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類は友を呼ぶ

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 黒柳徹子の特集を5回続けると、さすがに彼女についての余韻が心に残っている。

黒柳徹子

 多くの人との濃厚な出会いがあったことについて、ずっと考えている。

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 これは、「徹子の部屋」などのテレビ番組を長く続けたのも要因の一つだろう。

 日本初のトーク番組「徹子の部屋」を始めるにあたり、黒柳がテレビ朝日に出した条件が「スタッフの入れ替えをしないこと」「編集をしないこと(撮って出しの手法)」であった(ただしこれは番組がいつまで続くか分からなかった開始当初のことであり、実際にはプロデューサーやディレクターは入れ替わっている)。

 後者の理由は「ゲストのありのままの姿を引き出すため」「番組の質の低下を防ぐため(帯番組を編集するのは多大な労力がかかる)」「ゲスト・黒柳・スタッフの三者間で『ここをカットしてほしい』『ここを残してほしい』と編集に関する意見が衝突するのを防ぐため」の3点である(ただし1度だけカットをしたことがあるという)。

 黒柳は「一切編集をしない。ほぼ生放送の状態。だから皆さん本心を話してくれるんでしょう。」と語っているそうだ。(Wikipedia 参照)

 事前にゲストについてよく調べることも、「相手のことに関心を持つ」というコミュニケーションの基本が出来ていたのだろう。

 そして「自分をありのままに見せる」ことで、駆け引きの関係を作らないというのもいい友人を作れた理由だと思う。

 それにつけても、「類は友を呼ぶ」という言葉が思い浮かぶ。

 ある人のブログを見ると、「自分の周りの7人の平均値が自分である」とあった。けだし名言である。

宮崎恭子(仲代恭子)

 自分のブログの中で、アクセス解析ではベスト10に入っていると思う傑作(?)がある。

 2013年4月3日に作成した、宮崎恭子(仲代恭子)というタイトルの作品。

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 もう20年以上前に亡くなった宮崎恭子さん(1996年、65歳で没、写真左)は、
日本を代表する俳優の仲代達矢(現在85歳、写真右)の妻で、俳優養成学校「無名塾」の代表者でもあった。


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 その彼女が、膵臓ガンで命を落とした後見つかった原稿を編集した、自分史ともいえるエッセイ集が、「大切な人」(1996年、講談社)(写真)である。
 
 ここで、「『類は友を呼ぶ』というのだろうか、いい人の周りにはいい人が集まる」と書いたが、この本を読んで強くその言葉の意義をかみしめたものだった。
自分の「類は友を呼ぶ」

 何度も言及してきたことだが、50歳から60歳までの間6回転職した。これだけの転職回数を見るだけで、決して順風満帆な人生でなかったことは想像できると思う。

 一度、友人の誘いで会社を辞め、一緒に働こうとしたことがあった。56歳のときである。

 それが事情により、友人の知り合いのオーナーの元で人材派遣会社を立ち上げることになった。

 そのオーナーは、自分とは別世界の人間だった。それまで「追い込み」という言葉を知らなかった。対立した相手に対して、卑劣な嫌がらせをして「追い込む」ことだが、そういった裏社会に通じている人物だった。自分の能力の限界もあり、半年でクビになる。

 その次の会社は、「港」関係の会社だった。昔でいう「沖仲士」の世界。今では差別用語として扱われるので「港湾労働者」という。国の許認可が必要な閉鎖的な業界。働いているのはもちろん普通の人たちばかりだが、ここも自分が経験したことのない世界だった。ここにも長くいられなかった。

 自分を雇ってくれ、それがお役に立てなかったのにこんなことを言うのも心苦しいが、振り返ってみれば、そこに長くいなくて良かった。

 結論的には「類は友を呼ぶ」のに逆らっていたのだと思う。
飲み屋の「類は友を呼ぶ」

 今から四半世紀(25年)前で、単身赴任していたころせっせと通っていたスナックのことを記事にしたことがある。(2009年4月14日作 第22話:心に残るお店

 ここでこんなことを書いた。

 「『類は友を呼ぶ』というが、お客はその店の客を見て、もう一度来ようとするかどうかの判断をする。お店の雰囲気は店員と同じ位、来店客が作るものである」

 多くの客が思っていることだろうが、嫌な客がいたらもう行かないか、そんな客が来る日は避ける。それほど「嫌な客」はお店にとって死活問題なのだ。 

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 何となく、黒柳徹子の生き方を彷彿とさせるが、ジェリー・ミンチントン「上手く行っている人の考え方 完全版」(2013年、ディスカヴァー携書、写真)の100項目あるうちの29項目を抜粋してみた。
 
3.したくないことははっきりと断る 4.いやなことを言う人は相手にしない 9.自分をけなさない 11.相手にどう思われているかを心配しない 13.あるがままの自分を受け入れる 14.自分のしたいことをする 16.他人の思いどおりにはならない 18.他人からどう評価されようと気にしない 20.他人に期待しない 22.自分を他人と比較しない 23.自分の価値を疑わない 25.無理をして人から好かれようとしない 33.他人を変えようとしない 34.自分の考えを大切にする 36.よけいな競争はしない 37.自分を最優先する 39.自分の存在そのものに価値があると信じる 42.他人に対する悪い感情はさらりと忘れる 44.自分の思いどおりに生きる 47.他人を批判しない 49.他人の反応を気にしない 55.自己中心的な人から遠ざかる 56.いい人をやめる 60.前向きに考える 61.自分の長所に目を向ける 63.人との出会いを楽しむ 67.いい人間関係を楽しむ 89.一部の人に嫌われても気にしない 97.人がいつも理解してくれると期待しない

 これは生き方の参考になりそうだ。

安倍内閣

 最後はいつもこのことに言及してしまうが、今の政治には思わずため息が出る。

 今から12年前の2006年に誕生し短命に終わった第一次安倍政権も、総裁選での協力者の入閣が目立った論功行賞人事で、「お友達内閣」「少年官邸団」「私の内閣」などと揶揄され、スキャンダルが続出したものだが、その学習効果もなく、昔なら政権が転覆するほどの大問題が続出しているというのに、大多数の国会議席を盾にして逃げ回っている安倍首相

 今や「お友だち内閣」の弊害がてんこ盛り状態である。

 彼のような「傲慢人間」は自分の意向を忖度してくれる人ばかりを集めたがるし、周囲には「忖度の達人」が集まりやすい。正に「類は友を呼ぶ」。彼の周りの人間はみんなそうだ。

 ところが、最近の大企業のスキャンダルも同じ病気に罹患しているようだ。

 「一糸乱れず」とか「金太郎飴」とかいうと聞こえはいいが、議論を尽くした上でそうなればいいが、得てしてイエスマンの集団になると、「信号が赤でも上司が青と言えば青」になり、「日産自動車」「神戸製鋼」「東芝」「スーパーゼネコン」など大企業の不祥事が生まれやすい土壌が生まれている。

 日本の政治状況は真っ暗闇だ。


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