前作、病は気からでお伝えしたように、笑いがあると人生は明るくなる。
自分は人と話すとき、どうしたら笑ってもらえるかをいつも考えている。
しかし、笑いを取るには相手を選ぶ必要がある。ー過去のちょっぴり苦い経験を一つ。
海外でも利用できて、傷害保険もついているので、海外出張の際便利という触れ込みで、いかにも銀行一筋といった硬い感じの人が会社に売り込みに来たことがある。
当時、海外でクレジットカードが盗まれる事件が頻発していた。彼はインドネシアとかフィリピンで事件が多いと話した。
すかさず「それは当然ですよ。だから東南(盗難)アジアというのではないですか」と言い放った。自分では「やった!最高の出来」と思ったが、相手はきょとんとしているだけではないか。
「しまった!言う相手を間違えた」と悔やんだことは言うまでもない。
それでもユーモア精神はとても大切なことだと思う。
新聞などに読者が投書する戯言や風刺を見るのが好きだ。
今まで一番笑えたのは、「デパートでバチカン展があった。場所が分からないので、連れがお店の人に聞いた。『バカチン展はどこでやっているのですか?』その人とは連れでないように装い、知らんぷりをして歩いた」という内容だった。
いろんなところにちょっとした面白い言葉がある。以前、自分の住んでいるマンションのエレベーターに乗ったとき、こんな落書きを見たことがある。
「ドアが閉まらないときは乗りすぎですから一旦降りて下さい」の「乗りすぎ」に線が入っていて「太りすぎ」と訂正されていた。-思わずプッと笑ったものだった。
第一生命のサラリーマン川柳は、1987年から27年も続いているその道の老舗。
サラリーマンの日常起きる出来事を風刺とペーソスで綴る。
「課長いる?」 返ったこたえは 「いりません!」
「売上で人格決まる営業かな」
など印象に残っている。
ここで懐かしい漫才・コントを聞いてみよう。何度も見たことがあるネタもあると思うが、はらわたがよじれること間違いなし。
夢路いとし・喜味こいし/コント55号
綾小路きみまろ/ナイツ