今回は、心が癒されるイージーリスニング【鍵盤楽器編】を。
なぜ、王様と呼ばれているかについては

音を出して、ドレミファソラシドにいくまでが一苦労、といった楽器もたくさんある中で、
初めてピアノに触る人でも、鍵盤を叩くだけできちんと音程があった綺麗な音を出すことができる。

ピアノは他の多くの楽器のように持って弾くことはないので、楽器の重さによって体にかかる負担がない。また、椅子に座って手を自然に前に出し、楽譜も顔の正面に置いて弾けるので、体のどこかが痛いということもなく、最初から演奏に集中することができる。

これも初めて楽器を演奏する人には、うれしい特長である。向かって左から右へ順番に音が高くなっていくので、指の動きにもマッチし、視覚的にもわかりやすく、どこを弾けばどの音が出るかを早く覚えることができる。

音楽は、たくさんの音が重なりあうことによって、とても豊かな響きになるが、ピアノなら指とペダルを使って、1台でそれが可能であり、1人でもメロディと伴奏が弾ける。

オーケストラのどの楽器よりも低い音と高い音が出る。それにより、様々な音の組み合わせが可能になり、表現の幅が広がる。

ささやくような弱い音から、ピアノ協奏曲でオーケストラに負けないくらいの大きな音まで出すことができるので、指先に込められたどんな思いにもしっかりと応えてくれる。

幅広い表現力に加え、他の楽器や歌声との相性もよく、クラシック、ポップス、ジャズと、どんなジャンルともマッチする。(河合楽器 ピアノアカデミー参照)
まずはピアノ中心のイージーリスニングを聴いてみよう。
ピアノ
ポール・モーリア楽団/蒼いノクターン
リヤード・クレイダーマン/愛しのクリスティーヌ
フランク・ミルズ/街角のカフェ
ジョニー・ピアソン/朝もやの渚
チェンバロ
ポール・モーリア楽団/バラ色のメヌエット
スリー・サンズ/デリカード
そのため、チェンバロの音はギターをピックではじいたり、あるいは琴(箏)をツメではじいたような鋭い音となる。チェンバロの音はピアノよりもはるかに多くの倍音成分を含むため、ピアノの音が「ポーン」ならば、チェンバロは「チーン」という感じの音になる。(右はチェンバロで弾くベートーヴェン「ピアノソナタ月光」)
チェンバロのモデルは様々で、音域は、ピアノの7オクターブ強に比べ6オクターブや4オクターブほどしかない狭い鍵盤もある。
そして、チェンバロには2段鍵盤の楽器があるが、ピアノは1段鍵盤である。現在のピアノは鋳鉄製のフレームに弦が張られているが、チェンバロのケースは木製で、弦の張力はピアノよりはるかに弱くなっている。
ヴィブラフォン/ハーモニカ
ビリー・ヴォーン楽団/真珠貝の歌
ジョン・バリー/映画「真夜中のカーボーイ」より主題曲(1969年)
アコーディオン・バンドネオン/シンセサイザー
アルフレッド・ハウゼ楽団/碧空
ヴァンゲリス/映画「炎のランナー」主題曲
次回は「打楽器」