突然、富士山が車窓に広がる。噂にたがわぬ雄姿。歓声とともにみんなワッと窓に群がったものだ。(写真)
富士山は標高3,776m。独立峰のため、東京など遠くから眺めることが出来るが、一番綺麗に見えるのは今の時期。冬場の晴天率が高い2月の午前中が一番いいという。
■新幹線から見る富士山
新幹線の車窓からきれいな富士山が見たい!!によると、新幹線は、新大阪・名古屋方面から東京に向かう時も、東京・新横浜方面から名古屋・新大阪・九州方面に向かう時も富士山が見える座席はE席(窓側)。
東京駅から出発して富士山の見えるポイントに到達する時間はどの列車でもほぼ同じ。
新幹線のぞみ号の場合、時間の目安は、東京駅から45分後、三島駅(通過)から3分後 になる。天気が良ければ、三島駅の手前から富士山が見えるので、本番(新富士駅周辺)で撮影する前に、三島駅手前で練習するのが良いとのこと。
新大阪駅からは1時間35分、名古屋駅から40分、静岡駅(通過)から5分なのだそうだ。
■郷土富士
ところで、日本各地は「~富士」と呼称される山が数え切れないほどある。その多くは山容が富士山に似ていることによるが、歴史的に富士山と何らかの関係がある山やその土地を代表する山にも「富士」を付したものがある。
これらの山を「郷土富士」と呼ぶ。有名な山を図にしてみた。
その中で有名な山の双璧は、津軽富士(岩木山)と薩摩富士(開聞岳)だろうか。
今回は、多くの歌で歌われて親しまれている津軽富士(岩木山)を紹介してみたい。
■津軽富士(岩木山)
円錐形の山容から津軽富士とも呼ばれるほか、しばしば「お」をつけて「お岩木(山)」あるいは「お岩木様」とも呼ばれる。津軽平野のどこからでも見ることができる独立峰で、青森県の最高峰。日本百名山に選定されている。
■岩木山を歌った曲
美空ひばり/リンゴ追分(1952年)(お岩木山のてっぺんを)
当時としては戦後最大の売り上げとなる70万枚を売り上げ、最終的には130万枚の売り上げを記録するミリオンセラーとなった。これは美空ひばりの全シングル売り上げの歴代5位となっている。
(写真右は岩木山を望むリンゴ園)
松村和子/帰ってこいよ(1980年)(お岩木山で手を振れば)
千昌夫/津軽平野(1984年)(お岩木山よ見えたか親父)
細川たかし/望郷じょんから(1985年)(お岩木山よ花咲く頃は)
三山ひろし/お岩木山(2015年)

三山ひろし(35歳、写真)の歌声は人に安心感を与えることから、ビタミンボイスと呼ばれている。
発売から7カ月で演歌では異例の10万枚の売り上げを記録。そして昨年は念願のNHK紅白に初出場を果たした。
「
男の山には 道などないが 歩いたところが道になる…」 自分の人生と重なるのか、中年男性がカラオケでよく歌っている。

歌の主人公はさまざまな気持ちをお岩木山に語りかけている。
「
山よ!山よ お岩木山よ おふくろがわりに聞いてくれ…人生峠の苦労坂…」(日刊ゲンダイ「橋本テツヤ あのヒット曲を追っかけろ!」参照)
