで、ブログが10年も続けられるとは、夢にも思って見なかった。それにはいくつかの理由がある。
■ブログタイトルを変更したこと
ターゲットは絞るに限る。「中高年」と「音楽」という切り口がうまくいったと思っている。
当初は波瀾万丈の後半人生を綴っていこうと思っていた。しかし、考えてみれば無名のサラリーマンで、誰もがアッと思うほどの人生体験でもない記事を見る人がどれだけいるだろうか。
コメントどころか、訪問してくれる人はほとんどいなかった。それで、2か月後に方針を変更し、音楽を中心のネタを中心にした。それも難解な音楽は避け、好きな歌手や演奏家に偏らない。音楽のネタは「底なし沼」と思えるほど尽きなかった。
遅れて、2011年7月31日からは、当初から使っていたブログタイトル「わがサラリーマン人生に悔いあり」を「音楽が一番」に変えた。
その3ヶ月後の10月1日から、読者のターゲットを明確に表示するため、アメリカの第16代エイブラハム・リンカーン(1865年、56歳で没、画像)が1863年にゲティスバーグで行った有名な演説「人民の人民による人民のための政治」(government of the people, by the people, for the people)をもじって「中高年の中高年による中高年のための音楽」にして現在に至っている。
これでブログの題材の焦点が定まった。
■アクシデントにめげなかったこと
ブログを始めたときから統計をとっていた。毎日訪問者数などを記録していた。(図)
2010年8月10日、ハードディスクが壊れ、バックアップを取っていなかったので過去資料が無くなった。対応をどうするかに迷い、最終的にハードディスクを交換したが、それに25日かかった。
□その他
順調だったブログライフに影を落としたのが、2013年6月29日に気づいた突然の「記事の削除」である。それも、調べたら26もある。これには憤慨とともに、非常に落ち込んだ。もちろん、削除された理由も不明だし、当時ブログは保存していなかったので、何と言う題名の記事が削除されたのかもわからない。これで、ブログはもうやめようかとも思ったこともある。
それでも長続きしたのは、ブログ作成が面白かったことに尽きる。
これまで何度もブログで言及しているが、ネタを切らしたことがないこと。これが大きい。
■ブログの新しい機能を使ったこと
□Wiki文法から、かんたんモードへ
Wiki文法には苦労したが、2010年3月17日から「かんたんモード」が使えるようになり、すぐそれに飛びついた。当初はバグが多く大変だった。それでもブログ作成はとても楽になった。
□オーディオの接続
2010年9月、新しいハードディスクを取り寄せた際に、ハッと気付いた。音楽が好きなのに、何で今までパソコンとオーディオを繋がなかったのか。それからというもの、ブログライフは飛躍的に楽しさを増したものだ。
Wiki文法には苦労したが、2010年3月17日から「かんたんモード」が使えるようになり、すぐそれに飛びついた。当初はバグが多く大変だった。それでもブログ作成はとても楽になった。
2010年9月、新しいハードディスクを取り寄せた際に、ハッと気付いた。音楽が好きなのに、何で今までパソコンとオーディオを繋がなかったのか。それからというもの、ブログライフは飛躍的に楽しさを増したものだ。
□レイアウトの変更
トップ画面に指定された画像だけでなく、自分で選んだ画像、背景の色、標準の文字の色や大きさを選ぶことが出来る。
今のトップ画面は、生まれ故郷、広島県竹原市忠海地区から望む瀬戸内海・芸予諸島。(画像)
□アクセス解析
2015年の6月30日から「アクセス解析」(画像)が出来るようになったことは大きな刺激になった。
「記事アクセスランキング」を見ると、てっきり読者のほとんどが新着記事を見て訪問してくれているとばかり思っていたのが、どうやらそうではないことが分かる。それを毎日見ることが楽しみの一つになっている。
PVと訪問者数のデータも興味深い。1ヶ月の推移も分かる。もう自分で統計を作る必要もなくなった。
■ブログ仲間が出来たこと
最後はブログが長続きした最大の理由である。コメントをいただいたり、ナイスをいただいたことがどんなに励みになったことか。
ひとつ寂しいのはいつもコメントをいただいていた方が、突然ブログからリタイヤすることだ。
それも前触れが無いことが多く、跡形もなくブログから去る方にはキツネに包まれた気分になる。
それはほとんど女性のブロガーだ。いろんな事情はあるのだろうが、せめてお別れのメッセージを伝えていただけたらと思うのはおかしいのだろうか。
多分、ブログの愉快犯がいて、嫌がらせに逢い、続けるのがいやになったのだろうと推測する。
自分も他人のブログに訪問してコメントを載せることがあるが、次のようなスタンスで臨んでいる。
「大人」になるということは、違う考えの人の意見を聞くことができるかどうかだ。余りに自分勝手なブログを見ると腹の立つこともあるが、人はそれぞれ考えが違うということを認めることが大切で、人をなじったり、激論する場ではない。
それも前触れが無いことが多く、跡形もなくブログから去る方にはキツネに包まれた気分になる。
それはほとんど女性のブロガーだ。いろんな事情はあるのだろうが、せめてお別れのメッセージを伝えていただけたらと思うのはおかしいのだろうか。
多分、ブログの愉快犯がいて、嫌がらせに逢い、続けるのがいやになったのだろうと推測する。
自分も他人のブログに訪問してコメントを載せることがあるが、次のようなスタンスで臨んでいる。
「大人」になるということは、違う考えの人の意見を聞くことができるかどうかだ。余りに自分勝手なブログを見ると腹の立つこともあるが、人はそれぞれ考えが違うということを認めることが大切で、人をなじったり、激論する場ではない。
これは今でも忘れられないひとことだが、2011年11月13日に1000話達成の記事を載せたところ、ある女性から次のような、身に余るメッセージをいただいたことがある。
「今までの人生がここで花開いた感があります」…これって、どんな口説き文句よりも勝るね。たとえお世辞でも、自分にとっては最高の褒め言葉、「言葉の宝物」として、ずっと心の奥にしまっておきたい。
「今までの人生がここで花開いた感があります」…これって、どんな口説き文句よりも勝るね。たとえお世辞でも、自分にとっては最高の褒め言葉、「言葉の宝物」として、ずっと心の奥にしまっておきたい。
今も続き、一番長くお付き合いしているブログ友だちは「犬のうわ言」さんだ。
他のブログに移管しても、Yahoo!ブログでコメントが消されるのが辛い。現在7,080のコメントをいただいているが、印象としては半分が「犬のうわ言」さんのように感じるほど、これまで彼のコメントに支えられて来た。
ご本人の許可を得ないまま、コメントの一例を。2012/10/20(土) 午後 0:47にいただいたものだ。
山ちゃんさん、こんにちは。
昔、不良少年の犬です、不良をしていた私も、少し常識に染まって来て、非常識を常識にすると言う自分で作った座右の銘を人生の目標にしている私です。
ブログの目的は、別の角度から物事を考えましょうと言うテーマです。
真実は、ある角度から見たのと、別の角度から見たのでは、違ってくると言うのが私の考え方です。
ですから、私は違う考えの人を排除しませんし、共存して行く為に違う考えを広く見ていきたいと思っています。
そんな時に、山ちゃんさんのブログは、ほっと一息させてくれる、ブログでとても楽しみにしています。
全くお説の通りだと思います。顔の形に百通りあるように、考えが違うのは当たり前です。
人生は難しいですね。
<返信>
犬のうわ言さん、コメントありがとうございます。
でも、若い頃は偏狭で傲慢、それが許されませんでした。
今は考えの違うことに寛容になりましたが、年長者や先輩に対しての失礼な発言だけはどうしても許すことが出来なくて、ときどきキレます。
おかげでここのところ血圧が上がりました。
それでも寛容なことは得てして優柔不断であったり、勇気がないことに繋がることがあります。