初恋とは、その人にとって「最初の恋」の意。英語では「First Love」に当たる。
振り返ってみると、何時が初恋だったのか、明確には記憶していないが、小学校6年生のときだったように思う。
以前、小学校の同窓会に参加したが、ある女性から自分のことが好きだったと告白されたことがある。当時、全く気が付かなかったが、同じように自分が好きだった人もそのことに全く気付かなかったことだろう。
2010年と少し古いデータだが、採用大手・マイナビの20代の男女のアンケート調査によると、初恋の時期について次の様な結果が出ている。
男女とも4~5歳が一番多く、想像通り女性の方が「おませ」である。男性は34.9%だが、女性は43.4%が7歳までに初恋を経験している。
さて、もう古い話なので初恋の味は覚えていない。音楽で確かめてみよう。デューク・エイセス/おさななじみ(1963年)
【幼なじみの思い出は 青いレモンの味がする】
笠置シヅ子・岸井明・高峰秀子/銀座カンカン娘 (1949年)
【(甘くて酸っぱい)初恋の味、忘れちゃいやよ】
なお、「カンカン」とは映画監督・山本嘉次郎の造語であり、当時の売春婦の別称「パンパンガール」に対して「カンカンに怒っている」という意味が込められている。説によると、高峰秀子が「カンカン娘ってどういう意味なんですか?」と作曲の服部良一、作詞の佐伯孝夫に尋ねたところ、二人とも知らなかったという。(Wikipedia参照)
初恋の歌を歌ったが、それにはモデルがいた。サプライズ企画により、そのお相手と対面したテレビ番組がある。
それがこの映像。桜井(旧姓高尾)靖子さんへの想いを綴って5ヶ月もかけて作られたこの曲は、50万枚を超える大ヒット作品となった。
さすがに思いつめただけの素敵な美人である。
村下孝蔵/初恋(1983年)
【歌詞】
五月雨は緑色悲しくさせたよ 一人の午後は 恋をして淋しくて 届かぬ想いを暖めていた 好きだよと言えずに初恋は ふりこ細工の心 放課後の校庭を走る君がいた 遠くで僕はいつでも君を探してた 浅い夢だから胸をはなれない
夕映えはあんず色 帰り道一人 口笛吹いて 名前さえ呼べなくて とらわれた心 見つめていたよ 好きだよと言えずに初恋は ふりこ細工の心 風に舞った花びらが水面を乱すように 愛という字 書いてみては ふるえてたあの頃
1999年、東京・駒込のスタジオでコンサートのリハーサル中に突然「気分が悪い」と体調不良を訴え、「高血圧性脳内出血」と判明した直後、意識不明のこん睡状態に陥り、僅か4日後に死去。46歳の若さだった。
命日である6月24日は代表曲『初恋』のワンフレーズより、『五月雨忌』と呼ばれ10年以上経過した今でもメモリアルイベントが開催されている。
(画像は、商店街に設置された村下孝蔵の「初恋」の歌碑=熊本県水俣市大黒町2丁目)(Wikipedia参照)
初恋の歌を内外2曲づつ。
小川知子/初恋の人(1968年)
トア・エ・モア/初恋の人に似ている(1970年)
カウシルズ/雨に消えた初恋(1967年)
パートリッジ・ファミリー/悲しき初恋(1970年)
代表的な「初恋の詩」。

まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり

砂山の砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠くおもひ出づる日
舟木一夫 /(島崎藤村)初恋(1971年)
井原義則/(石川啄木) 初恋
最後はもう一度この曲。
村下孝蔵/初恋(1983年)