●自分の運自分の気持ちは、前述のブログに書いた通りだ。波瀾万丈の人生を競い合ってもしょうがないが、サラリーマンとしては多くの経験を積んできた方だと思う。ブログの自己紹介ではこんなことを書いている。同じ会社で定年まで勤めあげるのも立派な会社人生だ。しかし、自分には出来なかった。
世の中から逃げ出したいこともあった。転職が伴うとき、2回もうつ状態に襲われたが、67歳でF社を退職した今も働いていられる。来月で69歳になる。まだ働く意欲もある。これで「不運」だとは言えない。人は「運も実力のうち」と言ってくれるが、結局は「人運」だったと思う。窮地に陥ったとき、誰かが手を差し伸べてくれたことに感謝したい。それに、働くメリットはたくさんある。 規則正しい生活、適度なストレス、能力を磨く機会、多くの人との出会い…。「大病」と呼ばれる病気にも罹った。入院は4回、手術は2回。命に係わる病気は2回経験した。多分これは「病は気から」。楽天的と言うか、鈍い性格が幸いした。「心筋梗塞」で入院し、リハビリのとき、若い女性の先生からこう聞かれた。「ギランバレー症候群を患ったのですか。大変でしたね。後遺症はなかったですか?」その答は我ながら奮っていた。「いや、実はあったのですよ。よく喋るようになりました」大笑いだった。ーこれだから、病気も逃げて行ってくれるのだろう。それでも、今も家庭や、生活にも問題だらけだが、こんな歌でも歌って凌ぐしかない。ドリス・デイ/ケ・セラ・セラ(1956年)
立川澄人/映画「マイ・フェア・レディより「運がよけりゃ」(1963年)
ピーター・ポール&マリー/くよくよするなよ(1963年)
岡本真夜/TOMORROW&FOREVER(1995年)
坂本九/明日があるさ(1963年)
●お気に入りのCM
最後に、最近電車の中で見て気に入っている、サッポロビールの「黒ラベル」のCM。
「自分のことが好きですか」という問いについての坂本龍一さんの答えは?
黒ラベル 大人EV 65歳 ロングバージョン篇 B
坂本龍一さんの「自分のことが好き」と正直に答える言葉が素晴らしい。
自分に置き換えてみると、欠点だらけの人間だが、それを冷静に見つめられる自分が好きだ。欠点をなじるのではなく、わずかでもいい自分の良いところを見つけ、「運が良かった」と、これからもポジティブに生きていきたい。