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オトナの常識テスト

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 「知らないと恥をかく」とはいうものの、気が付かない常識はあるものだ。
 
 四国に住んでいたときだから20代の頃だったと思う。
 
 営業の途中、ある食堂で食事をしていたらお客のどなり声が聞こえる。
 
イメージ 1 「沢庵三切れとはどういうことだ!三切れは『身斬れ』といって縁起が悪いので、お客に出してはならないのは常識だ!食堂をやっていてこんなことも知らないのか!」というお怒りの言葉だった。(写真)
 
 近くで聞いていた自分もそんなことは露知らず、驚いたものだ。
 Wikipediaによると、和食料理店などで、おかずの一品として沢庵が二切れ付いてくる事がよくあるが、この沢庵を二切れ出すという習慣は、江戸時代から始まったといわれている。
 
 侍が世の中の中心だった江戸時代、沢庵はおかずに欠かせない定番で、当時、侍に沢庵を一切れ、もしくは三切れだけ出すのはタブーだった。それは、一切れ「人斬れ」に通じ、また三切れ「身斬れ(腹を切れ)」に通じると言われていたためである。そこから、沢庵を二切れ出すという習慣が生まれたという。ただしこの理由は江戸を中心とした武家政権が確立された地区の習慣だとする説もある。
 
 ところが、「関西では沢庵付けを三切れ出す事は縁起を担ぐ(三方)ものとされ、関西の丼専門店ではあえて三切れの沢庵付けを出す店もある」というからややこしい。
イメージ 2 先月(9月)のことだが、民主党の代表代行の蓮舫氏(47歳)が、ツイッターにサンマの塩焼きの写真をアップ。
 
 サンマの頭が右を向いた写真だったために「向きが逆」「マナー違反」「魚の置き方も分からないのか」などと厳しく「追及」され、ツイートを削除したという話題もあった。
イメージ 3 焼き魚の盛り付けは海魚も川魚も頭は左で盛り付ける。(写真)
 
 なぜ左かと言うと、日本料理の盛り付けは、左側(左上)にメインとなるものを置くので、おのずと頭が左になる。
 
 大根おろしなどの薬味は右手前のお皿の余白にのせるのが基本だそうだ。
 
イメージ 4 ところが、「海腹川背」と言われるように、川魚は背を手前にして盛ることもある。(写真)
 
 理由は、川の魚と海の魚を区別するためだが、川魚は腹に小骨が多く、食べるところがほとんどないので、美味しい背中に箸をつけやすくする配慮から、背中を手前にしたといわれている。(http://matome.naver.jp/odai/2144314228344954501参照)
 
イメージ 5 タレント・木下優樹菜さん(27歳)が画像共有サイト「インスタグラム」819日、焼き魚、酢の物、サラダ、雑穀入りご飯、味噌汁という和食の手料理写真を投稿した際、「左派 ただそれだけ」と言って「ご飯とみそ汁の位置」に関することわり書きを付けた。写真では、ご飯が右、味噌汁が左に置かれており、一般的な配膳方法の真逆になっている。
 
イメージ 6 ただ、「食べやすい」という理由から、ご飯と味噌汁を逆に配膳する人も多く、これがきっかけでちょっとした「左右」議論が起きている。
 
 左大臣が右大臣よりも上官だった(左上位)、という歴史に基づき、米を左に置く配膳マナー(写真)が日本で一般化したそうだ。
 
「彼のに出る者はいない」「ヤツの右顧左眄はいつものことさ」「ついに左遷か…」
 
 サラリーマン人生には常に「右」と「左」が付きまとう。また、これに関わるマナーや常識も数多い。キッチリ使い分けられないと、ビジネスシーンで赤っ恥をかいたり面目を失うこともよくある話だ。(中略)
 

 接待や会食の機会が多いビジネスマンは、どんなシーンで注意が必要かというと―。

■刺し身はどちらから食べる?

 
「尾頭付きの魚は頭を左側にするのは常識です。というより、和食の盛り付けでは、多少斜めに盛り付けします。頭より尻尾が奥の位置になる“左手前右向こう”が基本。泳ぐように見せるためです。ほかにも、左右に関わるマナーは多い。たとえば、お刺し身は左側から食べる、あるいは、味の淡泊なモノからいただきます。また、お椀のフタはお盆の右横か盆の向こう側(上方向)に置く。これらは、ビジネスマナーの基本中の基本です」(日本コミュニケーション&マナー協会・金子理恵理事長)

 明日から、ランチのときは緊張しそうだ。

■魚の切り身の置き方 

 蛇足ながら、切り身の場合はどうか? シャケの焼き魚定食を注文したときを想像してほしい。

「お待ちどおさま!」と出されたお皿のシャケは、食べる人から見て背中側が左、腹側が右(骨の部分が手前で皮が付いている方が奥)になっているはず。煮魚だってそう。“頭は左側”同様、これも和食の決まり事だ。

イメージ 7■コーヒーとお菓子は 

 応接室に来客を待たせている。お茶とお菓子を出すときの作法は?

「お客さまから見てお菓子は左側、飲み物は右側に出すのがビジネスマナー。順番も同様にお菓子が先の方がいい。飲み物が熱い場合は、『お熱いのでお気を付け下さいませ』と、ひと言添えてからお茶を出すことができれば合格です」(金子理事長=前出)

■引き戸はどっちを開ける 

 今夜は上司と2人で和食の座敷で取引先を接待。予約した和室が引き戸だった。アレ、どっちを開けるんだっけ?

 和文化研究家で、近著に「おうち歳時記」(朝日新聞出版)がある三浦康子氏が言う。

右側の戸を左に引いて開けるのが基本です。正しくはめられていれば、向かって右側の戸が手前の位置のはず。それを左に引くのです。入り口に『こちら側を開けてください』の表示があったときは、それに従います」

 ドギマギした経験がある人は反省すべし。

■浴衣の右前の意味  

「着物の合わせは男性も女性も“右前”が基本。この“前”は、時間軸で考えて“右を先に身にあてる”の意味です。左はその上に。左前に着るのは死に装束だけです」(三浦康子氏=前出)

■社長の隣の席はだれ 

 会社で記念写真を撮るとき、社長は真ん中。では、その脇はだれか?

「日本古来と西洋の国際儀礼の、2通りの考え方があります。最近は後者が主流で、右上位が基本。当事者の右手側が上位になる。2番目と3番目の位置関係は、社長が真ん中ならその右側が副社長、左側が専務になります。対して日本文化では左上位なので、和室での撮影の場合は『どちらにしましょうか?』と確認して対応するのがベターです」(三浦康子氏=前出)

 では最後の問題。漢字の「右」と「左」は1画目の書き順が違う。“はらい”が先なのは、どっち?

 
 答えは「右」「左」の一画目は左から右に書く横線、「右」は上から左下にはらう。
 

B.Bクイーンズ/おどるポンポコリン(1990)【そんなの常識
 

 

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