音楽が好きで良かったと思うのは、くつろいでいるときはもちろんだが、疲れたとき、イライラしているとき、音楽は心を癒してくれるからだ。
そんなとき、ハミング(鼻歌)や口笛を吹く場合もあるが、こんなことをしている人を見てギョッとすることもあるので、人がいる時は決してしない。心の中で歌うことはよくある。
●ハミングと鼻歌の違い
ハミング(humming)と鼻歌の違いについての定義には諸説があるようだ。YouTubeでこんな動画があった。これが正しいのかどうかは分からない。
●ハミング(鼻歌)は健康に良い
日本鼻歌振興会~ハミングジャパン~という組織があり、鼻で呼吸をすると、身体に良いことだらけだという。
それによると、
人類は、その進化の過程において400万年ほど前に言語、発声、発話の能力を獲得したと言われています。
口で行ってしまう呼吸は温度や湿度を調節される事なく、またホコリや塵、空気中に存在する無数の病原菌やアレルギー物質も除去される事なく、そのまま咽頭や気管支等の粘膜に吹き付けられ、さらには肺に取り込んでしまいます。
しかし、本来の鼻呼吸は外気に適度な湿度を加え寒い空気は暖かく熱い空気は冷却し、たとえ-20℃の外気であっても体温近くまで加熱すると言われています。実にその差は+50℃以上にもなるそうです。
また、オイルフィルターのように鼻腔は多層構造をしていてその粘膜には無数に生えた繊毛が動的な空気のフィルタとして回転運動をし付着した異物を絡め取って清浄化し、また咽頭に環状に点在するワルダイエル扁桃リンパ輪に至っては付着した細菌を識別するセンサーとしての機能が働き抗体生成の司令塔として免疫機能をも発揮しています。
そして、薄く傷つきやすい鼻の奥の粘膜には、その薄さを利用して頭部へ流れる血液の冷却装置として薄い血管が無数に走り熱に弱く電気伝導性の高い神経細胞の塊である脳を(集積回路CPUのファン冷却さながらに)効率よく冷却しています。
さらに、目頭、目下の内部には舞い飛ぶ蝶のような立体構造をした副鼻腔という空間が存在し、弦楽器の胴体のように増幅音と反響音を生成し良い声、響く声、相手によく聞こえよく通る声を発声できるようになっています。
また、鼻腔の適度な音響による振動が視床下部や脳下垂体を刺激すればその振動はホルモンバランスを整え、胃腸を刺激すればサーチェイン遺伝子を活性化し若返りのホルモンと言われている成長ホルモンを分泌します。(中略)
鼻歌は上記全てを解決する呼吸法を自然に身に付け“自然”に出来るようになる人間にとって素晴らしいことこの上ない自然行動なのです。
とある。
●ハミング(鼻歌)逸話
■チャイコフスキー/アンダンテ・カンタビ―レ
彼はウクライナの民族音楽・民謡を研究し、自分の作品に取り入れた。「アンダンテ・カンタビ―レ」(1871年)は、妹宅で働いていたペチカ職人が鼻歌で歌っていたウクライナ民謡を元にした曲だそうだ。
■YMO(イエロー・マジック・オーケストラ )/ライディーン
大ヒットとなった「ライディーン」(1980年)は、居酒屋で高橋幸宏が鼻歌で歌ったのを、坂本龍一がメモに書き起こして作られたという。
■侍ジャイアンツ
そして、その同名の主題歌(作詞:西條八十、作曲:松平信博)は徳山によって歌われ、一世を風靡した。
劇中で蛮がバッターボックスに向かう際にしばしば♪球を打つのが野球やならば~あの娘のハートがなぜ打てぬ~♪という替え歌を歌っていたが、著作権上の理由によりビデオ版発売時に鼻歌に差し替えられ、以降の映像ソフトや近年の再放送でも差し替え後のものが使用されている。
●ハミング(鼻歌)の曲
■アニメ・ちびまる子ちゃん主題曲「ハミングが聞こえる」
ちびまる子ちゃんと言えば「おどるポンポコリン」というイメージだが、第74話(1996年6月2日)〜第179話(1998年6月28日)は、作詞:さくらももこ / 作曲・編曲:小山田圭吾 / 歌:カヒミ・カリィの「ハミングが聞こえる」がオープニングを飾る主題歌だった。
■テレビドラマ「七人の刑事」主題曲
「七人の刑事」(1961年~1969年)は、TBSで放送されたテレビドラマ。警視庁捜査一課の刑事7人の活躍を描く刑事ドラマ。ゼーク・デチネなる男性のハミングによるオープニング・テーマが有名だった。
■エンヤ/マーブル・ホールズ(1991年)
レコーディングでは様々な楽器を自身で演奏するマルチプレイヤーでもある。アイルランドの伝統的な文脈の上で、テクノロジーを活かした作曲を行っている。144チャンネルのデジタル・マルチトラック・レコーダを活かした、壁のように立ちはだかる多重コーラスが特徴的である。"Orinoco Flow"の世界的大ヒットにより、ニューエイジ・ミュージック・ブームの火付け役となった。
自分がハミング(鼻歌)(と言っても声に出すことはほとんど無いが)する歌は絶えず変化している。
最近はこの曲をよく歌う。最近では安井かずみⅡで紹介した曲だが、千葉紘子の歌ももちろんうまいが、安井かずみがこんな曲を33歳の若さで作詞した、その才能に驚いている。
千葉紘子/折り鶴(1972年)You Tube