自分は、あまりの計画性のなさと、米在住のイスラム指導者ギュレン師が黒幕だと主張しているものの、いまだに指導者が不明確な点に不自然さを感じ、何となく謀略性を感じとっている一人であるが、いずれにしても強権的なエルドアン政権の脆弱性を露呈してしまったことには間違いない。
右表の通り、1960年や80年、そして2010年にもクーデター計画が発覚している。
今トルコは正に内憂外患。国内にクルドなど他民族問題を抱え、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いや、シリア内戦にも深くかかわっている。
トルコ経済そのものには陰りも出ている。2010~11年に9%ほどだった国内総生産(GDP)成長率が、15年は4.0%に。さらに企業が投資などに慎重になる可能性がある。
各国はエルドアン政権を支持し、事態を注視する。
この時期に載せると洒落にならないかもしれないが、西欧人がトルコと呼んだオスマン帝国の軍楽隊の音楽に刺激を受けて作曲した行進曲がトルコ行進曲である。
オスマン帝国による2度のウィーン包囲(特に1683年の第二次ウィーン包囲)に随行した軍楽隊メフテルによる影響で、18世紀頃西欧にトルコ趣味が流行していた。
以下の2曲が有名。日本国内では歌謡曲として加藤登紀子作詞・作曲の土耳古行進曲が知られている。
1.ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのピアノソナタ第11番第3楽章
第3楽章が有名な「トルコ行進曲」であるため、「トルコ行進曲付き」と呼ばれることが多い。またこの楽章だけが単独で演奏される機会も良くある。
このピアノソナタが、いつごろ、またどこで作曲されたのかは判明していない。現在最も有力な説は、1783年頃ウィーンあるいはザルツブルクで作曲されたとするものである。一方で1778年頃パリで作曲されたとする説もある。
モーツァルト作曲・フジコ・ヘミング演奏/トルコ行進曲
2.ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの劇付随音楽『アテネの廃墟』の行進曲
『アテネの廃墟』(Die Ruinen von Athen)作品113は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲した劇付随音楽。その中の第5曲「トルコ行進曲」が有名である。また「祝祭劇」とも呼ばれる。
この付随音楽は、アウグスト・フォン・コツェブー(August von Kotzebue、1761年 - 1819年)の同名の戯曲に基づいて、1811年秋から1812年にかけて作曲された。元々1811年の10月21日に、ハンガリーのペスト市(現ブダペスト)に新設されたドイツ劇場のこけら落としが行われる予定であったが、開場が遅延したため翌年2月9日に改めて初演された(同時に『シュテファン王』も上演されている)。
またこの時はコツェブーの戯曲とベートーヴェンの付随音楽と共に初演されている。その後、付随音楽はあまり演奏される機会がなくなり、ベートーヴェン自身この作品を「気晴らしの小品」と呼んでいた。
ベートーヴェン作曲ユージン・オーマンディ指揮/トルコ行進曲
加藤登紀子作曲・小沢昭一歌/土耳古行進曲
Wikipedia参照
続く。