このブログでは何度も表明したことだが、自分はほとんどテレビを見ないので、情報は新聞・雑誌かネットによる。
したがって、別の事業所で話す一週間に二度の朝礼のネタは新聞・雑誌・ネットの情報によるものがほとんどだ。
先週の金曜日のネタ元はYouTubeだった。
何度読んでも涙が止まらない話【あるレジ打ちの女性】という記事を見つけた。
この手の映像はタイの生命保険会社のCMが有名(男泣き参照)だが、このエピソードにも感動した。
話のあらすじはこうだ。
主人公の女性は何をしても仕事が長続きしない。転職が重なり、履歴書の行数は増えるばかり。
あるときスーパーのレジの仕事についたが、単調な作業で、これもすぐに飽きてしまう。
母からそろそろ田舎に帰ってくるようにと、助けの電話があった。
そうしょうと思い、荷物の整理をしていたとき、偶然昔の日記を見つける。
ー夢に燃えていた頃もあった。もう少し頑張ってみようかと思った。
小さい頃はピアニストに憧れ練習もしていた。今と違いスーパーのレジはタイプ式だった。ピアノもキーボードを見ないで弾けるようになった。そうだ、レジのタイプ打ちも訓練するともっと上手に打てるかもしれない。
タイプ打ちが上達すると気持ちの余裕ができ、次第にお客の行動パターンや癖が分かってきた。
お客とコミュニケーションを取ることが楽しくなってきた。お買い物のアドバイスをして、レジに並んでいるお客もそれに応えてくれる。
ある日はとても忙しかった。そのとき店内放送が流れた。
「本日は混み合いまして大変ご迷惑をおかけしています。どうぞ空いているレジにお回り下さい」
すぐにまた店内放送が流れた。「本日は混み合いまして大変ご迷惑をおかけしています。重ねて申し上げますが、どうぞ空いているレジにお回り下さい」
その放送が3回目のとき、さすがに彼女は様子がおかしいことに気がつき、そして驚いた。
他の5つのレジはみんな空いていて、自分の列ばかりにお客が並んでいるのだ。
店長があわててお客に「どうぞ空いているレジにお回り下さい」と説得するが、お客はこうくってかかった。
「放っていて頂戴!このレジじゃなければ嫌なんだ」
彼女はボロボロと泣き崩れた。仕事というものがこんなに素晴らしいことに初めてきがついた。もう昔の自分では無くなっていたのだ。
多くの仕事は一見単調な作業が大半を占めると言っても過言ではない。
それでもどんな小さなことでもいい、毎日新しい発見はあるはずだ。
それを見つけることで仕事は楽しくなる。
「明日も来ようと思える会社」を目指そうね。
という言葉で締めくくった。