世界の弦楽器の第2弾。まずはバラライカから。
バラライカ
ギターと違い、共鳴胴が三角錘形をしているのが特徴。現在の形は19世紀の末に、ロシアの音楽家ワシーリー・ワシーリエヴィチ・アンドレーエフ達によって改良・完成された。
バラライカにはいくつかの種類があり、音の高いほうからピッコロ・プリマ・セクンダ・アルト・バス・コントラバスなどがある。これらは独奏をはじめ、合奏やバラライカ・オーケストラに用いられ、このうち最もよく演奏される物はプリマである。
このロシア革命を舞台とした映画の主題曲により、バラライカの人気がさらに高まった。
モーリス・ジャール/映画「ドクトル・ジバゴ」よりララのテーマ(1965年)
ロシア民謡より。
トロイカ/カリンカ
バンドゥーラ
西洋のリュートと東洋の琴を合わせたもの。50から60までの弦が半音階で5オクターブに渡って調律されている。15世紀に成立した。演奏は、コサックの時代以降に盛んになった。
その透明で美しい水晶の歌声とバンドゥーラの可憐な響きは多くの聴衆のこころを惹きつけている。
2006年から、妹・カテリーナも日本に拠点を移し活動している。 ナターシャ・グジー/映画「千と千尋の神隠し」よりいつも何度でもカテリーナ/未来へ(Kiroro)
シタール
当初、映画『ヘルプ!』で劇中の小道具として使用されていたインドの楽器シタールにジョージは興味を持ち、1965年の『ラバー・ソウル』収録の「ノルウェーの森」で、ロック・ミュージックに初めてシタールを導入する。
さらに翌1966年、ラヴィ・シャンカールと運命の出会いを果たす。人間的にも波長の合ったふたりのつきあいは生涯続くことになる。
そして、同年に発表されたアルバム『リボルバー』では、自作曲「ラヴ・ユー・トゥ」に大胆にシタールを入れ、のちのラーガ・ロックの原型を作った。しかも、このアルバムには前述した1曲と、「タックスマン」、「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」と、ジョージの楽曲が3曲も収録されている。
そして、「インド音楽を感じるにはインドを訪れるべき」というシャンカールの教えを守り、インドで彼にシタールの教えを受ける。
1967年の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』では、インド楽器だけの本格的な作曲(「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」)に挑んでいる。
ザ・ビートルズ/ノルウェーの森(1965年)
ザ・ビートルズ/ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー(1967年)ローリング・ストーンズ/黒くぬれ!(1966年)
二胡
最後は中国の伝統的楽器・二胡。二胡(にこ、中国語:アルフー)は、2本の弦を間に挟んだ弓で弾く。
琴筒はニシキヘビの皮で覆われている。原型楽器は、唐代に北方の異民族によって用いられた奚琴(けいきん、中国語:シーチン、朝鮮語:ヘゲム)という楽器であるとされる。
果敢/二泉映月
「二泉映月」(中国語: ア チェン イン ユエ)は、中国の伝統楽器二胡の曲。
「二泉映月」の「二泉」は江蘇省南部の都市・無錫市内の恵山の麓にある天下第二泉)(陸羽がその著書『茶経』の中で定めた喫茶に適した水の第二位の泉)を指し、その水面に映る月がタイトルの示す意味である。
女子十二楽坊/自由(2001年)
それでも、オフィシャルサイトを見ると、写真の様にメンバーの変遷はあったものの、今でも主に中国国内で活躍しているようだ。
彼女たちが使っている楽器は次の通り。