Quantcast
Channel: ♪♪中高年の中高年による中高年のための音楽♪♪
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

私の好きなテレビ番組

$
0
0
 最近は毎日家にいるので、テレビを見る機会が増えた。

イメージ 3
 2011年7月24日の地デジ全面移行(画像)以来、5年間「地デジ難民」を自称してきたが、昨年の
2016年5月連休から再びテレビを見るようになった。

 それまでは、家に帰ればテレビのスイッチに手が触れるほど生活になじんでいたというのに、テレビを見なくても生きていかれるのがわかったことは収穫だった。

 もちろん、一日中テレビを見ているわけではない。

 世界!日本に行きたい人応援団」(テレビ東京:毎週木曜日19:58-)と、昨日放映した日曜劇場 小さな巨人」TBS:毎週日曜日19時-)だけは大体見ている。

この「小さな巨人」がなかなか面白い。

 最初から意図して作ったわけではないだろうが、グッドタイミングというか、日本で起きている、ドロドロの日本の官僚組織の実態を見せつけられて、妙に納得してしまう。

 ただし、キャリアノンキャリの身分差や、「捜査一課長」という、日本のカースト制度のような階級社会、そして、出世が仕事にとって一番大切なことで、そのためには何でもするという、日本のサラリーマン社会があまりにもリアルすぎて、ちょっと鼻に付く。

 5月21日放送の第6話からは第2部・豊洲署編」

 新聞社にリークした処分として豊洲署に異動となった香坂(長谷川博己、40歳、写真左から3番目)が、早明学園」の、政治家を巻き込んだ大スキャンダル事件に取り組むという筋書きだ。

 脇役に、小野田捜査一課長の香川照之(51歳、写真右端)安田顕(43歳、写真左から2番目)三笠署長役の春風亭昇太(57歳、写真右から2番目)が固める。特に春風亭昇太の演技がこんなにうまいとは思わなかった。

 山田(岡田将生、27歳、写真右から3番目))や、祐里(芳根京子、20歳、写真左端))もそれにつられたか、思わず引き込まれてしまうほどの好演ぶりだ。

イメージ 2


イメージ 1
 まだ、ストーリーは始まったばかりだが、早明学園」理事長・金崎玲子(和田アキ子、67歳、写真右)や、元警視庁捜査一課長であり、刑事部参事官にまでなった男の天下り専務・富永(梅沢富美男、66歳、写真左)が登場している。

 これまでも、ドラマには滅多に出演しない桂文枝(六代)、アンジャッシュ児嶋佐々木希堀尾キャスターなどが出演したことも話題を呼んだ。
「世界!ニッポン行きたい人応援団」にはいつも感心する。

 4月13日放送の「”組子細工”心から愛すアメリカ人をご招待!」は特に内容が良かった。

イメージ 4
 アメリカで出会った家具職人のジェレミーさんはニッポンの組子(写真)が大好き。組子とは木材だけを組み合わせて作る装飾技法のこと。5年前にたまたま手に取った組子の本に感銘を受けたのがきっかけで好きになったという。ジェレミーさんの夢は「ニッポンの職人さんに組子を教わること」。そんなジェレミーさんをニッポンへご招待!

イメージ 5
 長野県飯田市にある工房で、高い組子の技術を持ち新しいことにも挑戦し続けている憧れの澤さんとの出会いの場面。(写真)

 塩澤さんのお宅でご家族と夕食を一緒にしたシーンがいつまでも心に焼き付いている。

 お子さんは4人いるが、みんな父の仕事を継ぎたいと言っている。日ごろの父親の仕事ぶりと、組子に対する情熱を見て決心したようだ。こんな感動シーンは滅多に見られるものではない。

 ところで、最近、日本のことを褒める番組が増えている。

 拙ブログの「日本を褒めるテレビ番組」でも述べたことだが、とても嬉しいことに違いはないが、大きな落とし穴があることも承知している。

 今、こんな本を読んでいる。

イメージ 6
 早川タダノリ『「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜』2016年、三松堂、写真

 「ディストピア」(dystopia)とは、ユートピア(理想郷)の正反対の社会である。一般的には、SFなどで空想的な未来として描かれる、否定的で反ユートピアの要素を持つ社会という着想で、その内容は政治的・社会的な様々な課題を背景としている場合が多い。

 平等で秩序正しく、貧困や紛争もない理想的な社会に見えるが、実態は徹底的な管理・統制が敷かれ、自由も外見のみであったり、人としての尊厳や人間性がどこかで否定されている。その描写は作品毎に異なるが、典型的なパターンとして以下のような問題点が、やがて描き出されていく。

1.粛清がある。体制(指導者)が自らの政治体制をプロパガンダで「理想社会」に見せかけ国民を洗脳し、体制に反抗する者には治安組織(準軍事組織)が制裁を加え社会から排除する。

2.表現の自由が損なわれており、社会に有害と見なされた出版物は発禁・焚書・没収されることがある。

3.格差社会が存在する。社会の担い手と認められた市民階級の下に、人間扱いされない貧困階級・賤民が存在し、事実上は貧富の差が激しい社会となっている。

4.市民社会では貧困の根絶が達成されたことになっているが、実際には社会の統制の枠から爪弾きにされた者たちが極貧層となる。それらの者たちによりスラムが形成されるも、中央政府によって市民の目の届かぬ地域に隔離されている。

5.
社会の枠の中で暮らす市民階級について、体制が市民階級を血統DNAのレベルで把握・管理している。

6.児制限が行なわれる。強制的に人口を調整ないし維持する必要があり、市民の家族計画、さらには恋愛・性行為や妊娠・出産など人類の繁殖にまつわる部分さえ社会によって管理されている。

7.
愚民政策により、これら負の側面については、市民階級からは当然のものとして捉えられ、または完全に隠蔽された社会となっている。(Wikipedia参照)
 どうですか。お隣の国のことのように聞こえますが、日本には他人ごとの話でしょうか。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

Trending Articles