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日本語の不思議

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「ら」始まりの言葉は全て外来語!?
 
 古来の日本語『大和言葉』には、「ら行」で始まる言葉がまったくないそうだ。「りんご」「らくご」「りす」など、昔からある日本語だと思って使っている「ら行」始まりの言葉も、実は中国由来の漢語だったり、外来語だったり、のちの時代になって作られた言葉だという。(「ら行」始まりの言葉は全て外来語!? 驚きの日本語雑学参照)
 
 平安時代末期から鎌倉時代初期の秀歌撰である百人一首にも、ら行始まりの単語は出てこない。
 
 外来語がすでに多く入ってきている江戸時代においても、たとえば、ロシアをおろしあと呼んだように、ら行で始まる言葉は発音しにくいものとして避けられていたようだ。
代表的な「ら行」で始まる言葉の由来
 
イメージ 31.らっきょう(辣韮、「辣韮」は中国語から。辣はラー油の辣。
 
らく(楽)漢文の中で「楽」という漢字が出てきたときに、「たのしい」という大和言葉を当てた場合と、適する大和言葉がなかったのでそのまま音読みで「らく」という読んだ場合があった。現在では一字で意味を成す珍しい日本語のひとつになっている。
 
3.らくご(落語)「落語」という表記は18世紀から見られるが、当時も「おとしばなし」と呼ばれており、「らくご」と読むようになったのは明治時代以降。
 
イメージ 44.らくだ(駱駝、写真):中国名は同じく「駱駝」であり、正名は「たく駝」だった。中国名で「駝」は「荷を背負う獣」を意味するそうだ。
 
5らっこ(海獺):北太平洋に生息する哺乳類、水族館でも人気者のラッコ。アイヌ語で本種を意味する「rakko」が起源。
 
6.らしんばん(羅針盤):方位を知るための道具、コンパス。火薬、活版印刷術とともにルネサンスの三大発明に数えられるが、日本に伝わったその頃にはすでに外国文化の影響も受け大和言葉は変化していた。
 
イメージ 57.らっぱ(喇叭、写真):オランダ語のroeper、サンスクリット語で「叫ぶ」の意のravaravaに由来する中国語の「喇叭(la ba)」や蒙古名rapalなど、語源には諸説があるようだ。
 
8.りく(陸):陸を「リク」と読むのは音読み、つまり中国語由来。訓読み(大和言葉)は「おか」。
 
イメージ 69.りす(栗鼠、写真):中国読みの栗鼠(リツシュウ)がなまって、リスになった。
 
10.りんご(林檎):原産地はカザフスタン南部、キルギスタン、タジキスタンとされており、ここからヨーロッパやアジアルートで日本にも広まった。現在日本で栽培されている林檎は、明治時代以降に伝えられたものという。
 
11.るり(瑠璃):美しく深い青色、「瑠璃」は古い言葉ですが、インドから中国を経て日本に伝わったと言われている。
 
イメージ 712.れんこん(蓮根、写真):日本語(大和言葉)で読めば「はすね」。「れんこん」は中国読み(音読み)。
 
13.ろうそく(蝋燭)蝋燭は中国から渡来したもので、漢音は「らふしょく」。
 
14ろくろ(轆轤)メソポタミアかエジプト、中国が発祥と言われている。日本には平安時代に伝来。
ら行で始まる言葉がないのは、実は古い日本語だけではない
 
イメージ 8 ら行で始まらないのは、日本固有の言語のみならずチュルク語モンゴル語ツングース語などの「アルタイ語族」(右図)もそうだという。
 
 アルタイ語族の発祥地は、現ロシアのツンドラ地方であり、当時の地球気候でその地域は人の顔の形が変わるほどの寒さだったようだそこから南下して現在のようにこれらの語族が広まったといわれている
 
 行音を発音するとき舌を内側に丸める、このとき少し外気を吸い込みませんかこの外気が非常に冷たくて死ぬほど身体を冷やすのものだとしたら、そこに住んでいる人間は、語頭のら音を自然と避けるでしょうね

 Wikipediaによると、「日本語族(日本語、琉球語)と朝鮮語族(朝鮮語、済州語)の2つもアルタイ諸語に含めることがある。
 
 チュルク語族、モンゴル語族、ツングース語族のみの括りを「ミクロ・アルタイ」(Micro-Altaic)、日本語族、朝鮮語族を加えた括りを「マクロ・アルタイ」(Macro-Altaic)という。「アルタイ語族」の支持者のほとんどは、日本語族、朝鮮語族を含めることを支持している」とある。
 
 語頭にr音(l音とともに流音という)が立たないことが日本語のアルタイ語族に所属する根拠とされ、日本では日本語アルタイ語系説が長く続いてきた。
 
 実際には、いまだに日本語は系統関係の不明な孤立言語という分類が主流だが、日本語をアルタイ語族の系統と主張する学者の根拠にはこの「語頭r音がない」ことが挙げられている。
 
 朝鮮語では、漢語の先頭のら行音をわざわざな行音に変えて(さらにに、にゃ行い・行にして)発音する。
 
 たとえば、「李」を「イ」、「盧」を「ノ」、「乱視」は「ナンシ」、「理由」は「イユ」、「歴史」は「ヨクサ」、「論文」は「ノンムン」と読んでいる。
日本人が気付かない「た行」のミステリー
 
「たちつてと」と声に出してみよう。違和感はありませんか?
 
イメージ 1 「たちつてと」の発音に違和感を感じることができる人は、語学のセンスがあるかも!
 
 「ta titu te to」を素直に日本語に直そうとすると「た てぃ とぅ て と」になるような気がします。
 
 発音は、「た」「て」「と」では無声歯茎破裂音[t]、「ち」では無声後部歯茎破擦音[ʧ]、「つ」では無声歯茎破擦音[ts]
 
 古代の日本語では、タ行はタティトゥテトだったが、ティとトゥは、口が小さいので発音しにくくて、チとツに訛ったそうだ。
 
イメージ 2細かく見れば、他の行も変な箇所がたくさんあった
 
 日本語の“50音表(右図)の発音を意識したことがある人は、どのくらいいるのでしょうか?
 
日本人が外国語をうまく発音できない原因は、発音教育の軽視のため?
 
 「発音」を意識することは、外国語を正しく習得する上でも重要である。

 「たちつてと」の発音に違和感を感じないのも、発音教育を軽視しているためではないだろうか。
 
 そもそも日本語は50音」というくらい、発音のバリエーションが少なく、日本人は複雑な音を聞き分けて話す能力が劣っている。
 
 「タ行」の例を見てみても、発音自体にバリエーションはあるのに、その子音を意識しないのが日本語。
 
 音声面での発音が複雑な外国語では、外国人は発音や発声について基礎教育で学ぶ。
 
 表音文字であるひらがなやカタカナでは発音記号を学ばない。これが、日本人の発音下手、ヒアリング下手に繋がっている。
日本人が意識しない3種類の「ん」の発音
 
山手線の駅名にも、3種類の「ん」が隠されている!
 
イメージ 9 山手線の駅「五反田」「新橋」「新大久保」(右図)これらの「ん」の発音は、実は全て違うことを知っていましたか?
 
 普段何気なく使っている日本語の「ん」には、n】【m】【ng】と、実は3種類の発音がある。
 
 学んで発音の仕方を変えている、というよりは自然にそう発音している為、「ん」の種類の違いに多くの人は気付かないが、実際に発音してみるとわかる。
 
1.五反田…【n】<ナ行・タ行・ダ行などが直後に来る「ん」>
 
 五反田(ごたんだ)、神田(かんだ)の「ん」は、【n】の発音。舌先が口の中の上の方(上の歯茎あたり)に付いている。
 
2.新橋…【m】<マ行・バ行・パ行が直後に来る「ん」>


 ローマ字表記も「m」になっている。「新日本橋」の最初の「ん」や、「関東」の「ん」等もこれに当たる。口を閉じて、つまり両方の唇を付けて発音。

 
3.新大久保…【ng】
 
 これまでの2つの「ん」と異なり、【ng】の「ん」は、口を閉じないで、しかも舌先を上の歯茎に付けないで喉だけで発音する。英語の「going」など、くれぐれも「ゴーイング」と発音しないように。「Hong Kong」を「ホングコング」と発音しないのと同じ。
 
 ローマ字では、新橋神保町の「ん」は【m】でちゃんと表記するが、【ng】の発音はローマ字で表記しない。「新幹線」も、発音に忠実なら「Shing kang seng」と表記されるべきなのかもしれない。
正しい「ん」の発音を意識すれば、外国語力も飛躍的に向上するかも!

 

 中国語を学んだ人が必ずと言っていいほど苦手として挙げる発音が「n」と「ng」。 

 

 中国語では、同じ「ジン ユー」でも"jīn yú"なら"金鱼"(金魚)、"jīng yú"なら"鲸鱼"(クジラ)となる。

 

 単語尾にこれらが付く場合、ちゃんと使い分けをしなければ違う意味になってしまう言語も割とあり、英語、フランス語、中国語、韓国語など、「ん」の発音を正しく使い分けないと聞き取ってもらえない言語も多い。

 

 「ん」の発音の種類を意識していないが為に、多くの人が学ぶ英語でも、n音を正しく発音できていない日本人は多い。

 

 実はこういう一見な地味な音を正確に身につけることが、英語の音を上手く聞き取ったり、発音するコツだ。外国語上達のカギ!日本人が意識しない、3種類の「ん」の発音 - NAVER まとめ参照)
 
 どうやら、日本人の外国語力の弱さの原因のヒントが明らかになったようだ。

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