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ギターが題名の曲

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 「ギターは日本の歌をどう変えたか」(サブタイトル:ギターのポピュラー音楽史北中正和著、2002年、平凡社新書、写真)という本を読んだことがある。

 日本の音楽のみならず世界の音楽に大きな影響を与えたギターという楽器にスポットをあてた内容でもある。

 「はじめに」で語られる
「二十世紀後半以降のポピュラー音楽がギターなしに語れない」という言葉には異論がないところだ。

 たとえば1950年代以降に登場したエルヴィス・プレスリー、チャック・ベリーベンチャーズビートルズローリング・ストーンズボブ・ディランがギターと出会わなかったところを想像してみれば…」という文章がそれをよく表している。
 本書は大きく「ギターの歴史/基礎知識編」「日本のポピュラー音楽とギター」で構成されている。

 そのうち「日本のポピュラー音楽とギター」は「1945年まで」と「戦後から現代へ」とに分かれて記述される。

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 ヨーロッパの楽器が日本で演奏されたのはフランシスコ・ザビエル(画像)の布教活動に伴う聖歌演奏あたりが最初ではないかと言われ、豊臣秀吉がリュートの演奏を聴いた記録があるとのことだ。

 二十世紀初頭にはジャズが紹介され日本最初のジャズギタリストは坂井透ということだ。ただしこの頃のギターはあくまでもリズム楽器。

 日本において最初にギター演奏を録音、レコード化したのはハワイのミュージシャンであり、その中でもアーネスト・カアイという人の存在が大きかったようだ。

 その後のことは、
拙ブログ第465話:ギターその8(最終回)で、次の項目別に載せている。

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 写真左より、「古賀メロディ」「
ハワイアン」「カントリー」「ロカビリー」「エレキ・ブーム」「カレッジ・フォーク」「グループ・サウンズ・ブーム」 

ギターの歴史

 弦楽器のルーツはである。古代の壁画や彫刻等の資料からBC.3700年以前あたりに、ギターに類似する弦楽器が出来ていたとされている。

 この時期の弦楽器と言うのは大きく分けて二種類あった。

 1つは、弦に木の実等の"共鳴箱"をつけて音を出すタイプの楽器(ピンナムタオ、セレベスの棒琴、グリンバオ、シタール、リュート)。

 もう1つは、
弦同士を共鳴させて音を出すタイプの弦楽器(キタラ、ロッタ、クロッタ、ハープ、リラ、等)。

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 ギターと言うのは、これら二つの要素を持ち合わせた楽器であり、BC.3000年頃には、原型となる"串状ネックリュート"が完成。

 この
画像BC.1400-1300年あたりのヒッタイト時代、アラジャ・ヒュユク遺跡で見つかった最古のレリーフ(写真)

 その後、ペルシャが弦楽器の故郷となる。

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 バルバット(barbat。写真)は、古代のペルシャの弦楽器。ボディの背中が丸っこくなっている(ラウンドバック)のが特徴。

 アラビアのウード(oud)は、バルバットが起源であるが、今日ではバルバットとウードの区別は曖昧になっている。
アラビアの伝統音楽で演じられるときウードとよび、ペルシャの伝統で演じられるときには現在のウードもバルバットと呼ばれているようだ。

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 ヨーロッパでは中世からバロック期にかけて使われたリュート(写真右)はバルバット/ウードが原型。

 一方、東へはアフガニスタンを通って中国へ伝来したのが琵琶(ピパ pipa)である。 日本の琵琶(びわ biwa、写真左)はその中国から伝来したもの。

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 ムーア人のイベリア半島占領によってリュートがヨーロッパへ伝わり、15世紀になると、パバーンやガリアルド等の舞曲で使用され、15-16世紀における最もポピュラーな楽器となった。

 しかしスペインへと伝わったリュートはそれほど支持されず、ビウエラ(写真)と呼ばれる楽器へと変化していった。

 中世におけるビウエラというのは弦楽器の形態全般を示す言葉で、その中の楽器がヨーロッパで発展し、スペインの舞踊に改良され、現在で言うギターへと進化をしていく。

 ギターという言葉がこの世で最も早く登場した文献は、13世紀の"薔薇物語"における『ギターレ』だそうだ。(「楽器の歴史」「知っておきたいギターの歴史について」参照)
ギターが題名にある曲

小林旭(78歳)は今も健在だ

 昨日(8/5)のNHK「第49回思い出のメロディー」は懐かしい曲のオンパレードだった。

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 中でも歌手生活60周年を記念して何曲も歌った、マイトガイこと小林旭(現在78歳、写真上段左から3番目)の健在ぶりに唸った。

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 そこでも歌っていた『ギターを持った渡り鳥』(画像)は、1959年公開の小林旭主演映画で、彼が同名の主題歌を歌っていた。彼がまだ20歳のときのことだ。

 元・刑事で今はギターを持って「流し」をしている主人公・滝伸次が見知らぬ土地(本作は北海道函館市が舞台)にやってきて、そこに在住する女性と知り合い、その街で暗躍する黒幕をやっつけて、また別の街へと旅立つという作品ので、以降1962年まで合計8作の『渡り鳥シリーズ』が制作された。

 彼と過去何かとうわさのあった、相手役の秋津由紀こと、浅丘ルリ子(現在77歳、写真上段左から4番目)も同番組に出演し「愛の化石」を歌っていた。

 谷村新司は、小林が「渡り鳥シリーズ」でギターを爪弾く姿に憧れ、音楽活動を開始したという。
小林旭/ギターを持った渡り鳥(1959年)


北島三郎(現在80歳)も健在だ

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 昨年(2016年)頸椎症性脊髄症のため、9月12日に手術を受けていたが、昨日(8/5)の八王子まつりでも元気な姿を見せていた。(写真)
 

 彼とギターとの関係は切っても切り離せない。1954年、17歳で北海道の高校を中退後上京し、渋谷を拠点に「流し」を始めた。

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「流し」というのは、音楽がラジオでしか楽しめなかった昔、居酒屋にギターを抱えて流行歌を歌っていた人々のことである。(写真)

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 その流し
を6年。3曲で100円だった仕事をしながらデビューを目指す。当然、苦労は尽きない。普通の家の3畳の一間。その家へ訪ねていくと、出てきたのがそこのアパートの大家の娘さん。現在の奥さん雅子さんだった。いつもお腹を空かしていた彼に、何かを作って部屋に持ってきてくれた。1959年に結婚したが、北島は定収がなく、夫人の両親から結婚を反対されたが、今から思えば想像もつかない話だ。
北島三郎/ギター仁義(1963年)


日本のフォークを

チェリッシュ/白いギター(1973年)


千賀かほる/真夜中のギター1969年)


エレキギターによる曲を

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 どちらの曲も、今は芸能界を引退、ロサンゼルスに在住している元歌手、女優、タレントの小山ルミ(現在64歳、写真)が1971年に歌った。

 「さすらいのギター」は、作詞:千家和也/作曲:J.A.Schatrow「二つのギター」は、有名なロシア民謡を、同じく千家和也が作詞している。

ザ・サウンズ/さすらいのギター




ザ・ムスタングス/二つのギター(Two Guitars)



カントリーソングでスティール・ギターの曲を

バーバラ・マンドレル/スティール・ギター・ラグ


タミー・ウィネット/クライイング・スティール・ギター


最後は、今は懐かしい映画主題曲を

ペギー・リー/映画「大砂塵」テーマ曲 ジャニー・ギター1954年)


ドン・コーネル/映画「群衆の中の一つの顔」ママ・ギター1957年)







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