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冬の花【その2】

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(引き続きブログの調子がすこぶるおかしい。書いた記事が途中までしか反映しない。それで前作「冬の花」の続編を)

水仙(スイセン)
 
イメージ 1 水仙(写真)の原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域、アフリカ北部まで広がり、原種は30種類ほど知られている。また、園芸用に品種改良されたものが広く栽培されている。日本では、越前海岸の群落が有名であり、福井県の県花ともなっている。
 
 「スイセン」という名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺で咲く姿を仙人にたとえたのであろう。別名に雪中花雅客
 

イメージ 2 欧米では水仙は「希望」の象徴であり、ガン患者をサポートする団体の多くで募金活動のキャンペーンに用いられている。また、ラッパスイセン (Daffodil) ウェールズの国花・国章(写真)であり、ウェールズでは3月1日の聖ダビデの日 (Saint David's Day) に、ラッパスイセンか、リーキ(西洋ねぎ)を身につける習慣がある。

 ウェールズ国旗の背景に配された緑と白の2色のデザインは、地中海沿岸原産の野菜であるリーキ(西洋ネギ、ニラネギ、西洋ニラネギ)がモチーフとなっている。
 
イメージ 3
 英国の詩人、ウイリアム・ワーズワース(1850年、80歳で没、写真)は、 "I Wandered Lonely as a Cloud" という著名な詩で、次の様な一文を遺している。
 
 「谷また丘の上高く漂う雲のごと われひとりさ迷い行けば 折しも見出たる一群の 黄金色に輝く水仙の花 湖の畔、木立の下に 微風に翻えりつつ、はた、躍りつつ…」(田部重治訳)
 
 そして、シェークスピアの戯曲「冬物語」には、上田敏の名訳詩がある。
 
 「燕も来ぬに水仙花 大寒こさむ三月の 風にもめげぬ凛々しさよ」

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 「七つの水仙」(Seven Daffodils)を歌っているブラザース・フォア (ボブ・フリック、ジョン・ペイン、マイク・カークランド、ディックス・フォーリー の4人、写真) は、ワシントン大学のグリー・クラブの仲間で、1957年にワシントン州シアトルで結成されたアメリカのフォークソング・グループ。1960年のヒット曲「グリーンフィールズ」「遙かなるアラモ」などで知られている。

 1957年にモダン・フォークの元祖ウィーヴァーズのメンバーであるリー・ヘイズフラン・モズリーによって作られたこの曲は、1964年にブラザーズ・フォーのアルバム「Sing Of Our Times」で取り上げて一躍有名になった。
 
<歌詞>
I may not have mansion,I haven't any land(僕には、豪邸も、土地もない
Not even a paper dollar,to crinkle in my hands(手の中で皺をなす紙幣一枚さえ無い
But I can show you morning,on a thousand hills(けれど、千もの丘に降りそそぐ朝を、君に見せてあげられるよ
And kiss you and give you, seven daffodils(そして、くちづけと、七つの水仙の花をあげよう

ブラザース・フォア/七つの水仙(Seven Daffodils)(1964年)


 前述のように、水仙は雪中花とも言う。

伍代夏子/雪中花(1992年)


シクラメン

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 シクラメン(写真)は地中海地方が原産の多年草の球根植物の総称である。

 お歳暮に出回り、「春まで咲く」ということで人気のあるシクラメンだが、意外と枯らせる人が多い花である。長期間楽しむポイントは次のようだ。
 
●冬の植物だが水を好む。底面吸水に水をためておく。
●暑い場所が苦手。人が生活するスペースでは管理しない。
●霜に当たれば枯れる。
●うまくすれば来年も咲く。

 なお、「死」「苦」との語呂合わせ、花の赤色は血をイメージするなど、病院への見舞いにこの花や鉢植えを持っていく事は縁起が悪い組み合わせとされている。

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 「シクラメンのかほり」(1975年)は、小椋佳(現在74歳、写真左)が第一勧業銀行赤坂支店に勤めていた際、取引先の会社で休憩していた時に見た、自身には馴染みのない花であったシクラメンをヒントに思い浮かんだもので、布施明(現在70歳、写真右)が『第4回東京音楽祭』に本曲で出場したことがきっかけとなり大ヒットし、1975年の『第17回日本レコード大賞』と『FNS歌謡祭』グランプリなど、年末の音楽番組・音楽賞の大型タイトルを総なめに獲得した。

 またオリコンチャート上においては、布施にとって唯一のミリオンセラーを達成。さらに作詞・作曲を手がけたシンガーソングライター小椋佳への注目もますます高まり、翌1976年に小椋は初のテレビ出演(『NHKコンサート小椋佳の世界』)を果たした。

布施明&小椋佳/シクラメンのかほり(1975年)


サザンカ(山茶花)

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 生垣によく使われている、サザンカ(写真)の漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。もとは「さんざか」と言ったが、音位転換した現在の読みが定着した。


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童謡「たきび」の作者として知られる巽聖歌(写真)は、1905年、岩手県紫波郡日詰町(紫波町)に生まれた。14歳のとき、知人の家で雑誌『赤い鳥』を読んだことがきっかけで童謡に興味を持ち、友人と同人誌を発行したりするようになり、童謡作家として北原白秋に認められ、1928年、彼の勧めで上京。
 
 1941年、NHKのラジオ幼児向け番組の依頼で「たきび」が作られた(渡辺茂作曲)

 これは、当時住んでいた東京都中野区上高田付近の風景をうたったもので、当地には現在も「たきびのうた発祥の地」の看板が立てられている。
 
 しかし、ちょうど日米開戦と同じ時期であったため、放送が打ち切りになったり、軍部から「たき火は敵の攻撃目標になる」とクレームがついたりしたが戦後復活し、軽快なメロディーとともに長く人々に愛される童謡となった。
 
 戦後の1948年より日野市に居住。各地の学校の校歌を数多く作詩、日野第四小学校・七生中学校の校歌も聖歌の作品である。
 
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 1999年、日野市・旭が丘中央公園にたきび会によって「たきび」歌碑(写真)が建てられた。
 
 また、JR中央本線・豊田駅の発車メロディに「たきび」が使われている。


     童謡「たきび」(1941年)【さざんか さざんか 咲いた道】


          大川栄作/さざんかの宿(1987年)


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 最後は、2018年2月9日から2月25日までの17日間、大韓民国江原道平昌郡を中心とする地域を会場として開催される予定の第23回オリンピック・パラリンピック冬季競技大会。一般的に平昌オリンピック・パラリンピックと呼称され、平昌五輪・パラリンピックと略称される。

 そのNHK放送テーマソングのタイトルがSEKAI NO OWARI(写真左)「サザンカ」に決定した。

 また、開会式は「ニュースウォッチ9」の桑子真帆アナウンサー、閉会式は「サンデースポーツ」の杉浦友紀アナウンサーが担当する。(写真右)

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SEKAI NO OWARI/サザンカ


 オリンピックは「平和の祭典」。世界平和を祈りたい。
 


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