●楽器の分類
これまで下記の通り、日本の曲のイントロで使ってきた楽器を6回紹介してきた。
楽器の種類は「管楽器」、「打楽器」、「弦楽器」に分けられると思っていたが、Wikipediaによると、どうもそれは正確ではないらしい。
管楽器の「管」は楽器の形態による分類、弦楽器の「弦」は音を出す振動体による分類、打楽器の「打」は音を出す方法による分類である。つまりこの楽器分類法は、一貫した分類基準に基づくものではないのだ。
現在は、ザックス=ホルンボステル分類をもとに、体鳴楽器・膜鳴楽器・弦鳴楽器・気鳴楽器・電鳴楽器の5つに分類するのが一般的とあるが、名前からしてとても分かりにくい。
それで、「管楽器」、「打楽器」、「弦楽器」、「鍵盤楽器」という分類でこれまで紹介した楽器を分類してみたい。
■「管楽器」…クラリネット、サックス、ホルン、トランペット、オカリナ、フルート、リコーダー、ハーモニカ、ケーナ、オーボエ
■「打楽器」…ドラムス
■「弦楽器」…オートハープ
■「鍵盤楽器」…マリンバ、ピアノ、チェンバロ、パイプオルガン、ヴィブラフォン
これを見ると、明らかに「打楽器」と「弦楽器」が少ないことが分かる。
これを見ると、明らかに「打楽器」と「弦楽器」が少ないことが分かる。
楽器の紹介も疲れてきたので、そろそろシリーズも終わりにしようと思っていたが、最後に、その「打楽器」と「弦楽器」をイントロで使っている日本の曲を紹介していきたい。
●打楽器
ポピュラー音楽では、ドラムセットに組み込まれるドラムスティックを使用する「打楽器」以外をパーカッション(Percussion)と呼ぶ。。そして、ドラマーと分けて、パーカッションの演奏家をパーカッショニストと呼ぶが、ドラマーと兼ねている者も多い。
パーカッション一覧
■ボンゴ・コンガ
西郷輝彦/願い星叶い星(1967年)
坂本スミ子/夜が明けて(1971年)
<和楽器から>
■鼓(つづみ)
細川たかし/浪花節だよ人生は(1984年)
石川さゆり/天城越え (1986年)
●弦楽器
弦楽器はオーケストラの花形。一番中心の位置で活躍する。
弦楽器一覧
■ヴァイオリン
さだまさし/精霊流し(1974年)
かぐや姫/赤ちょうちん(1974年)
石原裕次郎/北の旅人(1987年)
<和楽器から>
■箏(琴)
デュークエイセス/女ひとり(カラオケ、1965年)
■津軽三味線
細川たかし/望郷じょんから(1985年)