大きくない会社ではあるが、事業所と呼んでいる拠点が本社を含め3つある。
そのうちの一つは福島県・郡山にあるので、月一程度しか訪問出来ないが、もう一つの事業所へは週2回朝礼に参加して必ず何がしかを喋っている。
12月26日(金)は今年最後の朝礼だった。
最後なのでこんなことを話した。
「ウチの会社は小さい会社だが毎年いろんなことが起きる。今年もいろんなことがあった。
自分はブログをやるので、毎年反省を込めて記録に残している。1年を振り返り、次の年につなげることは大切なことだと思っている。
この時期になるといつも恒例の重大ニュースが新聞をにぎわす。
ある記事によると、1位は「STAP細胞」真偽騒動、2位は御嶽山の噴火、3位は消費税8%導入(衆議院議員選挙総括参照)だった。
自分にとっての「今年の重大ニュース」を調べてみるのも面白い。
私事で恐縮だが、自分にとって悲しい思い出のトップは「ある友人の死」だった。(友人の死参照)
ある人材会社の社員で、以前の会社の同僚。今の会社を紹介してくれたのが彼である。産業カウンセラーの資格ももっていて、いろいろ相談にも乗ってくれていた。
病気を知ったのは今年の年賀状である。そこに体調を崩しているということが書かれてあった。驚いてすぐに電話すると、実はガンの宣告を受けて、余命が2ヶ月から半年だと言われているという。2ヶ月というと、電話したときがすでに2ヶ月目に当たっていた。
入院先に見舞に訪れたのが死の9日前、彼は医師の予告期限最大の半年で亡くなる。人生の恩人であり、数少ない悩みの相談相手が一人減ったのだ。
ところで、今年当社では健康を害した社員が多かった。
健康については二種類ある。身体の健康と、心の健康と。
身体の健康はともかく、ほとんどの人が気が付いていないと思うが、何人か心の病に苦しんでいた。
自分も楽天的な性格の方だが、実は過去2回うつに苦しんだことがある。こんな人が!と思うほど、誰もが心の病に陥る可能性がある。
しかし、病気になるときには必ず前兆がある。理由の分からない遅刻・早退、欠勤があるときなど、ちょっとした変化に周りの者が早く気がついてケアをしてあげなければならない。
健康でなければ、自分にとっても会社にとっても不幸だ。みんな健康に留意して欲しい。
楽しかったことを一つ挙げなさいといえば少し難しい。大きな喜びをそう期待してはいけない歳になった。ちょっとしたことに喜びを見つける積み重ねが大切だと思っている。
話すのが少し恥ずかしいが、今年は会社で新たに何人か好きになった。
人は全てがいいわけでも、全てが悪いわけでもない。何人か、今まで気がつかなかったいいところを見つけることが出来た。
自分がまだまだ未熟であり、少し成長できたことが嬉しい」
そんなことを話した。
仕事については今大きな悩みを抱えている。相談する友人が亡くなったことは大きな痛手だが、来年早々重大な決断をするつもりだ。
いやはや、これからも波乱万丈の人生が続きそうだ。
最近こんな曲をよく歌っている。
荒木一郎/ジャニスを聴きながら (1975年)