こんなことが書かれている。
「実は、ラテンアメリカ音楽の特徴の一つは、そこで使われる多種多様な楽器にある、と私は考えている。実際に、ラテンアメリカの各地を訪ねて、見たことも聞いたこともない珍しい楽器に、私は何度も驚いたものである。打楽器、管楽器、弦楽器のいずれにも、さまざまな種類の楽器が見られる。中には、「これも楽器?」と思うような奇妙な楽器さえある。
おそらく世界中を見わたしても、これほど多種多様な楽器が見られるところはラテンアメリカをおいて、ほかにはないはずである。」
この本はラテンアメリカ独特の楽器を中心にしているが、ここではオーソドックスなものを紹介していきたい。
まずは、アルパ。
アルパ
アルパ(arpa)は、撥弦楽器の一種で、スペイン語でハープの意味である。スペイン語では“H”を発音しないため“Harp”が“Arpa”になったそうだ。
日本では特にラテンアメリカのフォルクローレで用いられる民族的な楽器を指す。パラグアイ・ペルー・メキシコ・ベネズエラなどで演奏されており、特に盛んなのはパラグアイである。(左図)
パラグアイで最も有名なアルピスタは、「アルパの父」フェリックス・ペレス・カルドーソ(1952年、43歳で没)と、「アルパの神様」アパリシオ・ゴンサレス(現在73歳)である。
スペイン語でアルパ奏者のことをアルピスタ(arpista)と呼び、日本では上松美香(31歳)(写真)など女性奏者が多いが、パラグアイでは男性奏者が多い。(Wikipedia参照)
アパリシオ・ゴンサレス/Maria Veronica
ダニエル・ジョーダン/カスカーダ(滝)
フォルクローレ
アンデスの音楽といえばフォルクローレ。その中で本拠地と目され、もっとも高い人気を得ているのはボリビアである。
演奏は、スペイン系の起源を保つ弦楽器(ギター・チャランゴ・マンドリン・バイオリン・アルパなど)と、先住民系の起源をもつ管楽器(ケーナ・サンポーニャ・ロンダドールなど)、そして両者に起源をもつ打楽器のアンサンブルによって行われる。(Wikipedia参照)
Alborada/Chirapaq
ロス・カラカス/ワヤヤイ(Wayayay)
サンバ/ボサノヴァ
サンバ(Samba)は、ブラジルの代表的な音楽(ブラジル音楽)の一つである。
ブラジルでは毎年12月2日をサンバの日と定められており、この日に翌年2月前後に行われるサンバカーニバル曲集が発売されるほか、多くのイベントも開催される。
4分の2拍子のダンス音楽で、19世紀の終わりごろ、ブラジル北東部の港町、バイーア(現在のサルバドール)で発祥したとの説が有力である。当時のバイーアは、奴隷貿易によってアフリカから連れて来られた黒人が上陸した場所である。
ボサノヴァは「新しいサンバ」という意味で、1950年代中期、リオ・デ・ジャネイロに在住していたミュージシャンのアントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、ヴィニシウス・ヂ・モライスらによって誕生した。(Wikipedia参照)
ベリーニ/サンバ・デ・ジャネイロ
セルジオ・メンデストブラジル‘66/マシュケナダ(1966年)
最後は、その他の楽器。
マイアミ・サウンド・マシーン/コンガ(1985年)
Guatemala Llegaras A Quererme Marima De Bellas
ボブ・リオン/Under The Sea(Little Marmaid)
小松亮太&オルケスタ・ティピカ/ラ・クンパルシータ