拙ブログで検索すれば「五木寛之」がこんなにヒットする。
何と、33作に「五木寛之」が登場しているのだ。
ちなみに下表の挿入テキストの黒字は小説・随筆、青字は音楽関係だ。
音楽のエピソードではこんなものがある。
●「演歌」は「艶歌」とも「怨歌」ともいう。「怨歌」は彼が藤圭子(2013年、62歳で没)の歌を聴いて評した造語で、その経緯を「怨歌の誕生」(2013年、双葉文庫、写真)という実名小説でこのように描いている。
「藤圭子(写真)という新しい歌い手の最初のLPレコードを夜中に聴いた。彼女はこのレコードを一枚残しただけで、たとえ今後どんなふうに生きて行こうと、もうそれで自分の人生を十分に生きたのだ、という気がした。
日本の流行歌などと馬鹿にしている向きは、このLPをためしに買って、深夜、灯りを消して聴いてみることだ。おそらく、ぞっとして、暗い気分になって、それでも、どうしてももう一度この歌を聴かずにはいられない気持になってしまうだろう。
ここにあるのは、<艶歌>でも<援歌>でもない。これは正真正銘の<怨歌>である」
藤圭子/圭子の夢は夜ひらく(1970年)
なお彼は、五木ひろしに「ふりむけば日本海」(1971年)という曲を提供している。
2010年、「自らの人生を振り返った時、希望がわくような歌にしたいね」と、45年の付き合いの、五木寛之と相談して、NHK「ラジオ深夜便」の1月、深夜便20周年記念曲として作られた「夜明けのメロディー」は、彼女のヒット作品として、約40年ぶりのオリコンチャートインを果たす快挙を成し遂げた。
●そしてこんな曲も彼の作詞によるものだ。
立原岬のペンネームで「旅の終りに」(1977年、歌:冠二郎)等も作詞した。また、五木寛之の名では「青年は荒野をめざす」(1968年、歌:ザ・フォーク・クルセダーズ、「愛の水中花」(1979年、歌:松坂慶子)、「金沢望郷歌」(2005年、歌:松原健之)などの作詞を手がけている。
五木寛之は1932年(昭和7年)生まれだが、どんな有名人がいるのだろうか。
上段は現存の男性。左から、稲盛和夫(実業家)、露口茂(俳優)、渡部恒三(政治家)、若山弦蔵(声優)、三浦雄一郎(冒険家)、田中邦衛、柳澤愼一、仲代達也(俳優)、石原慎太郎(政治家)、神津善行(作曲家)
中段は、現存の女性。左から、岸惠子、渡辺美佐子、有馬稲子(俳優)、木元教子(エッセイスト)、寿美花代、野村沙知代(タレント)、久保菜穂子、岩崎加根子(俳優)
下段は故人。カッコ内は没年と没年齢。左から、谷啓(2010年、78歳)、船村徹(2017年、84歳) 、宇井純(2006年、74歳)、真鍋博(2000年、68歳)、石堂淑朗(2011年、79歳)、小室直樹(2010年、77歳)、安田伸(1996年、64歳)、谷幹一(2007年、74歳)、高千穂ひづる(2016年、83歳)
下段は故人。カッコ内は没年と没年齢。左から、谷啓(2010年、78歳)、船村徹(2017年、84歳) 、宇井純(2006年、74歳)、真鍋博(2000年、68歳)、石堂淑朗(2011年、79歳)、小室直樹(2010年、77歳)、安田伸(1996年、64歳)、谷幹一(2007年、74歳)、高千穂ひづる(2016年、83歳)
現在、五木寛之のこの3冊を読んでいる。
「嫌老社会を超えて」(2015年、中央公論新社)、「うらやましい死にかた」(2000年、文藝春秋)、「余命」2015年、祥伝社)である。
次回は、この書籍を参考に「長寿社会【その3】を投稿する予定だ。