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日本の橋

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 8月22日朝日新聞土曜版be(beランキング)好き!渡りたい!日本の橋という記事が載っていた。
 
 鉄道ファンに「乗りテツ」「撮りテツ」「模型テツ」があるように、「橋好き」もジャンル分けされ、おおむね「眺める」「渡る」「構造」の3派に分けられるそうだ。
 
イメージ 1 全般的に「最新鋭」の橋より、歴史と美観が優先されるようだ。
 
 1位になったのは自分も何度も渡ったことのある、錦帯橋山口県岩国市)だった。
 
 「木造で釘を使わない先人の技術と、太鼓型の美しさは見事」、「あの独特なカーブは芸術美です」
 
 2位も長い歴史を重ねた橋だった。渡月橋京都市右京区)。
 
 「夕食後に散歩で渡り、向こう岸に着くと、まったく違う雰囲気になった。橋上の明かりがまた幻想的で、不思議さに感心する」
 
 新技術の粋を集めた近代的な橋は3位にようやく顔を出す。
 
 明石海峡大橋兵庫県淡路市神戸市垂水区)は、潮流の速さなどから建設困難と言われた明石海峡に、10年がかりで架橋された。
 
 「まさに『夢のかけ橋』。地元の住民や政財界の長い悲願だった」
祖谷のかずら橋
 
 この中で印象に残っている橋といえば、4位の奇橋としても知られる「祖谷のかずら橋」徳島県三好市)だ。
 
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 今から44年前、大学生のとき友人と出かけた、『大歩危・小歩危→祖谷渓→剣山』の四国旅行。
 
 まず、『大歩危・小歩危』の船による渓谷めぐり、つなぎの無いバサバサの『祖谷ソバ』を舌づつみしたのち、秘境の『祖谷渓』目指してバスに乗り、『かずら橋』を見て『剣山』(1995m)に登った。
 
 かずら橋の印象は、高知の『はりまや橋』を見たときの感じかな。剣山の山頂にはロープウェイがあり、旅行した時期は秋だったので、紅葉がとてもきれいだった。
 
 
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世界最長の橋
 
 世界最長の橋というのは、日本と無縁と思うかもしれないが、そんなことは無い。日本の橋梁技術は世界最高水準。幾つもある。(Wikipedia参照)
 
明石海峡大橋兵庫県-吊り橋として世界最長。全長 3,911 m(中央支間長は 1,991 m で世界最長)
 
関西国際空港連絡橋大阪府-鉄道車道併用トラス橋として世界最長。全長 3,750 m
 
蓬莱橋(ほうらいばし、静岡県島田市大井川-木橋として世界最長。896 m ギネスブックに認定されている。
 
夢吊橋(ゆめつりばし、広島県-吊床版橋として世界最長。支間長 147.6 m
 
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 左より、明石海峡大橋、関西空港連絡橋、蓬莱橋、夢吊橋
安芸灘とびしま海道 
 
 瀬戸内海は多島海。広島県と愛媛県の間に安芸灘諸島がある。
 
 安芸灘諸島とは、広島県呉市沖の安芸灘に浮かぶ下蒲刈島から上蒲刈島豊島大崎下島平羅島中ノ島を経て岡村島(愛媛県今治市関前村)へ至る7つの島のことで、200811、上蒲刈島と豊島間に豊島大橋が開通したことで一本の陸路で本土とつながった。
 
 7つの橋が結ぶこの陸路は「安芸灘とびしま海道」と呼ばれている。
 
イメージ 5

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 この開通を記念して作られたのが、レーモンド松屋が歌う「安芸灘の風」だ。
 
レーモンド松屋/安芸灘の風 (2008)

隅田川に架かる橋
 
イメージ 9 隅田川は近世を通じて5つの橋が架けられた。
 
 隅田川の最初の橋は、徳川家康の江戸入府直後に架けられた千住大橋である。これは、奥州街道を渡す橋で、東北の伊達氏をにらむ戦略上の必要から、架橋を急いだものとされている。
 
  一方、江戸中心部を流れる下流部に、はじめて橋が架けられたのは、千住大橋から66年後のことだった。1657年(明暦3年)の明暦の大火で橋がなかったため逃げ場を失い焼死者や溺死者が多数出たからとされている。これが、大橋(両国橋)である。
 
 33年後、下流に長さ百八間の新大橋、続いてその5年後には長さ百十間・幅三間の永代橋をたて続けに架設した。
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 江戸幕府は木造橋のため、焼失が多く、また洪水対策として橋銭の徴収が始まった。
 
 1774(安政3年)には浅草竹町川岸から対岸の本所に長さ八十四間の大川橋(吾妻橋)が架けられたが、橋銭の徴収で維持費に充てることで許可され作られたものである。

イメージ 10 藤沢周平の短編集「橋ものがたり」(実業之日本社)(写真)は、「市井もの」の代表作として知られている。
 
 様々な人間が毎日行き交う江戸の橋が舞台になっており そこで繰り広げられる男女の出会いと別れが品格のある文章と緻密な情景描写で書かれている。
 
 この作品は十の短編で構成されていて、「約束」では小名木川の萬年橋、「小ぬか雨」では親爺橋。「思い違い」では両国橋、「小さな橋で」では名もない橋、「氷雨降る」では大川橋、「赤い夕日」「殺すな」「川霧」では永代橋、「まぼろしの橋」では笄橋鳥越橋、「吹く風は秋」では猿江橋が、出会いと別れの場所として重要な舞台となっている。
由紀さおり/両国橋(1982年)
市丸/お江戸日本橋
 

今でも実在する橋の歌
 
森高千里/渡良瀬橋(1993年)
山川豊/アメリカ橋(1998年)
 

ペギー葉山/南国土佐を後にして(1952年)
及川恒平/面影橋から(1973年)
 


イメージ 11
 
 
  左より、渡良瀬橋、アメリカ橋(恵比寿南橋)、はりまや橋、面影橋

実在しない橋の歌
 
中井昭・高橋勝 とコロラティーノ/思案橋ブルース(1968)
城之内早苗/あじさい橋(1986年)
 

 「橋は人生の転換の場所」
 
 ある人が若いころ進学に悩み、橋の上から川面を見下ろし、考え続けた。この男性にとって橋はただの構造物ではない。「日常の通路でありながら、変動の象徴ともなる」

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