9月11日から始まるダイハツ・ヨネックスオープン(ジャパン・オープン)を前に、バドミントンダブルス女子が熱い(9/9)と、バドミントンよもやま話(9/11)というバドミントンに関するブログを投稿したが、昨日の16日(日)に各決勝戦が行われ終了した。
決勝戦は男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスと5試合だったが、その内、3試合に日本選手が参戦していた。(写真)
実は昨日は休みだったので、テレビ朝日で13:55~と、BS朝日で15:20~を見ようと思ったのが、不覚にも居眠りをして16時に目が覚め、慌ててテレビを点けると、女子シングルスの決勝戦の途中だった。
●女子シングルス決勝戦
女子シングルス決勝戦は、リオオリンピック金メダリストで、2014年、2015年に続き今年3度目の世界選手権女王に輝いた世界ランク1位のキャロリーナ・マリン(スペイン、25歳、写真右)と世界ランク3位の奥原希望(23歳、写真左)との対決。
テレビを点けると、第1ゲームを19-21で落とした後の第2ゲームの途中だった。結局、21-17でタイに持ち込んだものの、最終ゲームは21-11で、マリンが大会2連覇を達成、奥原選手は準優勝に終わった。
「体が重かった。第1ゲーム、自分のスピードが上がっていないところで相手に主導権を握られ、そのまま試合が進んでしまいました」。相手に合わせるようにギアを上げ、第2ゲームを奪い返したが、最終ゲームで失速。7-4とリードしながら足が止まって逆転された。
既に試合が終わっていた男子シングルスで桃田賢斗と、お目当ての女子ダブルス・福島由紀(25歳)/廣田彩花(24歳)組が優勝していたことは知っていた。
もうそれは見れないのかとがっかりしていたが、何と、次はその2つの試合を放送したのだ。-良かった。
世界ランキング1位の福島由紀(写真左上)/廣田彩花(写真左下)が8月のアジア大会の個人戦・準決勝で敗れた陳清晨(チェン・チンチェン、21歳、写真右上)/賈一凡(シュー・ヤーチン、21歳、写真右下)(世界ランク2位、中国)を2-0(21-15、21-12)で下し、悔しさを晴らし初優勝した。同種目の日本勢の優勝は14、17年の高橋礼華、松友美佐紀組以来2組目となった。
陳清晨/賈一凡は、アジア大会の決勝戦で高橋礼華、松友美佐紀が惜敗した相手でもあった。
8月、東京五輪の前哨戦と言われるアジア大会のタイトルを期待された福島由紀/廣田彩花だが、決勝で当たった中国の陳清晨/賈一凡に敗れ、銅メダルに留まった。
師事する今井彰宏氏を追って、4月に再春館製薬所を退社し、岐阜トリッキーパンダースに移籍。しかし、今大会前には今井氏が金銭問題で日本協会の会員登録を無期限で認められない処分が決まった。そんな厳しい状況の中で、競技に集中しての初優勝。福島は「チームメートが岐阜から応援に来てくれた。応援していただいて、凄く力になった」と仲間へ感謝していた。
なお、世界ランク5位の米元小春/田中志穂は、世界ランク29位のタン・ジンファ/ユ・シャオハン(中国)と対戦したが、21-17 / 21-10となり、初戦で敗れた。
昨年の女王、橋礼華/松友美佐紀組、世界ランク12位のドゥ・ユエ/リー・インフィ(中国)と対戦したが、12-21 / 27-25 / 21-11 となり、2回戦で敗れた。
そして、世界選手権で優勝し、今大会初優勝を目指す世界ランク6位の松本麻佑/永原和可那は、世界ランク12位のドゥ・ユエ/リー・インフィ(中国)と対戦したが、21-16 / 21-10となり、準々決勝で敗れた。
2016年から1年半の出場停止処分を受け、復帰後、世界ランク282位から這い上がり、8月の世界選手権で優勝した桃田賢斗(24歳、世界ランク4位、写真左)。
今年の世界選手権優勝により、名実ともに世界のトッププレーヤーとなった桃田賢斗が「ジュニア時代からの憧れの舞台」というジャパンオープンの決勝戦に登場、会場に駆けつけた満員の観客の声援を受けて、同い年のコシット・フェトラダブ(タイ、世界ランク26位、写真右)を2-0(21-14、21-11)で下し、日本勢として同種目初優勝を飾った。
違法カジノ問題による無期限出場停止処分で、3年ぶりの出場となった大会で初優勝した桃田は「3年前はこの舞台に立つことはできないと思っていた。周りに支えられて、昔から憧れていた舞台で試合ができて、成長した姿を見せられた。今はうれしい気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめた。
欲を言えばきりがないが、まずまずの結果。自分は、ひいきの福島/廣田組の優勝だけで満足すべきかもしれないネ。