音楽の起源について、「そもそも音楽とは何であろうか、そしてどのようにして生まれたのであろうか」というのはよくあるテーマだ。
「3日でわかるクラシック音楽」(服部幸三監修、森本眞由美著、ダイヤモンド社、写真)によると、『「異性を求め誘う行為」(チャールズ・ダーウィン)、 「共同作業をするための手段」(カール・ビッヒャー)、 「話し言葉から生れたもので、強調された言葉」(ジャン・ジャック・ルソー他)という説があるが、どれもある側面を捕えているだけで、音楽は何か一つの根源から生れ成長したものではない。
もっと感情や身体的な衝動、情緒に結びついていて、そこには呪術や民族的な生活習慣などいろいろなものが影響を与えている。そして、歌うことから始まった音楽は、より歌を盛り上げるため自分たちの身近にあった楽器を使って楽器を生み出した』とある。
愛の告白で最もポピュラーな言葉は万国共通で、「I love you」である。
ちなみに英語の I love youは、中国語:我愛你(ウォ アイ ニー)、韓国語:사랑해요(サランヘヨ)、ドイツ語:Ich liebe dich(イッヒ リーベ ディヒ)、イタリア語:Ti amo(ティ アーモ)、フランス語:Je t'aime(ジュ テーム)、スペイン語:Te amo(テ アモ)、トルコ語:Seni seviyorum(セニ セヴィヨルム)、ロシア語:Я тебя люблю(ヤー ティビャー リュブリュー)、タガログ語:mahal kita(マハール キタ)など。
今回は「I love you(アイ・ラヴ・ユー)」が曲名や歌詞にある曲を特集してみた。
●最初は、洋楽で最も好きな曲の一つから。
ドラマーのデイヴ・クラークを中心にロンドン北部の下町トッテナムで1962年に結成し、1963年デビュー。テナーサックス、オルガンをフィーチャーした肉厚なサウンドスタイルで他のバンドとの差別化を図り、観客の度肝を抜かせたその音は、リバプールサウンドに対抗してトッテナム・サウンドとも呼ばれた。(Wikipedia 参照)
デイヴ・クラーク・ファイヴ/ビコーズ【Because I love you】(1964年)
<和訳>
多分私はこれ以上ここにいてはいけないんだわ 二人とも そのほうがいいってわかってる
... でも、これだけは言っておきたいの こんなこと言うつもりはなかったのだけど 貴方には知っておいて欲しい そのほうがいいと思うから 貴方を愛しています 心から 貴方を愛しています
多分私はこれ以上ここにいてはいけないんだわ 二人とも そのほうがいいってわかってる
... でも、これだけは言っておきたいの こんなこと言うつもりはなかったのだけど 貴方には知っておいて欲しい そのほうがいいと思うから 貴方を愛しています 心から 貴方を愛しています
オリビア・ニュートン・ジョン/愛の告白(I honestly I love you)(1974年)
「特別な日ではないけど、愛してると伝えたくて電話したんだ」そんな素敵で明快なラブソングである。
スティーヴィー・ワンダー/心の愛(I Just Called to Say I Love You)(1984年)
これからは英語以外の「I love you」
●中国語:我愛你(ウォ アイ ニー)
「月亮代表我的心(The Moon Represents My Heart)」は、中国で結婚式に良く歌われている有名な曲。
<歌詞(和訳)>
月亮代表我的心(月は私の心) 你問我愛你有多深 (どれほどあなたを愛してるか) 我愛你有幾分(どれほどあなたを思ってるか) 我的情也真(私の思いはまこと)我的愛也真(私の愛も本物) 月亮代表我的心(月は私の心) 你問我愛你有多深(どれほどあなたを愛してるか) 我愛你有幾分(どれほどあなたを思ってるか) 我的情不移(私の思いは移らない) 我的愛不変(私の愛は変わらない)
テレサ・テン/月亮代表我的心
●韓国語:사랑해요(サランヘヨ)
韓国の歌謡曲・トロットでは、吉屋潤(キロギュン/길옥윤)の作曲、フォークデュオのラナエロスポ(라나에로스포)による「サランヘ(사랑해)」(1971年)がヒットした。
ラナエロスポ(라나에로스포)/サランヘ(사랑해)(1971年)
なお、韓国語で「愛してる」について、一般的に恋人や親しい関係であれば、「사랑해(サランヘ)」という気軽な言い方が使われる。「사랑해요(サランヘヨ)」は丁寧語なので「愛しています」という意味になる。「사랑해요(サランヘヨ)」のより丁寧でかしこまった言い方は、「합니다」ハムニダ体を使った「사랑합니다(サランハムニダ)」となる。
●イタリア語:Ti amo(ティ アーモ)
カンツオーネで一番好きな曲。まるで、オペラのアリアを聴いているようだ。
「リコルダ」(RICORDA、邦名:思い出して)は、1963年にデビュー3年目のミルバとベテラン歌手ルチアーノ・タヨーリによってサンレモ音楽祭で歌われ5位入賞した名曲。
ところが実際には音楽祭当日にタヨーリが病気で欠場するというハプニングが起きた。この年の優勝曲はエミリコ・ぺリコーリとトニー・レニスの「UNO PER TUTTE」だった。
「リコルダ」(RICORDA、邦名:思い出して)は、1963年にデビュー3年目のミルバとベテラン歌手ルチアーノ・タヨーリによってサンレモ音楽祭で歌われ5位入賞した名曲。
ところが実際には音楽祭当日にタヨーリが病気で欠場するというハプニングが起きた。この年の優勝曲はエミリコ・ぺリコーリとトニー・レニスの「UNO PER TUTTE」だった。
<歌詞>
Ricorda amore mio, ricorda... Se tu fra i sorrisi della gente cercherai un sorriso per te solo cercherai fra le mani un'altra mano ricorda io ti amo.E se più nessuno ti risponde e ti sei perduto nel silenzio griderò per il quanto sia lontano ricorda io ti amo
ミルバ/リコルダ(1963年)
異性関係に特に使われるTi amo(愛してる)という表現は最大の愛の言葉だが、この1月29日に入籍した長友佑都選手がタレントの平愛梨さんに「アモーレ」と発言したことで昨年日本中がアモーレフィーバーになった。イタリア語でAmore!(アモーレ!)を意味する「愛」は愛情表現が強いイタリア人にとって大切な言葉である。
またAmore(アモーレ)やAmore mio(アモーレ ミオ)などは恋人や子供の名前の代わりに、英語のHoney、Darlingなどに当たる「大切な人」を意味をこめた呼びかけとして使用される。
●Amore(アモーレ)、Amore mio(アモーレ ミオ)の曲を。
刑事(Un Maledetto Imeroglio)/死ぬほど愛して(1960年)
日本でもこんな曲がヒットした。
ヒデとロザンナ/愛の奇跡(1968年)
●最後は、フランス語:Je t'aime(ジュ テーム)
「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」(Je t'aime... moi non plus)とは、セルジュ・ゲンスブールが作詞・作曲したフランスのヒット曲、およびゲンスブールの監督による同名の映画作品。*この手の曲が苦手の人はパスして下さい。
1967年当時、ゲンスブールは女優のブリジット・バルドーと不倫の関係にあり、バルドーのために「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」を書いた。この曲はゲンスブールとバルドーによるデュエットで、バルドーによるあえぎ声の演技とともに録音された。
しかし、バルドーは当時の夫であるギュンター・ザックスの怒りを恐れ、この曲のリリースを拒否し、それがきっかけでゲンスブールとバルドーの関係は終わったといういわくつきの曲。(Wikipedia参照)
セルジュ・ゲンスブール&ジェーン・バーキン/ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1976年)
愛は偉大だ。