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平成生まれのスター

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 昨日(2/16)の朝日新聞土曜版be「平成生まれのスター」というアンケート調査の結果を見て、いろんな意味で感慨が深かった。

 『いつの世も時代を彩るスターがいます。あと2カ月余りで幕を閉じる平成の時代も、様々な分野で活躍した人々が私たちをときめかせてくれました。来たる新時代での活躍にも期待を込めて、平成が始まった1989年以後に生まれた若手の中から「平成のスター」を尋ねてみました』

 『バブル景気のまっただ中で幕を開けた平成。愛知の男性(70)は「世界に通じる逸材が、昭和では経験がないぐらいに飛躍的に現れた30年だった」と振り返る。回答者からは、「(平成のスターを)絞るのが難しかった」(京都、76歳男性)という意見が続出した』

 と解説がある。本当にその通りだと思う。10位まではこんな人たちだ。

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最近の出来事で話題のスター

 この調査は昨年の12月中旬のこと。あれからいろんなことがあった。アンケートの時期が変わっていればこの順位も変化しただろう。

藤井聡太(3位)

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 まずは、今日のニュース。ここで3位の藤井聡太七段(16歳、写真)が昨日(2/16)朝日杯決勝で渡辺明棋王を破り優勝。同棋戦では昨年も優勝しており、2連覇の快挙。

 16歳6ヵ月での棋戦連覇は、羽生善治九段が1987~88年での天王戦(現在は棋王戦と統合)連覇で達成した18歳2ヵ月(当時)を大幅に上回る年少記録という、新たな金字塔を打ち立てた。

 くだんの新聞記事には「史上最年少の14歳2ヶ月でプロ入り。デビューから公式29連勝し、最年少で七段に昇段。高校に通う16歳」とあり、次々と記録を塗り替えて成長する姿に、「強い。AI(人工知能)超えしてる」(愛知、66歳男性)。若さゆえ、息長く活躍する未来を確信する声が多数。「どこまで行き着くか私の年齢では見届けられないだろうが、前人未到の結果を出すだろう」(長野、62歳女性)という声が。

錦織圭(4位)

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 もっと直近では、オランダ・ロッテルダムで行われた、「ABN・AMROワールド」の準決勝で、錦織圭選手(29歳、写真)が、接戦の末にスタン・バブリンカ(スイス)敗れた一戦である。

 本日、BSテレビ朝日で実況中継をしていて、途中から観戦した。

 試合は、2-6、6-4、4-6のフルセットで敗れ、今季2度目の決勝進出はならなかった。それでも現在世界第7位の錦織は、今回の結果で、18日発表予定の最新世界ランキングで6位に浮上する。

 錦織選手と同郷の島根の女性(54)は、「世界に通用する日本人選手の存在を示してくれた」と喜ぶ。

大坂なおみ(7位)

 大坂なおみ選手(21歳)が全豪オープンテニスで優勝した日は1月26日。そしてで女子シングルス世界一になった。その日以降にアンケートが行われていればこの順位はもっと上昇していただろう。

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 そして、2月12日、1年以上に及んだサーシャ・バイン(34歳、写真左)との突然のコーチ契約解除の報に、世界中のテニス関係者が仰天した。

 バインのコーチ就任は2017年12月。当時、世界ランク68位だった大坂が、わずか1年の間に世界の頂点に上り詰めたのはバインの手腕によるところが大きい。バインは昨年のWTA最優秀コーチにも選ばれている。大坂とのコンビで4大大会を連覇した直後というタイミングでの契約解除に世界中から驚きの声が上がっている。
高梨沙羅(8位)

 梨沙羅選手(22歳)は、冬季オリンピック2大会(ソチ、平昌)日本代表。2013年世界選手権混合団体金メダリスト、個人銀メダリスト。2018年平昌オリンピック銅メダリスト。スキージャンプ・ワールドカップで男女通じて歴代最多の56勝、女子歴代最多のシーズン個人総合優勝4回。2017年にはスキー界で最も権威ある賞の一つであるホルメンコーレン・メダルを受賞している。

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 最近はずっと不調だったが、2月10日、スロベニア・リュブノでのW杯第15戦で、W杯6連勝中だったルンビを抑えて今シーズン初勝利をあげた(通算56勝目、写真)。 

 しかし、直近の2月16日、ドイツのオーベルストドルフでW杯第16戦では4位だった。

紀平梨花(10位)

 紀平梨花選手(16歳)は、今最も注目の日本のフィギュアスケート選手(女子シングル)。

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 昨年12月にカナダで行われたグランプリファイナルでは、浅田真央以来13年振りとなる日本人シニア1年目にして制覇を達成、その後の全日本選手権のSPでは、靴の不調もありトリプルアクセルを転倒。5位だったが、SP・FS共に2位でミスのない演技で優勝した最終滑走の坂本花織に及ばなかったものの、FS1位となる155.01点をマークし、合計223.76点で2位まで順位を上げた。 

 その後、2月10日にアメリカで行われた四大陸選手権でも、SPでは冒頭の3回転アクセルがパンクし5位発進となるも、FSでは3回転アクセルを1本成功させ、その後もミスなく滑り切り、逆転優勝を飾った。(写真)


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 ところで、女性のフィギュアスケーター伊藤みどり選手(49歳)以来、浅田真央を始め、名古屋勢が主力を占めてきた。

 恩田美栄(36歳)、鈴木明子(33歳、豊橋市出身)、中野友加里(33歳)、安藤美姫(31歳)、村上佳菜子(24歳)などがそうだ。

 有名な山田満知子コーチ(75歳、写真)が名古屋出身という影響が大きいのかもしれないが、最近は関西勢が強い。

 紀平梨花選手は兵庫県・西宮市、ライバルの坂本花織(18歳)、三原舞花(19歳)が神戸市、宮原知子(20歳)が京都市出身だ。
池江瑠花子(9位)

 病状が心配されている池江瑠花子選手(18歳)。

 「今、スポーツが面白い」(2018/8/24)という題名のブログで、インドネシア・ジャカルタで行われたアジア大会での活躍ぶりを紹介したことがある。

 50m、100m自由形、50m、100mバタフライ、400mフリーリレー、400mメドレーリレーの6種目で優勝。日本人初となるアジア競技大会6冠を達成し、大会MVPに輝いた。

 ずっとテレビで彼女の活躍を見ていた。

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 今大会11レース目、女子400メートルメドレーリレーは、3分54秒73の日本新&大会新記録でぶっちぎりの優勝。しかも、3位の韓国、2位の中国が立て続けに失格となるハプニング。2位が香港、3位がシンガポールに繰り上がるというおまけまでついた。

 写真左から酒井夏海(第一泳者、背泳)、鈴木聡美(第二泳者、平泳ぎ)、池江(第三泳者、バタフライ)、青木智美(第四泳者、自由形)の4人。いずれも美人ぞろいだ。
 
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 写真の通りの美形に加え、強く優しい18歳。2019年2月15日現在、個人種目11個とリレー種目7個、計18種目の日本記録を保持している。

 8月22日の混合400メートルメドレーリレーではアンカーを務めた5歳年上の青木智美が逆転を許し、金に手が届かなかった。レース後、号泣する先輩を池江はそっと抱き締めた。「智美さんのせいじゃないよ、大丈夫だよ」とささやいた。「私よりずっと年下なのに頼もしいです。励まされて、まだまだ頑張ろうと思わせてくれた」と青木智美は言う。一夜明け、女子400メートルメドレーリレーで、同じ第3、4泳者の並びで、リベンジを果たした。

 2019年1月18日からオーストラリアで合宿を行い、2月10日に帰国予定だったが、体調不良のために切り上げて帰国することを7日に発表する。2月12日、自身のTwitterで白血病と診断されたことを公表。このため、同年2月のコナミオープン水泳競技大会、4月の第95回日本選手権水泳競技大会といった公式競技会への出場を取り止めて療養生活に専念することとなった。

 白血病と聞くと、つい不治の病と錯覚する。元気になって欲しい。あなたなら、水泳だけでなく何でも活躍できると思う。
その他ベスト・テンのスターたち

大谷翔平(1位

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 得票が最多だったのは野球の大谷翔平選手(24歳)。

 エンゼルスで彼が出場した試合はほとんど見た。昨季、打者として104試合出場、打率.285、22本塁打、61打点、OPS(出塁率+長打率).925の好成績を残した二刀流。特に、後半戦の活躍は圧巻だった。

 MLB公式インスタグラムでは、現在のメジャーを代表するDHを6人“選出”して特別画像を作成し、誰がトップ5に相応しいかファンにアンケート。大谷が、候補の“トップ6”に当然のように入っている。(写真)
 
 今季は打者に専念する大谷。復帰は5月になる見込みだが、“一刀流”で打撃への評価がさらに高くなる可能性も十分。インパクトある活躍に期待したいところだ。

 『大リーグでも投打二刀流で活躍し、「すべてが規格外」(東京、41歳女性)、「華があって実力もある」(大阪、43歳男性)、「次の時代も新しい野球選手像を体現しそう」(奈良、34歳女性)と期待が高まる。実績だけでなく、人柄も愛される理由のようだ。同い年の息子を持つという岡山の女性(56)は「人間としても超一流。どう育てたら、あんな立派になるの?」』と絶賛されている。
羽生結弦(2位)

 2位はフィギュアスケートの羽生結弦選手(24歳)。冬季五輪2連覇の偉業は記憶に新しい。昨年、個人最年少の国民栄誉賞を受賞した。

 昨年の11月16日よりモスクワで開催されたロシア杯に出場。フリーの出場前の練習で足を痛めたが、計278.42点となり、自身初となるシリーズ2連勝でグランプリファイナル進出を決めた。ファイナルを含むISUグランプリシリーズ通算10勝は、日本人男子最多記録となる。

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 18日の表彰式には松葉杖をついて参加(写真)したが、29日に日本スケート連盟が都内病院で検査結果を発表。「右足関節外側靱帯損傷、三角靱帯損傷、右腓骨筋腱部損傷」の診断により、今も加療が続いている。復帰戦は3度目の優勝がかかる2019年3月の世界選手権を予定。

 記事には、『「プレッシャーの中、結果を出す精神力がすごい」(東京、58歳女性)、「日本の誇り」(石川、69歳男性)、「私と同じ人間なの?」(兵庫、26歳女性)、「けがが心配だが、彼ならもう1個(五輪の)金メダルが取れると思う」(静岡、64歳男性)』と絶賛の嵐。
内田航平(5位タイ)
 
 体操の内村航平選手(30歳)は本当は平成生まれではない。昭和64年1月3日生まれ。平成は1989年1月8日からなので、その5日前の生まれである。

 彼は、オリンピック3大会(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ)に出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得。また、世界体操競技選手権でも個人総合での世界最多の6連覇を含む19個のメダル(金メダル10、銀メダル5、銅メダル4)を獲得している。

 2016年に日本体操界では初のプロ選手になった。記事では、「日本体操界の至宝。トップに君臨し続ける文句なしのレジェンド」(大阪、62歳男性)』の声。

浅田真央(5位タイ)

 浅田真央選手(28歳)はバンクーバーオリンピックの銀メダリスト。2000年代から2010年代にかけて活躍し、日本で最も愛されたフィギュアスケート選手。

 拙ブログ最近作「タンゴはダンスか音楽かで、2008/2009シーズンのエキシビションに、タンゴ曲「ポル・ウナ・カベサ」を使った動画を紹介したが、2010-2011シーズン ショートプログラム(SP)には、1981年公開の映画「AGONY ロマノフ王朝の最期」の挿入歌で、旧ソ連のドイツ・ユダヤ系作曲家のアルフレッド・シュニトケ作の『タンゴ』を使った。

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 選曲には、当時のコーチがロシアのタチアナ・タラソワ(72歳、写真)だったのが影響しているようだ。



 彼女に対しては、『「成長や挫折、輝きを見守ってきた」(埼玉、62歳女性)という人が多かった。特にソチ五輪で、シングル初日に失敗した「悲劇性」と、それを乗り越えて2日目のフリーで見せた強さに、「どの大会で金メダルを取った誰よりも記憶に残る素晴らしい演技だった」(広島、62歳男性)』との声が。
感想

 一つは、前述もしたが、アンケートの時期が少しズレただけで多分順位は変わるだろうと思うことだ。調査は昨年の12月中旬。

 冬の競技の真っ最中だったこと。テニスの大坂選手が世界一位のときでは無かったし、水泳の池江選手はまだ病気が発表されていなかった。今なら順位はまだ上がっていたことだろう。

 それにしても、世界に通用する若手が続々と輩出するスポーツ界に期待が膨らむ。

 しかし「スター」は別のスポーツ界だけのものではない。

 実力社会のスポーツ界に比べ、政治経済界はますます「世襲化」が進んでいる。世襲でも実力があれば構わないのだが、特に今の政治の惨状を見ると暗澹とした気持ちになるのは自分だけではないはずだ。

 今や、詭弁と忖度で固まった政治の世界に、夢を持った若者が命を懸けようとする価値があるとはとても思えない。

 実力社会と階級社会、その明と暗。喜んでばかりはいられない。

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