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クラシックのような音楽

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大いなる西部

 今日(8/20)BS放送で「大いなる西部」(1958年)を観た。自分は、どちらかというと、映画はそっちのけで、この主題曲の方が大好きだった。

 作曲がもっと前だったら、クラシックの名曲になったのでは、と思うほどダイナミックな音楽だ。

 映画はグレゴリーぺック(2003年、87歳で没、写真左端)が主演だが、そのほか「ローマの休日」(1953年)、「ナヴァロンの要塞」(1961年)、「西部開拓史」(1962年)など。「アラバマ物語」でアカデミー主演男優賞を受賞した。
 
 主な共演者は以下の通り。彼は、共同製作者としてウィリアム・ワイラー監督と組み、「ベンハー」、「十戒」、「猿の惑星」などの主演で有名なチャールトン・ヘストン(2008年、84歳で没、写真中央)と、身長190cmという大男同士の格闘を演じた。

イメージ 1

イメージ 2 テーマ曲は、本作でアカデミー作曲賞(ドラマ・コメディ映画音楽賞)にノミネートされたアメリカ・ニューヨーク出身の作曲家、指揮者のジェローム・モロス(1983年、69歳で没、写真)。

 映画音楽の主題曲16本の他、クラシック作品もあり、「フランキーとジョニー」(1948年)などの5曲のバレエ、2台のピアノのためのソナタ、弦楽四重奏曲などがあるという。 道理でこんな音楽が作曲できるはずだ。

 クラシックと見紛うような作品は映画音楽のテーマ曲に多い。

ある日どこかで
イメージ 3

 この曲を作曲したジョン・バリー2011年、77歳で没、写真)は時代が変わっていたら、間違いなくクラシックの作曲家として大成していると思う。

 それが、どうしても彼には007シリーズのイメージが付きまとっていて、あのような勇ましい音楽を作曲する人が、なぜこんなに美しい音楽を作るのか不思議に思う。実は、007シリーズを通じてのオープニング曲「ジェームズ・ボンドのテーマ」は彼の作品ではない。これはモンティ・ノーマンという人が作曲したもので、ジョン・バリーは編曲を行っているのみである。

イメージ 4
 あの「スーパーマン」でおなじみの、クリストファー・リーヴ写真中央) と、007 死ぬのは奴らだ」のボンドガール、ジェーン・シーモア (写真右)主演のSFロマンス映画、「ある日どこかで」1980年)で彼は音楽監督を務めていたが、ここでは、その劇中で使われていたラフマニノフの名曲、パガニーニの主題による狂詩曲Op.43・第18変奏(通称:「パガニーニのラプソディー」) (1901年)が売りだった。 

 ところが、ラフマニノフファンに怒られそうだが、自分はジョンバリーのこの主題歌の方が好きで、ブログに掲載したあと何度も聴いたものだ。(拙ブログ、ジョン・バリー「ある日どこかで」参照) 


 こちらは、ラフマニノフの名曲、パガニーニの主題による狂詩曲Op.43・第18変奏(通称:パガニーニのラプソディー」)。もちろん、素晴らしい曲だ。


クラシックとポップスの違い

 ところで、クラシックとポップスの違いとは何だろうか。


 クラシックとは重音楽であり、伝統的な意味合いが強いものを指すが、ポップスとは軽音楽であり、商業的な意味合いが強いものという違いがある。

 クラシックはまた再現音楽とも言われており、譜面通りにきっちりと演奏することが何よりも大切。一般の人たちに売れる曲を作るというよりは、数人の人でもいいので美しいと言われるようなものを作るということに意義を見出しているジャンルでもある。

 それに対して、ポップスはいかに今の人たちの趣味嗜好に合うような音楽を作り出し、買ってもらえるかということに重きを置いている。またクラシックとは違い、基本的にしきたりはないため、自分の発想で新しいものを作り出していくことには柔軟な姿勢を見せるのも特徴の一つ。
 ということだが、それでもクラシックとポップスの境目は分かりにくい。

 そこで、クラシカル・クロスオーバーというジャンルが生まれている。

 このジャンルの起爆剤となったのは、サラ・ブライトマンアンドレア・ボチェッリのデュエット「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」(1996年)と見られている。この曲は全世界で2,500万枚以上を売り上げたとされ、このジャンルのスタンダードになった。

 今、このジャンルを売り物にしている歌手や曲が多い。


スペクタクル映画

 スペクタクルの語源は、ラテン語のSpectaculum(実際に見て壮観な)で、見て壮観な映画、絢爛豪華なセットや衣装の史劇やミュージカル、すさまじい数のエキストラ、派手な天変地異や戦争のシーン、驚嘆の特撮映像等を総じていうもので、特に基準はないようだ。

 スペクタクル映画」と言われている音楽の多くがシンフォニック音楽で、クラシックに近い。

 いくつか聴いてみよう。

マックス・スタイナー/映画「風と共に去りぬ」主題曲 (1939年)


ミクロス・ローザ/映画「ベンハー」主題曲(1959年)
 

アーネスト・ゴールド/マキシム・映画「栄光への脱出」主題曲(1960年)


  モーリス・ジャール/映画「アラビアのロレンス」主題曲(1962年)


ジョン・ウィリアムズ/映画「スター・ウォーズ」主題曲


 やはり、今でもクラシックとポップスの垣根はよく分からない。(Wikipedia参照)

 

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