「天気」としての雪を表現するのにもいくつかのルールがあるようだ。

降ったり止んだりで強度変化の激しいものを「にわか雪(驟雪)」(右天気記号図では④)、1時間降水量3mm以上を「雪強し」(同図③)、1時間降水量3mm未満を「雪」(同図②)とする。

直径が1mm未満のものを「霧雪」、1mm以上のものを「雪」とする。(天気記号では霧雪は雪と同じ)

直径が5mm以上のものを「雹」(ひょう、天気記号では上図⑥)、5mm未満のものを「霰」(あられ、天気記号では上図⑤)と呼ぶ。

凍雨や雪あられ(雪が凝集した白い霰)は雪、氷あられ(半透明・透明な霰)は雨として扱う。また、暴風雪、豪雪、大雪、小雪、にわか雪などは、気象庁により予報用語として定義されているという。

その冬初めての雪(初雪)やその冬最後の雪(終雪)を気象の資料として記録しているところがあるが、この場合には、「霙」(みぞれ、天気記号では上図①)も雪に含めて考える。

また、降雪に関しては慣習的に以下の七分類がある。
たま雪(玉雪) | 球形をした雪。雪のシーズンの初めや終わりの時期、また雪雲のでき始めている先端部分などで見られる。 |
こな雪(粉雪) | さらさらとした粉末状で、乾燥した雪。寒冷な地域に多い。 |
はい雪(灰雪) | 空中をすらっと降りてくるのではなく、灰のようにひらひらと舞いながら降りてくる雪。やや厚みがあり、日光に当たると陰影ができて灰色の影ができる。一般的な降雪としてはこれが最も多い。 |
わた雪(綿雪) | 手でちぎった綿の様に大きな雪片からなる雪。水分を含み、重みのある雪。降雪地帯の中でも温暖・多湿な地域に多い。 |
もち雪(餅雪) | 融解が始まっており、水分を多く含む雪。雪の塊は餅のように柔らかく自由に形状を変えられるので、雪玉や雪だるまなどがつくりやすい。 |
べた雪 | もち雪よりも水分が多く、べちゃっとした雪。団子状に固まっていることもある。ぼた雪、ぼたん雪。 |
みず雪(水雪) | べた雪よりもさらに融解が進み、水気の多い雪。みぞれと同じ。 |
山本潤子/冷たい雨(1976年)
日野美歌/氷雨(1977年)
一般的に冬山で見られ、過冷却にある霧(着氷性の霧)によるものと、空気中の水蒸気の昇華によるものがある。下図左より、樹氷、粗氷、樹霜の3つに分類される。
橋幸夫/霧氷 (1966年)
牧村三枝子/樹氷の宿(1983年)
井上陽水/氷の世界(1973年)
美空ひばり/別れの宿【みぞれが雪に かわるころ】
原大輔/みぞれ雨
「雪椿」は、小林幸子の出身地である「新潟県の木」。NHK紅白歌合戦で3回歌っている。
今でもカラオケの人気曲であるが、優しいけれど甲斐性のない夫を持ち、苦労しながら前向きに生きる母の姿を描き、歌いながら亡き母を思い出して涙ぐむ人もいる。星野哲郎作詞、遠藤実作曲。作曲者の遠藤実もレッスン中にピアノを弾きながら、自身の母を思い出して泣いたというエピソードがある。
「白銀」(はくぎん、しろがね)とは、降り積もった雪を喩えて言う語で、「白銀の世界」(写真)は、雪が一面に降り積もっている風景のことを言う。
小林幸子/雪椿(1987年)
松原のぶえ/雪割草(2004年)
第7回コルティナダンペッツォ大会(1956年)にて、アルペンスキー回転・大回転・滑降の金メダルを獲得し三冠を達成した。
しかしその爽やかな美男子ぶりを買われて1957年に映画に出演したためにアマチュア資格を問われ1960年のスコーバレー大会には出られないこととなり1958年のシーズン後22歳の若さで引退を表明、本格的に俳優に転向し、並行して歌手活動も行った。
映画「白銀は招くよ」(Ich bin der glücklichste Mensch auf der Welt)の主題歌は日本でも大ヒットした。
トニー・ザイラー/白銀は招くよ(1959年)
エンゲルベルト・フンパーディンク/白銀の世界(1969年)
Wikipedia参照。