第一次大塚家具内戦は、3月27日の株主総会で大塚久美子社長(47歳)側の勝利に終わったが、近親ほど憎悪が根深いと見えて、まだ予断を許さない。父親の前会長・勝久(71歳)側の反撃が待っているかもしれない。
2月25日の会長側の会見で、後ろにずらっと幹部社員をさらしもののように並ばせたのはとても見苦しかった。(写真)
会長側が圧倒的勝利とは言えない段階で、これは禁じ手だ。社長が政権を握った場合、彼らはどんな処遇を受けるのだろうか、とても気になった。
こんなことをしていたら勝てない。
しかし、今年1月からIR(投資家関係)とSR(株主総会関係)を総合的に支援する日本最大の専門会社「アイ・アールジャパン」が会長サイドをサポートしていると聞いて、俄然様相が変わってきた。
結果は、ご存知の通り、社長サイドの圧倒的勝利に終わった。(右図)
新しい役員の体制は次の通り。 ![イメージ 4]()
大塚家具騒動で危惧した通り、父の大塚勝久元会長が2月に行った会見で、勝久氏とに直立した元取締役ら4人が、人事部付となり“平社員”に降格。この人事は株主総会からわずか2日後の3月29日、社内に通達されたそうだ。
会長側の勝利宣言をする新聞まで現れた。
失われた信頼は戻るのか。父娘で骨肉の争いを繰り広げた大塚家具は4月9日、出直しの「大感謝フェア」を全国16店舗で実施すると発表した。
18日から30日まで、数量限定で最大半額にするという。
株主総会で勝利した大塚久美子社長はこの日、真っ白のスーツで登場。会見はセールの説明の場だったが、“粛清人事”に質問が集中した。(左写真)
株主総会後、「ノーサイド」を強調した久美子氏だったが、その後の日経ビジネスのインタビューでは『就業規則に故意に違反するような活動をしていた場合は別』とトーンが変わっていた。勝久氏側についた取締役らを“平社員”にする降格人事を敢行したからだ。
新しい役員の体制は次の通り。
大塚家具騒動で危惧した通り、父の大塚勝久元会長が2月に行った会見で、勝久氏とに直立した元取締役ら4人が、人事部付となり“平社員”に降格。この人事は株主総会からわずか2日後の3月29日、社内に通達されたそうだ。
4月1日付の人事異動では、勝久氏を積極的に支持していた店長のひとりが交代した。久美子氏は勝久氏と古くから付き合いのある取引先にも冷たい。プロキシファイトで勝久氏を支持した『フランスベッド』との取引も、バッサリ切る可能性がある」。
また、東京・有明の本社5階にあった会長室は閉鎖された。会長職を解かれた勝久氏は、株主総会以降、本社に出入りできず、“締め出された”状態になっているという。
マスコミはこれを特別なことのように面白可笑しく伝えているが、当たり前のことだと思う。社長側に反抗した役員や店長たちはこんなことがあるのは重々承知していただろう。
また、東京・有明の本社5階にあった会長室は閉鎖された。会長職を解かれた勝久氏は、株主総会以降、本社に出入りできず、“締め出された”状態になっているという。
マスコミはこれを特別なことのように面白可笑しく伝えているが、当たり前のことだと思う。社長側に反抗した役員や店長たちはこんなことがあるのは重々承知していただろう。
さて、大塚家具の今後はどうなるのだろうか。
「大塚家の資産管理会社『ききょう企画』をめぐる裁判の口頭弁論が4・5月にあります。勝久氏としては、この裁判が終わるまでは、静観する構えのようです。仮に裁判に勝てば、勝久氏が大塚家具に返り咲く可能性が高い。負ければ、新会社設立に動くことも考えられます」(経済ジャーナリスト) 失われた信頼は戻るのか。
自分はフェミニストなので、「お父さん、もういい加減にしてよ」という立場だ。戦に負けたときは潔く消え去るのが利口だ。
さて、「老兵は死なず」か、「老兵は消え去るのみ」か、人生の終盤に訪れた元会長の重大な人生の選択。これからどう出るのか。見ものだ。
バリー・サドラー軍曹/悲しき戦場グリーン・ベレーのバラード(1966年)
シルビー・バルタン/悲しみの兵士(1969年)