寒い日々が続いている。そして、今の気候のように、日本と韓国の関係も冷え切っている。
今から十年前、別名「冬ソナ」の「冬ソナタ」の「ヨン様ブーム」に発したブーム黎明期の「韓流」や、「新韓流」と呼ばれた、つい最近の2010年から2011年の熱気が冷め、今はまるで嘘のように静まり返っている。
冬ソナタより Ryu「最初から今まで」「マイ・メモリー」(2004年)
2004年の「冬ソナタ」に続く、2005年のNHK総合テレビの「宮廷女官チャングムの誓い」は、ドラマはあまり見ない自分もずっとテレビにかじりついていた。
「涙の女王」と呼ばれる、冬ソナタのチョン・ユジン役のチ・ジェウ(現在38歳、当時29歳)のキャラクターとはまた違う、当時「花嫁候補No.1」と言われた主人公・チャングム役のイ・ヨンエ(現在42歳、当時34歳)(写真)のけなげな姿に胸がキュンとしたものだ。
男優も、日本で付けた名だそうだが「韓流四天王」という(左より)、ペ・ヨンジュン(現在41歳)、チャン・ドンゴン(現在41歳)、イ・ビョンホン(現在43歳)、ウォンビン(現在36歳)の4人組がいた。
映画では、2002年公開の、第392話:猟奇的な彼女を拙ブログに載せている。
そして、K-POPと呼ばれ、2011年度の紅白歌合戦には(左より)東方神起、少女時代、KARAが出場したが、今やメンバーの脱退が相次ぐなど、当時の人気は見る影もない。
少女時代/MR.TAXI(2011年)
KARA/ジェットコースター・ラブ(2011年)
そして、昨年2月に就任した朴槿惠大統領(61歳)も、日本に対して竹島、従軍慰安婦、そして安倍首相の靖国神社参拝の問題に関して強硬な姿勢をとり、批判を繰り返している。
日韓の首脳会談は2011年12月以来2年以上も開かれていないという異常事態になっている。
どうして、このようにお互いにいがみ合うのだろうか。
日本と韓国だけではなく、世界的に見て隣国との関係は難しい。
そこに、こんな言葉が載せられている。
「隣り合う二国間で、メキシコとアメリカぐらい異質性の際立った例はおそらく世界にない。(中略)隣り合っていながらも、これだけお互い理解していない隣人の例もおそらく世界に例がない。二つの国は発展段階の相違によるというよりは、言語や宗教、人種、哲学、歴史によって分け隔てられている。アメリカはわずか二百年ほどの歴史を持ち、二十一世紀に邁進する国であるが、メキシコは数千年の歴史を持ち、いまだに過去に引きずられている国である」(アラン・ライディング)
「隣り合った二つの国で、フランスとイギリスほど長い間ほぼ同等の足場に立ち、これほどしばしば戦い、これほど挨拶を交し合い、あるいは社会的知的な交流を行い、また相対的にこれほどわずかしか相互に貿易を行わず、これほど明確な主体性を維持ししつづけた二国は、世界の他の場所には見当たらない。この関係についてもっと驚くべき特徴のひとつは(中略)相手の国の生活についての広範囲にわたる根強い無知である。(中略)ロンドン駐在の元フランス大使がこう書いている。「これはたびたび言われてきたことだが、私としてはもう一度繰り返して言いたい。隣接していながら相手をこれほど知らない二つの国は他にない」(リチャード・フェイバー)
日本と韓国の関係は、おそらくこれ以上の無知である。
「恨五百年:한오백년」は、朝鮮半島最後の王朝・李氏朝鮮(1392年~1910年、508年間)の始祖、李成桂(太祖、1335年~1408年、72歳で没)の革命に対して、高麗(918年~1392年、474年間)の忠臣達が五百年も持たずに滅びた国の滅亡を嘆いた歌詞とされる。
チョ・ヨンピル(조용필)/恨五百年(한오백년)(1980年)
続く。