以前、粘着テープを製造・販売している会社に勤めていたことがあるが、その用途は実に大きくて、マーケットも計り知れないほどだ。
家庭でも職場でもあらゆるところに粘着テープは使われている。
目立つのは写真左から、ガムテープ、セロテープ、バンドエイド、コロコロなどだが、それ以外でも身近なところで多く使われている。
ちなみに、セロテープは、ニチバン、バンドエイドは、ジョンソン・エンド・ジョンソン、コロコロは、ニトムズの商品名である。
例えば家電製品、携帯電話、自動車。
これまでネジや釘が使われていたところの多くが粘着テープで対応出来るようになった。軽いこと、使いやすいこと、接着・剥離の性能が大きくアップしたのが主な理由だ。
粘着テープメーカーの大手では日東電工、積水化学工業、住友スリーエムとかあるが、全ての商品を製造・販売している会社はどこにも無いはずだ。
テープの分類を整理してみようとしたが非常に難しい。用途別、機能別、素材別ーどれをとってもしっくりこない。
テープの中で主なものは粘着テープで、用途別に見ると、主に包装、梱包、工作に使う、①布テープ/クラフトテープ、工事現場などに使う、②養生テープ/フィラメンテープ(マスキングテープもこの一種)、保温や導電を制御することに使う、③金属箔テープ(マスキングテープもこの一種)、防水、気密、防振対応として使う、④ブチルテープ、テーピングに使う⑤スポーツテープ、そして両面テープ、フィルムテープなど。
粘着テープメーカーの大手が参加している日本粘着テープ工業会(JATMA)というのがあり、生産額の集計もあるようだが、テープメーカーはそれに加入していない中小企業も多く、数字も当てになるかどうか…。
そして、カテゴリーとして、紙粘着テープ類、布粘着テープ類、フィルム粘着テープ類、特殊粘着テープ類、粘着シート類とあるが、これは分かりにくいし、もちろん粘着テープ以外の市場も見えてこない。
粘着テープ以外では、
1.紙テープ
初期のコンピュータに使われた。穿孔テープともいう。
または、船出やイベントの際に投げられたり、飾り付けに用いる紙テープ。トラック競技やマラソンなどの陸上競技で、ゴールラインに張られるテープ。
包装や飾り付けに用いる。また、くす玉(割り玉)の中身に貼り付けたり、応援やにぎやかしのために投げるなどして用いられる。小型のものはクラッカーの中にも含まれる。船の出港の見送りの時などにも、乗客と見送り客との間に渡して使う。これらの用途では様々な色や模様のものが用いられる。
プロレスにおいては各選手のイメージに合わせた紙テープを投げるのが一般的である。
例として松本浩代(31歳、写真)の場合は出身地の神奈川県平塚市を走るJR東海道線の色にちなんだ湘南電車カラー(オレンジ色と緑)が使われる。
但し新日本プロレスなど一部団体の主催興行、板橋グリーンホールやレッスル武闘館など一部の会場及びバトルロイヤルやデスマッチなど一部特殊な試合形式では試合終了後の清掃作業の簡略化などの目的から、紙テープの投げ入れを全面的に禁止しているケースもある。
その他、会社員・公務員の昇進異動や新婚旅行の出発の際、船の見送りと同じ要領で列車の見送りの時にも使用されることがあったが、車両の床下機器や電化区間の駅にあっては架線にも絡みつくおそれがあるため、鉄道事業者の側から禁止されるようになった。
なお英語ではこの用途の紙テープを "paper tape" ではなく "paper streamer"と呼ぶ。
磁気記録に使うテープ。カセットテープ(写真)、ビデオテープ。
などか。
などか。
ここでテープが歌詞にある歌を。
美空ひばり/ひばりの花売娘(1951年)【なげたテープの うつくしさ】
吉田拓郎/落陽(1973年)【おまけにテープをひろってね】
松田聖子/蒼いフォトグラフ(1983年)【一度破いてテープで貼った】
大沢逸美/ジェームス・ディーンみたいな女の子(1983年)
【テープに取って 明日持っていくよ】