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会社OB会

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 以前勤めていた会社のOB会が実施されることは、拙ブログ「グッドバイ」(5/12)で触れたが、5月25日(土)、それに参加してきた。
 
会社の思い出

 新入社員のころの思い出が走馬灯のように蘇ってくる。

 大学卒業まで、ずっと広島県で過ごしてきた。それが社会人になり、初めて故郷を離れての集合寮生活。その寮は川崎、勤め先は東京・渋谷にある、本社だった

 見るもの聞くもの全てが新鮮だった。入社して数年は間違いなく人生で最も刺激的な時代を過ごしたものだ。

 驚きはそれまで生きてきた地方と都会との違いだった。

 方言についての思い出は新設したAmebaブログに載せている。

 電車(田園都市線)の混みようは今よりひどかった。それでも乗客は礼儀正しい。故郷では並んで待つという習慣がなかった。電車が来ると、塊のようになって我先と駆け込む。最初は整列に戸惑った。

 喫茶店も驚きだった。店員が「相席でよろしいですか?」と聞いてくる。混んでくると知らない人と相席になるなんて、信じられなかった。ここでも方言のギャップを経験した。「冷コ―」とは「アイスコーヒー」のことである。これが方言だとは思ってもみなかった。

 そして、新たな人間関係集合寮だったことと、最初の配属先が人事部であったことはその後の人生に大きな影響を与えた。その会社では3年後に営業部門に転出し、その18年後に「出戻った」人事部での在籍期間は少ないが、転職後はほとんど人事部門の仕事をすることになった

 思い出を語るとキリがないので、このくらいに留めておくが、これまで45年のサラリーマン人生の内、33年間と、最も長く働いたその会社が懐かしくないはずはない。
会社OB会

 しかし、その会社を離れて早15年OB会の実施は会社創立の1946年以来初めてのことで、自分が生きている間に、こんなにたくさんの仲間に会える機会は二度とないと思っていた。

 今年古希を迎え、好むと好まざるとにかかわらず、人間関係も着々と終活に向かっている。

 懐かしい人に出会えば、それはそれでもう一度会いたいという気になるのも必然である。

 それでOB会の参加には躊躇していた。会えば次には別れが待っている。既に亡くなった人の情報も入って来るだろう。聞くのが怖い。

 知っている範囲でもたくさんの仲間が亡くなっている。

 会社は何度も危機を潜り抜けてきたが、その分何度も早期退職優遇制度を実施し、賃金カットや残業規制も長い間続いた。人事部の幹部はリストラ戦略の最前線に立たされた。そのストレスが寿命を縮めたというのはうがち過ぎだろうか。

 結果的には参加して良かった。

 本当に久しぶりに懐かしい人たちにたくさん出会った。

 人事部に配属され最初の上司の係長だった人にも会った。お歳を聞くと82歳とのこと。入社したときは22歳だったので、その方は当時34歳だったのだ

 社員寮で一緒になり、親しかった先輩にも会った。海外から帰任したばかりだったので、面白い話が聞けた。そして、突如、営業の辞令が出たとき、自分には不向きで会社を辞めようかと悩んだことがあったが、その彼から「あなたは営業に向いているよ」と言われ思いとどまったことも話したが、覚えていてくれたことが嬉しかった。今もそう思っているよと言ってくれたのだ。もう46年も前のことである。

 OB会では早くも来年の開催日も伝えていた。来年はどうしょうか。ーどうしょうかという前に、それまで健康でいられるだろうか。もう先のことは約束できない歳になった。



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