前作、Tom(トム)その1 では、Tomに絡んだ映画主題歌だったが、続いてTomが主役の物語などを集めてみた。
まずはこれから。
○悲しい実話
●トム・ドゥーリー(Tom Dooley)
トム・ドゥーリーは、南北戦争時代のアメリカで、実在した元南軍兵士の名前。
この事件の真犯人は彼のもう一人の愛人、アン・メルトンであったともいわれ、多くの謎を残していたが、地元ノースカロライナの詩人トーマス・C・ランドがこの悲劇を歌にしたことで再び脚光を浴びることになった。
それが、この曲。1958年にキングストン・トリオのリーダーだったデイヴ・ガードがアレンジしてLPに収録し、カットされたそのシングルがビルボードで1位に輝いたことからアメリカのフォークソングとして世界中に知られるようになった。
キングストン・トリオ/トム・ドゥーリー(1958年)
○童話
●親指トム(Tom Thumb)
親指トムは、イギリスの童話と、その主人公の小人の名前。
最古の記録は、1621年のリチャード・ジョンソンによる『親指トム一代記』であり、ジョンソンは「昔から伝わっている話をまとめた」と書き出しの部分に記載している。
物語は、6世紀のイギリス。伝説の君主・アーサー王の宮廷で善良な農夫婦が働いていたが、子供欲しさが募り、魔術師マーリンへのもとへ行き、たとえ「親指ほどの大きさ」でもいいから息子が欲しいと強い願望を伝えた。
マーリンはその願いを叶えるために魔法を使い、男の子が生まれたが、それは親指ほどの小さな赤ん坊だった…。
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アンクル・トムの小屋はアメリカ・ストウ夫人(ハリエット・エリザベス・ビーチャー・ストウ)(1896年、75歳で没、写真左)の小説。
トム・ソーヤーの冒険は、1876年に発表されたアメリカの小説。著者はマーク・トウェイン(1910年、74歳で没、写真)。
舞台は、1840年頃のミズーリ州セント・ピーターズバーグ(ミシシッピ川流域の架空の町)。主人公のトマス・ソーヤー少年(通称:トム)が、自然豊かな小さな町で、ハックルベリー・フィン(通称:ハック)をはじめとする仲間たちとともに、さまざまな冒険を繰り広げる…。
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トムとジェリーは、MGM に所属していた、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが制作したアニメーション、カートゥーン。その後、ジーン・ダイッチやチャック・ジョーンズ らによって続編が制作された。
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アンコール・トムは一辺3kmの堀と、ラテライトで作られた8mの高さの城壁で囲まれている(写真)。外部とは南大門、北大門、西大門、死者の門、勝利の門の5つの城門でつながっている。各城門は塔になっていて、東西南北の四面に観世音菩薩の彫刻が施されている。また門から堀を結ぶ橋の欄干には乳海攪拌を模したナーガになっている。またこのナーガを引っ張るアスラ(阿修羅)と神々の像がある。
なお、親指トムほどの大きさの主人公が活躍する童話は世界各地にあり、日本では一寸法師、アンデルセン童話には親指姫がある。
○小説
○小説
●アンクル・トムの小屋(Uncle Tom's Cabin)
この作品は初老の黒人奴隷トムの数奇で不幸な半生を描いている。 最初は1851年から1852年にかけて、奴隷制廃止論者の団体において雑誌連載形式で発表された。
「この物語のさまざまな描写の目的は、アフリカ人に対する哀れみと共感の心を喚起すること、つまり残酷で不当なシステムの下におかれた彼らの不正と悲しみを示すことにある。
●トム・ソーヤーの冒険(The Adventures of Tom Sawyer)
少年少女向けの娯楽小説として書かれた作品だが、著者は前書きで、かつて少年少女だった成人たちにも読んでほしいと述べている。
舞台は、1840年頃のミズーリ州セント・ピーターズバーグ(ミシシッピ川流域の架空の町)。主人公のトマス・ソーヤー少年(通称:トム)が、自然豊かな小さな町で、ハックルベリー・フィン(通称:ハック)をはじめとする仲間たちとともに、さまざまな冒険を繰り広げる…。
続編に、ハックルベリー・フィンの冒険(The Adventures of Huckleberry Finn)、「トム・ソーヤーの探検」(Tom Sawyer Abroad)、「トム・ソーヤーの探偵」(Tom Sawyer, Detective)がある。
なお、ミシシッピ川については、拙ブログ「世界の川の曲【その4】アメリカの川」で紹介しています。
●トム・ジョーンズ(Tom Jones)
トム・ジョーンズは、イギリスの小説家ヘンリー・フィールディング(1754年、47歳で没、写真)の小説で代表作。彼は「イギリス小説の父」と呼ばれる。
18世紀のイギリスが舞台。1749年に発表された。正式な題名は「捨て子トム・ジョーンズの物語」(The History of Tom Jones, a Foundling)。日本語訳は朱牟田夏雄訳で岩波文庫(全4巻)がある。サマセット・モームが『世界の十大小説』の一つに挙げている。
『トム・ジョーンズの華麗な冒険』(1963年)としてイギリスで、トニー・リチャードソン監督により映画化されている(写真)。
全米では1963年10月に公開され、同年の興行成績の第4位にランクインするヒット作となった。翌年のアカデミー賞では、9部門にノミネートされ、作品賞・監督賞をはじめ4部門で受賞している。
また、宝塚歌劇団が同じタイトルでミュージカル化している。
○アニメ
○アニメ
●トムとジェリー(Tom and Jerry)
体が大きく凶暴だが、おっちょこちょいでどこか憎めない部分のあるネコのトムと、体は小さいが頭脳明晰で、追い掛けてくるトムをことも無げにさらりとかわすネズミのジェリーのドタバタを、ナンセンスとユーモアたっぷりに描いたアニメ作品で、アカデミー賞を幾度となく受賞。
日本でも、1964年にTBS系列で地上波初公開されて以来、幾度も繰り返し再放送、ビデオとDVDも数多くリリースされ、現在に至るまで愛され続けている。
○遺跡
○遺跡
●アンコール・トム (Angkor Thom)
アンコール・トムは、カンボジアの北西部、トンレサップ湖北岸のシェムリアップの北側に位置するクメール王朝時代の遺跡群であるアンコール遺跡(地図)の1つでアンコール・ワット寺院の北に位置する城砦都市遺跡。
12世紀後半、ジャヤーヴァルマン7世により建設されたといわれている。周囲の遺跡とともに世界遺産に登録されている。
なお、アンコールは、サンスクリット語のナガラ(都市)からでた言葉。またトムは、クメール語で「大きい」という意味。
アンコール・トムの中央にバイヨン (Bayon) がある。その周囲にも象のテラスやライ王のテラス、プレア・ピトゥなどの遺跡も残っている。
○歌手/音楽グループ
○歌手/音楽グループ
●TOM★CAT(トム・キャット)
TOM★CATは、1980年代に活動した日本のバンド。
TOM(ボーカル・キーボード、54歳)は、 本名・松崎淳美(女性)。大きなサングラスが特徴(本来は溶接作業用の保護具なのだが、サングラスとして使用していた)。久松史奈や森川美穂に曲を提供している。現在はソロ、又は「チンドンペア」(Piano:TOM / Drums:ササブチヒロシ)としても活動中。
TOM★CAT/ふられ気分でRock'n' Roll(1984年)
Wikipedia参照。